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未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

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【Re-Edit】青春の輝き - カーペンターズ 【70年代バラード】

【Re-Edit】【70年代洋楽バラードの名曲】


I Need To Be In Love






Epi-19

 1983年9月10日(土) 中学3年の二学期
 2時限目が終わった休み時間

 ボクにはまだ「愛」という感情が、自分をどう変えてしまうものなのかはよくわからない。「恋」というものならば、なんとなくわかるような気もするけどね。――「好き」であることとはまったく別の、近くて遠いような距離感。……明日も会えるはずなのに、いまだけは離れたくないと願う、抑えられないほどのわがままで孤独な焦燥感。――もし本当にそれが「恋」だとするならば、それはあまりにも苦しいものだ。

 中学3年になる前の春休み、川澄マレンのために作った曲。――特にタイトルなどつけてなかったその曲を、「一生大事にするね」と、彼女はいった。去年のクリスマス、――あのとき彼女に対して抱いた、心が徐々に締めつけられてくようなほろ苦い感覚。――

 たぶん、それが「恋」なのであろう、せつなさにも似たその想い。あの素直な胸の苦しみを、わずか数行程度に吐き出してしまえば済むはずだったんだ。何度も自問し、それに自答してみたけれど、すでに彼女に曲を送ってしまったいまでさえ、あの歌詞の内容がボクの本心だったかどうかはわからないままだ。……

 でも、きっと80%くらいは本心だったんだろうと思う。彼女への想いが、一瞬メーターを振りきってしまうことも何度かあったけど、いつも100%彼女のことだけを考えているわけでもなかった。だからきっと平均すれば80%くらいなんだろうな。ってなんとなく思うんだ。――

 中学3年になると、川澄マレンとはクラスが離れてしまった。
 互いのクラスのあいだには四つの教室が挟まれていた。階段をあがって一番手前にボクの教室、そしてもっとずっと奥のほうにマレンの教室があった。

 休み時間や体育の授業で彼女が廊下を通るとき、うしろの鉄製扉にはめられたガラスパネルの向こうから、いつだってマレンは小さく手を振ったり舌を出したりていた。そんなときはボクも、ちょっとだけ掌(てのひら)を彼女のほうへ向けるようにしながら笑って応えてた。――そして前方の扉を通り過ぎる際、彼女は決まってうしろを振り返り、ガラスの向こうから大きな薄茶色したいつもの瞳でもう一度、必ずボクのことを見つめてたんだ。――

 ウォークマンからは、カーペンターズの儚いバラードナンバー、「青春の輝き(I Need To Be In Love)」が流れている。ボクが幼い頃、はじめて好きになった洋楽曲は、カーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド(Top of the World)」と、ママス&パパスの「夢のカリフォルニア(California Dreamin')」、その二曲だ。……ママス&パパスのレコードはいまだに持ってないけれど、小学生のとき買ってもらったカーペンターズのベストアルバムは、中学に入ったいまでもたまに聴いている。

 まだそんなに長く生きてるってわけじゃない。けれど、彼らの歌を聴いてると、郷愁心を煽(あお)られるような、なんだか甘酸っぱい懐かしさに心の奥がくすぐられる。とにかく、やけにセンチメンタルな気持ちにさせられてしまうんだ。――

 9月に入ってからは、昨日くらいまで、ずっとすっきりとしない天気が続いてた。けれど今日は久しぶりに湘南の空は清々と晴れ渡っている。揺れ動く白波は波間に無限の影を生み、白銀色した陽光が、蒼い水面(みなも)に「キラキラ」と煌(きら)めく。大きな窓ガラスの向こうに広がる静かな海を眺めて、ボクはずっと思い出してたんだ。

 振り返ったマレンが、笑顔で入り口のガラスパネルの向こうからボクのことを見つめてた、あの日々のことを。――たしかにボクらは、何気ない日常のなかで互いの存在の大きさに気づきはじめ、時々2人がずっと寄り添い生きてく未来を笑って語り合ったりしながら、――そして、喜びや悲しみを同じ分量づつ分け合いながら、ボクらなりに精一杯、淡く、せつないほどに光輝く青春の日々を、ともに過ごしてきたんだろう。――

