QLOOKアクセス解析

未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

70~80年代の洋楽&邦楽を中心に未来に残したい名曲&名盤を独自にチョイスするBlogです☆
未来に残したい洋楽&邦楽の名曲 TOP > スポンサー広告> インストルメンタルな名曲 > 【Re-Edit】 Stealing Home - David Foster 【インストルメンタルな名曲】

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

【Re-Edit】 Stealing Home - David Foster 【インストルメンタルな名曲】

【Re-Edit】【インストルメンタルな名曲】


Stealing Home






1983年12月1日(木)

夕陽はほとんど沈みかけ、オレンジ色した微かな残光が訪れくる夜の気配と西の上空で重なり合う。その周辺の雲だけは、ただ燈色に染められて、昼間と夜が譲り合い、境界線を曖昧にさせながら滲んで融けた薄明の蒼さのなかをふわり漂う。

バンド練習を終えたボクらが正門までくると、学校の敷地に面した通りの先で、見知らぬ学生と一緒に佇(たたず)む春山サエの姿を見つけた。

サエは、ボクがこの中学に入ってはじめて恋心を抱いた女の子でもある。

学校帰り、敷地のネットフェンス越しに軟式テニス部に所属するサエがコート上を駆けまわる姿を、ボクは毎日見つめていたんだ。けれど、中2になってしまってからは、ほとんど彼女と話す機会もなくなっていき、中3でバンド練習を始めてからは、放課後、コート上で彼女の姿を見かけることすらなくなっていった。

けれど、ちょうど2ヶ月くらい前、まだアロハスターを結成していなかったボクが、たまたま帰りがけにテニス部の練習風景を眺めていたとき、サエのほうがボクに気づき、そのあと中学3年間ではじめて彼女と一緒に帰ることになった。

そう、眩いほどに光輝く晩秋の夕陽を正面から浴び続け、琥珀色の煌(きらめ)きに眼を細めるようにしながら、あの日ボクらは、その陽光のなかを西へと向かって歩いていったんだ。――

中1のときは、あれほど好きだったはずなのに、中2になって川澄マレンと付き合い始めてからは、ほとんどサエのことは気にならなくなっていた。けれど、だからって決して嫌いになったわけじゃない。マレンと付き合う以前に、――いや、正しくは中2になる前にはもう、すでにボクのほうから彼女のことを諦めていたような気がする。

サエがボクのことをどう思ってたのかはわからない。けれど、「きっと彼女とは付き合えないんだろうな」って勝手に自分から断念したのだ。その理由は、「誰かのことを好きでいる」という気持ちの、もどかしさや、やるせなさに耐えられなくなってきたからだ。そんな自分が、なんだかものすごくカッコ悪く思えてきたからなんだろうと思う。

(そういえば、こないだサエと一緒に帰ったとき、彼女には『好きな人がいる』とかっていってたな。きっと、アイツがそうなんだろう)

夕暮れの街に灯され始めた街灯の光が微かに照らし出すサエの横顔をしばらく見つめ、やがてボクは、竹内カナエや村山ヨシトたちと一緒に彼女とは逆方向へ向かって歩き出した。

そのとき、――

「バシィッ」

と、甲高い叩音が静かな通りに鳴り響く。ボクがうしろを振り返ると同時に、その見知らぬ学生が、サエの左脚をおもいきり蹴飛ばした。思わずカナエが驚きの声をあげる。

「ちょっと、シーナ君!」

その声を背中で聞いた。そのときボクは、すでにサエのほうへ向かって走り出していたんだ。

「なにやってんだ! テメエ」

ボクが叫ぶと、その男はこっちを睨みつける。足元に落ちた眼鏡を拾い上げたサエが、ボクのほうを振り返った。中1のとき、眼鏡を外した彼女の瞳はいつだって、泣き止んだ直後の子供のように少し寂しげに潤んでいた。でも、いまの彼女は明らかに哀しみによって瞳の奥から涙を潤ませている。

