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未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

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【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.16】 スピッツの名曲特集 ~その2~

【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.16】 スピッツの名曲特集 ~その2~





前回のお話



誰かに聞いたような気がする。
「7秒のあいだに存在する過去と未来の中心が現在である」と。
いや もしかしたら過去と未来「7秒づつ」だったかもしれない。

でもそれ以来「現在」とは「7秒間の出来事を指すもの」
だと勝手に覚えてしまったし 何となくそれには納得できた。

1秒先が未来であるとか1秒前が過去だとか
最も小さな物理学の時間の単位で定義するものだ。
と言われても どこかピンと来ない。

根拠がなくても7秒という単位には何となく説得力を感じた。

ただ もしそれが正しいとしても間違いだとしても
3.5秒先の未来にボクらが追いつくことはない。

ボクらの意思とは全く無関係に
常に3.5秒づつの過去を永遠に積み重ねながら
ボクらの「今」は未来へと流れてゆく。
僅か7秒のあいだに現実と理想を共有させながら
ボクらは ただひたすらに「今」を生きている。




ハチミツ
6thアルバム『ハチミツ』 1995年






1983年6月


最初にその病名と聞いたときはちょっと安心したんだ。
ボクの親戚にも その病気に掛かってる人は何人かいるけど
普通に食事もしてるし平気で酒も飲んでたから。

マレンもどことなくほっとした様子だったが
彼女のお母さんは しばらく入院することになったようだ。

彼女に父親がいないということは何となくは知っていた。
でもその理由をボクからは一度も聞いていないし
彼女からも話したことはない。


「お母さんの入院中って 川澄はひとりで家にいるの?」

「あたしちょっとだけ おばあちゃん家に住むんだよ」

「おばあちゃん家ってどこよ?」

「鎌倉なんだけどねぇ」

「え。じゃぁ学校には来れんの?」

「まぁ。ちょっとの間だから電車で通うんだよ」


彼女はセミロングの髪の毛をヘアゴムで結び直しながら
電車通学が出来ることを少しだけ自慢そうに笑った。

鎌倉からは大体1時間くらいで学校までは通えるらしい。

「あぁ!もうヤダぁ!」

時折吹く潮風のせいでなかなか上手くいかずに
彼女は何度も横に垂れ下がってくる髪の毛をピンク色のヘアゴムで結び直していた。



運命の人
8thアルバム『フェイクファー』 1998年





「そういえば修学旅行ってカミュちゃんとは違うグループなんだよ」

最近。いや中3になってからかな。
彼女はボクのことを「パル」とは呼ばず
名前を「ちゃん」付けで呼ぶようになった。

まぁ彼女以外 誰もボクを「パル」などとは呼んでなかったし
「なんでパルなの?」といろんな人から聞かれるのにも
疲れてたんでちょうど良かったんだが。

そもそも「パルコが好きだから」なんて冗談に決まってるのに
それをすっかり真に受けた彼女もちょっと問題だと思うんだけど・・・

まだ たまに昔の癖で「パル」と呼んでることも時々あったが
きっと彼女は話に夢中でそのことには気付いていないんだろう。


「あたしカミュちゃんのグループに行っちゃおうかな」

「いいじゃん。ホテルは同じみたいだから別に」


秋に行く修学旅行は どういう訳だか偶数クラスと奇数クラスに分けられた。
ボクは偶数で彼女は奇数のクラスだった。
宿泊ホテルは一緒らしいが昼間はそれぞれ別々の場所に行くらしい。


「え~。つまんないじゃん。それじゃぁ意味無いじゃん」

「別に夜遊べばいいんじゃねぇの?」

「だって部屋違うでしょ」

「当たり前じゃん!そんなの」


マレンは何だか納得がいかないようだった。


「・・・あっ!分かった!じゃぁ今度 鎌倉に行かない?」

「鎌倉?あぁ。別にいいけど・・・」

何が分かったんだか知らないけど
彼女は修学旅行で昼間一緒になれないんだから
せめて鎌倉にはふたりで行きたいと言った。
まぁボクにとって 京都と鎌倉に明確な違いなどは無いんだけど・・・

「でもディズニーランドも絶対に行こうね!」

そういえば今年ディズニーランドがオープンしたらしいが
何だかものすごいことになってるみたいだ。
果たして行ったところで入れるんだろうか。
きっと乗り物なんてほとんど乗れないんじゃないかな。