 9月になっても、依然として真夏の暑さはずっと続く。
 それはまるで彗星が引き連れる長く伸びた軌跡のよう、この街の上空に、もうしばらくはただよい続けることだろう。南側の窓からは、うっすらと潮の香りが風に紛れる。ボクはぼんやり教室のうしろの扉に目をやった。川澄マレンの嬉しそうな笑顔が、もう二度とガラスの向こう側に映し出されやしないことなどわかってるのに、……いや、この学校のどこを探してみたって、彼女の笑い声を見つけ出すことなんて、もう二度とできやしないんだ。

 ボクらがつき合いはじめてから、ちょうど一年が過ぎようとしていたあの日、マレンはボクの前から本当にいなくなってしまったのだから。……

 彼女と過ごした一年足らずの時間のなかで、ボクらが交わした二回のキス。――あのクリスマスの夜、マレンに抱いた「恋」とでも呼ぶべきまったく不慣れな感情を、結局、面と向かって言葉では伝えることができないままにボクは彼女を失った。――いや、悪いのはボクのほうだ。――そんなことなどわかってる。

 けれど、たとえそれがカセットに吹き込まれたものだったとしても、ボクの想いを曲にして彼女へ渡せたことだけが、いまとなってはせめてもの救いだ。

――――ボクはいま、生まれてはじめて誰かに対する愛(いと)しさってものを感じ、その愛しい誰かの面影に、絶えず心を引き裂かれている。――――

 心の内側で湧き起こる欲望や衝動と、心の外側でそれを隠し平静を装う理性的な自分とがひたすら感情のせめぎ合いを繰り返す。――ほかのあらゆる現実を忘れさせてしまうほど、そのことだけに心が捕らわれてしまう。内と外、どちらが本当の自分なのかまったくわからなくなってしまうこと、……もしくは、この衝動と理性がせめぎ合っている状態こそが、きっと「恋しい」って気持ちなのだろう。

 いままで当たり前のようにして目の前にいた人が、ある日からいなくなってしまった風景のなか、やがて時間は微かにただようその人の移り香までもを現実と中和させながら、ゆるやかに、――ゆるやかに、――だんだん薄めつつ、あとかたもなく透明にしてゆく。
 その人の存在を日々の暮らしでまったく感じられなくなったとき、残された記憶のなかにボクたちは、その人の面影を見出そうとしはじめるのだ。記憶は音を増しながら鮮明な色彩とともに心のなかで繰り返し再生されてゆく。何度も再生され続ける映像に映し出されたその人は、なぜなんだろう、……いつだって、ずっと笑顔だ。

 なにもマレンと、もう二度と会えなくなったわけじゃない。でも、ボクらのあいだに生み出された現実的な距離感よりも、引き離された心の距離感のほうが遥(はる)かに、いまは強く感じられてしまう。

(なぜあんなことをいってしまったんだ、……)

 後悔ばかりが胸の内から湧きあがり、ため息となり吐き出されてく。こぼれ落ちてく憂愁(ゆうしゅう)が現実を溶かすかのよう、彼女のいない日常の風景にぽっかり穴を開けていく。心のなかに刻み込まれた彼女の笑顔は、ボクの意思とは無関係にひたすら再生され続ける。それを止めることなどボクにはできない。いや、たぶん、……きっと誰にも止められやしないだろう。

 もし「愛する」ということが「恋する」ことより遥かに苦しいものならば、誰かを愛した瞬間、いまのボクはこの世から存在しなくなってしまうに違いない。――きっとそこにいるのは、別の自分に支配された、いまのボクなのだ。…………



【2012.03.23 記事原文】

ちょっと登場が遅かった気もするが、
70年代といえば、やはりポップスの先駆けとなったカーペンターズ!

兄妹の関係で、ここまで売れたのも珍しいデュオ。


ヘレンも「一番好きだった」と言う名バラードで、
日本でもドラマに使用され、カーペンターズを知らない世代にも
一躍その存在を知らしめた「I Need To Be In Love(青春の輝き)」
をチョイス♪






I Need to Be In Love - A Kind of HushI Need To Be In Love(青春の輝き) - カーペンターズ
7thアルバム『A Kind of Hush』 1976年




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不滅の歌声
お邪魔します。
カーペンターズのヘレンの歌声は不滅です。
今は、透き通ったきれいな歌声の人が
あまりいませんね。
[ 2013/08/07 16:32 ] [ 編集 ]
Re: るどるふくん
こんにちわ☆
確かに・・・
決してハイトーンではないんですけどね。
しっとりと落ち着いていて、淡い力強さを内側に秘めたような歌声が、
なんだかすごく心を和ませてくれますね☆
[ 2013/08/07 17:21 ] [ 編集 ]
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