近くで見ると、その男はどうやら高校生みたいだった。

「なんだよオメェ」

ボクを睨んだまま、そう威嚇する男を無視し、ボクはサエの潤んだ瞳を見つめた。

「春山さん、どうしたの?」

ボクがそう訊ねると、サエは震えながら微かに声を発した。

「カミウ……君」

ボクの名前を聞いた途端、男の表情が微妙に変化した。やがて、

「おい! 帰るぞ」

男はそういって、サエの右手首を掴み引っ張った。サエは、黙ったままでその場を離れようとはしない。しばらく、その男は彼女のことを引っ張り続けたが、やがて「チッ」と、舌を打ち、駅のほうへ向かって歩いていった。

その男が消え去ると、街灯に照らされたままサエは声を上げて泣き始めた。うしろを振り返ると、カナエとヨシトはまだ向こうのほうでこっちを見ている。ボクが右手を掲げ、彼らに小さく手を振ると、やがて2人は松の大木の向こう側へと消えていった。

気づけば上空はすっかり初冬の夕闇に包まれている。

時折吹いてくる北風が、なんだかいつも以上に冷たく感じられた。部活を終えた数名の生徒たちが、ボクらのほうを「チラチラ」と、見ながら通り過ぎていく。ボクは道端に落ちていたラケットケースを拾い、両手で顔を覆ったままのサエが落ち着くのを待っていた。

けれど、彼女は一向に泣きやむ気配を見せない。心にずっと溜(た)め続けていたもの。――それが一気に決壊したかのようにして、心の内側から溢(あふ)れ続けているみたいだった。

躊躇(ためら)いつつも、やがてボクはサエの震える背中にそっと触れた。

「とりあえず帰ろうよ」

と、ボクはいい、彼女の家のほうへとその背中をゆっくり押す。そして、サエが一歩目を踏み出したとき、

「カミウ君、アタシ、……どうしたらいいのか、もうわかんないよ」

そういって、涙に染まる瞳をボクのほうへと向けた。

ボクは訊ねた。

「アイツって、春山さんの彼氏なの?」

「うん、……でも、アタシ別れようと思って何度もお願いしたんだけど、……だけど、どうしても別れてくれなくて」

サエは、涙で言葉を途切れさせながら、ボクにそう告げた。

こないだKf高校の西尾と別れようとしていた朝倉トモミのことを、ふと思い出す。たぶん、サエもさっきの男に暴力を振るわれてるんだろうって、なんとなく思った。

「オレがさぁ、アイツのこと、どうにかしようか?」

ボクがそういうと、サエは首を横に振り、

「いいの。アタシがちゃんと話して彼には納得してもらうから、でもね、――」

サエは言葉を止めると、また潤んだ瞳でボクを見つめながらいった。

「どうしても、どうにもならなかったときは、またカミュ君に相談してもいい?」

ボクは黙ったままで頷いたんだ。――

西の夜空には細い三日月が浮かんでいた。

少し落ち着きを取り戻し始めたサエと、2人でしばらく住宅街のなかを歩いていると、

「カミュ君、こないだ一緒に帰ったとき、アタシにいってくれたでしょ?」

と、サエがそう小さくつぶやいた。

「なにいったっけ? オレ」

と、おもわずボクは訊ねる。

「えぇ、忘れたの? 『中1のときアタシのこと好きだったんだ』って、いってくれたでしょ?」

そういったサエが、なんだか少しだけ微笑んだように思えた。

「あぁ、そのことね」

ボクは、彼女の横顔を見つめ、しばらくしてから言葉を続けた。

「初恋はさぁ、きっともっと幼い頃だったんだろうけどね、たぶん幼稚園とか、――でも、誰かのことを『好きだな』って感じたのは、きっと春山さんが最初だったんだと思う。……いや、本気で誰かのことを、どうしようもないくらい好きになったのはね、キミがはじめてだったんだよ」

ほぼ2年間の時空を超えて、気づけば、ボクはどうしても伝えることのできなかった、あの頃の想いを彼女に告白していた。

「あのときアタシ、『だったら、いってくれればよかったのに』って、いったんだよね」

と、サエがつぶやく。そして、

「いまさら、……アタシに、いってくれないよね? その言葉は、もう、――」

そういいながら、ボクのほうへ泣き腫らした瞳を向けると、彼女はようやく笑ったんだ。
その言葉が本気かどうかは結局わからなかったけど、なんだかボクはすごく嬉しくなった。当然、そういってくれたこと自体も嬉しかったけれど、それ以上に、あの頃大好きだった可愛らしい八重歯を彼女がふたたび、こうして、いまボクの目の前で見せてくれたのだから。……大切な人の涙、もしくは、大切だった人が流す哀しみの涙を目の前で見せられて、平然としているヤツなんて、……痛いほどに胸が締めつけられないようなヤツなんて、きっと、どこにもいやしないんだから――――


【ALOHA STAR MUSIC DIARY / Extra Edition】


【2012.05.01 記事原文】

ブログのカテゴリー文字が、な~んかチマチマしてたんで、
想いっきり大きくしてみたんですが・・・
逆に見づらいかな???