「どっちかひとつ選べって言われたらどっち行きたい?」

ボクはちょっと意地悪く尋ねた。

「そりゃぁディズニーランドのほうが行きたいけど。。。」

マレンは予想通り 少しだけ哀しそうな表情を浮かべた。

「いいよ。。。両方とも行こうよ。」

マレンはすぐ笑顔へと戻り ボクの左腕に微笑んだまま
顔ごとしがみついて来た。


風には 新緑の香りと微かな潮の匂いが混ざり合っている。
きっとこれは この街にしかない独特の調合なんだろう。




愛のことば

6thアルバム『ハチミツ』 1995年







1983年9月


中学2年で一緒だった佐藤マキコとは3年になっても同じクラスだ。
彼女とは小学校の高学年でも一緒だったんだけど
以前とはずいぶんと。いやすごくイメージが変わった。

マレンも割と顔立ちがはっきりしていたんだが
マキコは小学校の頃から髪の色も赤茶色く色白肌で
とてもはっきりした大きな二重まぶたがどことなく
外国の女の子のような雰囲気だった。

天然にカールした長く茶色い髪を後ろに束ねるさまは
「エースをねらえ」に出てくる「お蝶婦人」こと竜崎麗香を思わせた。

今にして思えば ボクのクラスには彼女を含めて
何だかすんごく目立つ雰囲気の女子が集められた気がする。
男子には不良っぽいのはいない。
どっちかといえば音楽好きな感じの連中が多いのかな。

クラスの中でもマキコは一際目立つ存在だった。
まぁ良く分からないけど フランスあたりのお嬢様って感じなのか。


一番仲の良かった[イウ]こと伊浦ナオトとは
クラスが違ってしまったんで3年になってからあまり会っていない。
不思議と学校の行き帰りにも彼のことを見かけなくなった。


今年の初めに起こった「サウス事件」。。。

思えばあれ以来 他の学校のグレた連中と会う機会が妙に増えたな。
しかし別に喧嘩するというのではなく 勝手に盛り上げられた
「サウス」という実体の無い空想上のグループの主要メンバーとして
変に認められてしまったのである。

まぁ一番の理由は この界隈でも名の通った有名なワルと殴り合った。
という噂が大きかったんだろうけど それをいちいち否定してみても
すでに作り出された空想のグループはボクらの周りでは
今でもそれなりの知名度を維持し続けている。

不思議なもんで 連中とはあんなに険悪な感じだったのに
いざ仲良くなるとすんごく急速に馴染んでいった。
ヤツらが普段屯してる家に遊びに行ったこともある。

誰の家だったかは分からないけど タバコの煙が充満する小さな部屋には
潰れたジュースの缶やエロ雑誌、そしてカセットテープが散乱し
タバコで焦がしたような焼け跡が至る所に残る薄汚れたピンク色の絨毯を覆っていた。

雑誌の上に無造作に置かれた灰皿を
フィルターだけになった吸殻が山のように満たしている。
そこはあまり居心地のいい場所ではなかったんだが
ボクにとってはタバコを吸い始めるきっかけとなった記念すべき部屋。。。
まぁ結局、連中とはその後でちょっとモメたんで今は全く会ってないけど。


こないだ佐藤マキコから告白のようなことをされた。
具体的に「付き合って欲しい」と言われてはいないが
多分そういう感じの雰囲気だったような気がする。

マレンとは きちんと別れたのかどうかボク自身良く分からない。
おそらくは もうほとんど会うこともないだろうし
もし会ったとしても ボクらがまた付き合うのかどうかは分からない。


ボクにとって「マレンって何だったんだろう」。

確かに毎日ではなくても彼女に「恋しさ」のようなものを感じた。
ホンキで結婚してもいいと思ったことも何回かはある。

でも 他の連中と遊ぶほうが面白いときもあったし
たまにだけど「ウザいなぁ」と思うこともあった。

だから もしマレンと付き合ってなかったとしても
そんなに困るほどのことでもなかったのかもしれない。


でも。。。
ふと何かのきっかけで彼女の姿がボクの心に映るとき
ものすごく言いようのない寂しい気持ちになる。

その寂しさは いつだって心の奥のほうへとボクを引きずり込もうとする。

そういう瞬間が 夜眠りにつく前とかに訪れる。
そんなときだけは 誰かと一緒にいたいと思う。
ひとりでいるのが何だかすごく辛くなるのだ。


もうすぐ修学旅行。
マレンと一緒に行くことはもうないんだな。
だったらあんなにグループが違うとかって騒ぐ必要もなかったのに。

ボクはたかだか3ヶ月前の彼女との会話を思い浮かべていた。

机にうつぶせたままで 開け放たれたガラス窓の向こう側を見ている。
海の色は西日に照らされ オレンジ色にゆらゆらと揺れ動く。
波のない静かな海面には まだあの夏の余韻が漂っている。