やっぱ、画質が悪いとグラデーションもキレイに表示されませんな・・・
でも。。。とりあえず暫くはコレで行きます!!
※解像度下げすぎたか・・・

さすがに今すぐにやり直す気力は無いですわ・・・



さて。。。

だいぶ前にデビッド・フォスターがサントラを手掛けた映画『君といた夏』の
挿入歌「And When She Danced」を紹介しました。


この映画でデヴィッドが提供してる楽曲はどれも素晴らしいのだが、
やっぱ一番印象に残ってるのはテーマソングとなった「Stealing Home」。。。


ずっと何年も聴きたかったんだけど、本日ようやく見つけました☆☆☆
※おそらく近いうちにYからは削除されるでしょうが・・・
まぁ期間限定公開てな感じですかね♪



なんだろう・・・?
なんで、この曲聴くと、こんなにも心が切なくなるんだろう???




Stealing Home - デビッド・フォスター
サウンドトラック『Stealing Home(君といた夏)』1988年



関連記事
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
この記事のトラックバック URL

Masterpiece of the Western music of the 70s/70年代洋楽の名曲
If you want to cry/泣きたいとき
If you want to be healed/癒されたいとき
Drinking alcohol/お酒を飲みつつ
While driving/ドライブしながら
If you want to Fever/血が騒ぐ
Masterpiece of the Western music of the 80s/80年代洋楽の名曲
80's Ballard masterpieces/80年代バラードの名曲
80's Rock masterpieces/80年代ロックの名曲
80's Pops & AOR masterpieces/80年代ポップスの名曲
70's Dance masterpieces/70年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Western music of less than 70s/70年代未満洋楽の名曲
Less than the 70's classic Ballad/70年代未満バラードの名曲
Less than the 70's classic Rock/70代未満ロックの名曲
Less than the 70's classic Pops & AOR/70代未満ポップスの名曲
Masterpiece of the Western music of more than 90s/90年代以上洋楽の名曲
Ballade more than of the 90s/90年代以上バラードの名曲
Rock more than of the 90s/90年代以上ロックの名曲
Pops & AOR more than of the 90s/90年代以上ポップスの名曲
90's Dance masterpieces/90年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Japanese music/未来に残したい日本の名曲
Dedicated to sweethearts/恋する二人に捧ぐ
Spend the night with sadness/悲しみと共に過ごす夜
Nostalgic feelings/ノスタルジックな想い
In the room which shines with the morning sun/朝日が差し込む部屋で
While looking at the setting sun in a hotel/夕陽が見えるホテルで
Memories of youth/若かりし日々の思い出
If you want to fuss/タテノリしたい気分なとき
If you want to feel the Rock/かなりRockな気分
Masterpieces of Instrumental/インストルメンタルな名曲
 
Profile

rakiworld21

Author:rakiworld21
Hai ☆I m Raki  (*^・ェ・)ノ ☆


Group / Duet 【 A ・ B ・ C 】
Group / Duet 【 D ・ E ・ F 】
Group / Duet 【 G ・ H ・ I 】
Group / Duet 【 J ・ K ・ L 】
Group / Duet 【 M ・ N ・ O 】
Group / Duet 【 P ・ Q ・ R 】
Group / Duet 【 S ・ T ・ U 】
Group / Duet 【 V ・ W ・ X 】
【 Artist V 】
Van Halen
Vapour Trails
The Velvet Underground
The Ventures
Virus

【 Artist W 】
The Wailers
Wang Chung
Was (Not Was)
Wishbone Ash
The Who

【 Artist X 】

Group / Duet 【 Y ・ Z 】
【 Artist Y 】
Y & T
Yazoo
Yes

【 Artist Z 】
ZZ Top



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。