夏が終わる

4thアルバム『Crispy!』 1993年






1983年6月


何だかマレンはちょっと機嫌が悪いみたいだ。

「そういえばお母さん大丈夫?」

ボクが尋ねても

「特に変わらない・・・」

と素っ気ない。


マレンが鎌倉から中学に通うようになって1週間が経過していた。
彼女のお母さんは相変わらず まだ入院しているようだった。

「いつ頃 退院できそうなの?」

「分かんない・・・」

ボクは学校帰りにマレンを駅まで送りながら
うつむきボヤけた返事を繰り返す彼女に少しだけ苛立っていた。

彼女が鎌倉に住み始めてから こうして駅まで送って行くんだけど
毎日という訳ではなかった。

例の隣町の連中と放課後ツルんでることもあったし
同じクラスの音楽好きの家に集まって新しいLPを聴くこともあった。
だから最近は 週に3回程度しか彼女と一緒に帰ることはない。


「カミュちゃん 最近いろんな子と電話で話してるでしょ。何で?」

「いや。最近モテるからねぇ」

「何で電話するの?」

マレンの機嫌が悪い理由のひとつは そのことだったのかな。

「オレが電話してるんじゃねぇけど」

「だったら電話出なきゃいいじゃん!」

彼女はちょっと怒りながらそう言った。

「オレじゃなくて その子らに言えばいいんじゃねぇの?」

ボクもなんだか少しだけムカついてきた。


ボクのなかで彼女の存在が小さくなったということではない。
ただ 新たにボクを取り巻くいくつかの要素が増加したんだろう。
だから今のボクが彼女との時間を最優先にしていないことだけはきっと確かだ。

「いいよ もう!」

マレンは足早になって先へと歩いていった。
ボクは彼女をしばらく追ったが途中で足を止める。
遠ざかって行く彼女の姿をその場で見送った。

彼女はきっと振り向くだろうと思ってたけど
もし振り向いたら追いかけようと思ってたんだけど・・・
結局マレンはボクのほうを一度も振り返らなかった。



夕陽が笑う、君も笑う
7thアルバム『インディゴ地平線』 1996年







1983年9月


佐藤マキコの両親は 駅前で飲み屋かなにかをやってるようだ。
それが理由か分からないけど 彼女にもいろんな噂が立っている。

こないだウチの母親が「あの子は売春とかしてるんじゃないの?」
とボクに言ってきた。

「はぁ?してねぇんじゃねぇ」

別にボクは彼女に対して特別な感情はなにも抱いてなかったけど
そういうことを言う母親になんだかすごくムカついた。
でも その話が本当なのかウソなのかは判らない。

そういう話を聞いたことは何度かあったけど
ボクにはどうでも良かった。


2年のとき 彼女から一度だけどこかへ遊びに行こうと誘われたことがある。
そのときはマレンと付き合ってる状態だったんで結局遊びには行ってないのだが。


こないだマキコがボクに言った言葉を何となく思い出す。

「川澄さんと別れたんなら もう遊びに行っても平気でしょ」

たぶん。別れたんだろうとは思う。
ボクらは どちらもちゃんと言葉にはしていないんだけど・・・
たぶん・・・もう別れたんだろうな。

「別に。。。行ってもいいんだけど」

そう答えたが あまり気乗りはしなかった。

そのせいではないと思うけど まだボクの心になかにはマレンがいた。
後悔はないけど きっと今なら彼女に伝えられる言葉はあるはずだ。
ボクのなかに初めて「誰か」を失う感覚を残して去った彼女に対しての・・・


ボクは彼女に送った曲の歌詞を思い出した。
あれは本心だったのだろうか。
あのときは80%くらいだと思ったけど
今なら100%本当の気持ちだと伝えられるような気がした。

もしかしたら彼女はもうあのカセットを聴いていないかもしれない。
でもあの曲はマレンに。彼女だけに伝えるためのボクの想いだ。

だから誰にも歌うこともないだろうし
音としてちゃんと残されてるのは あの時彼女にあげたカセットだけだ。

もし彼女が聴かなくなったとすれば
あの曲はこの世界からは永遠に消え去ってしまうんだろう。



君だけを
4thアルバム『Crispy!』 1993年






誰かを大切だと想う気持ちって 時間と比例するのだろうか。
一緒に過ごした時間の長さだけ 大きくなっていくんだろうか。

ボクは違うと思う。

きっと時間ではなくて距離だ。

近くにいるときには気付かないかもしれない。
その人との距離が大きくなるほど その人の大切さに気付かされる

距離の近さは「安らぎ」を
そして距離の遠さは「愛しさ」をボクらに教えるものなんだろうか。





スピッツの名曲特集 ~その3~ へ続く
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