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未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

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【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.14】 スピッツの名曲特集 ~その1~

【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.14】 スピッツの名曲特集 ~その1~




ボクにはまだ「愛」という感情が
自分をどう変えるものなのかは分からない。

「恋」というものならば 去年のクリスマスの夜、
彼女に対して抱いた想いが もしかしたらそういうもんなんだろう。

好きであることとは全く別の 近くて遠いような距離感。
明日も会えるはずなのに 今日だけは離れたくないと願う
抑えられなくなるほどの わがままで孤独な焦燥感。

もしそれを「恋」というのであれば それはあまりにも苦しいものだ。

心の内側で彼女に対して湧き起こる欲望や衝動と
心の外側でそれを隠し 平静を装ういつもの自分とが
ひたすらに感情のせめぎ合いを繰り返す。

他のあらゆる現実を忘れさせてしまうほど
そのことだけに心が捕らわれてしまう。

どちらが本当の自分なのか全く分からなくなってしまうこと。
もしくは この衝動と理性がせめぎ合っている状態こそ
きっと「恋しい」という気持ちなんだろう。

もし「愛する」ということが「恋する」ことよりも
はるかに苦しいのであるならば 誰かを愛した瞬間に
今のボクはこの世から存在しなくなってしまう気がする。

きっとそこにいるのは 別の自分に支配された今のボクなのだ。




冷たい頬
8thアルバム『フェイクファー』 1998年





中学3年になる前の春休みに マレンのために作った曲。
特にタイトルなど付けていなかったその曲を
「一生大事にするね」と彼女は言った。

彼女は今度 歌って欲しいと言ってたけど
さすがにそれは恥ずかしかった。
でも毎日テープを聴かれてたんじゃぁ
今さら恥ずかしがる必要もないんだけどね。

去年の夏の夕暮れやクリスマスの夜・・・
あのとき彼女に対して抱いた 心が徐々に締め付けられるような感覚。
たぶんそれが「恋」なのであろう痛みにも似たその想い。

あの素直な痛みを 僅か数行程度に吐き出してしまえば済むはずだった。

何度も自問し それに自答してみたんだけど
すでに彼女に曲を送ってしまった今でさえ
歌詞の内容がボクの本心なのかどうかは判らないままだ。

でも きっと80%くらいは本心だったんだろうな。

彼女への想いが一瞬 メーターを振り切ってしまうこともあるけど
いつも100%彼女のことだけを考えていた訳でもない。
だからきっと 平均すれば80%くらいなんだろうな。


青い車
5thアルバム『空の飛び方』 1994年





1983年9月


中学3年になると マレンとボクはクラスが離れた。

ボクらの教室のあいだには4つのクラスが挟まれており
階段を上がって一番手前にボクの教室、
そしてもっとずっと奥のほうにマレンの教室があった。

休み時間や体育の授業などで 彼女がボクの教室の前を通り過ぎるとき
後ろの鉄製の扉に「覗き窓」のようにして張り付けられたガラス越しに
ボクを見つけては いつも手を振ったり舌を出したりていた。
ボクもそのときは ちょっとだけ手のひらをマレンに向けるようにしてみせた。

そして必ず前の入り口の扉を通り過ぎる際には
もう一度ガラス窓から彼女はボクのことを振り返った。


幾筋もの揺れ動く白波と太陽の光を蒼色の海面に煌めかせた海を
教室の大きな窓ガラスの先に見つめながら
ボクは今年の春のそんな光景をずっと思い返していた。


今のクラスには洋楽好きな連中が2年のときよりも結構いたから
新しくリリースされたLPの貸し借りが自然と頻繁になっていく。

だから ボクがこれまで知らなかったような
様々な洋楽アーティストのアルバムを聴く機会も自然と増えている。

以前はロックのアルバムばかりだったけど
このところエレクトリック系も良く聴いている。
邦楽はほとんど。いや全く聴かなくなってしまったな。


9月も終わろうとしているが 相変わらず真夏の暑さは続く。
それは彗星が引き連れる長く伸びた尾の軌跡のように
この街の上空に暫くは漂い続けているのだろう。


窓から湘南の海風が時折吹きこぼれるこの教室の中に
彼女の嬉しそうな笑い声は もう聞こえて来ない。
それは単にクラスが変わったからということではない。

この学校のどこを探してみても
彼女の笑い声を見つけ出すことは
もう出来ないだろう。

ボクらが付き合い始めてから
ちょうど1年が過ぎようとしていたあの日。
彼女はボクの前からいなくなってしまったのだから。



スカーレット
8thアルバム『フェイクファー』 1998年





彼女と過ごした1年足らずの時間のなかで
ボクらが交わした ただ2回のキス。。。
あのクリスマスの夜に抱いた気持ちを
結局 最後まで面と向かっては彼女に伝えられなかった。

もしそれがカセットに吹き込まれたものだったとしても
その想いを曲に出来たことが 今となってはせめてもの救いだ。


今まで当たり前にそこにいた人が
ある日からいなくなってしまった日常のなかで
やがて時間は微かに漂うその人の移り香までもを
現実と中和させながら ゆっくりと薄めつつ透明にしてゆく。

その人の存在を日常の生活で全く感じられなくなったとき
残された記憶のなかに ボクらはその現実を見出そうとしはじめる。

やがて記憶は音を増しながら鮮明な色彩とともに心のなかに再生される。
繰り返し再生される記憶のなかに映し出されたその人は
いつだって笑顔なのだ。



なにも彼女と もう二度と会えなくなったという事ではない。
彼女は今も どこかで暮らし続けているのだから。

でもボクらのあいだに出来てしまった現実的な距離感よりも
心の距離感のほうが遥かに今は強く感じられる。

なぜあんなことを言ってしまったのか。。。
という後悔が彼女のいない日常の空しさを余計に後押しする。

心のなかに刻み込まれた彼女の映像は
ひたすらボクのなかで繰り返し再生し続ける。
それを止めることなどはボクには出来ない
・・・きっと誰にも出来ない。




君が思い出になる前に
4thアルバム『Crispy!』 1993年






1983年6月

この街に新緑の匂いが再び感じられるようになると風が変わる。
晩春色の風景も少しだけ薄く青みがかった夏色へと揺らめきながら変化してゆく。

すこし蒸し暑さを帯びた潮風を背中に受けながらボクらは歩いた。

毎週ではないけれど マレンは土曜日になると学校帰りにボクの家に来ていた。
ふたりでFM東京をずっと流しながら 夕方までぼんやりと過ごす。
ただそれだけのことだった。

ウチの母親も親父もマレンのことは小学校の頃から知っている。
何度かボクらが通っていたスイミングスクールの行き帰りに
彼女をウチの車で送ってあげたことがあったからだ。

でも中学に入ってからの彼女のことは知らない。
だから久しぶりに大人びた彼女を見たときには

「マレンちゃん。すごく可愛くなったわねぇ」

と、さすがにちょっと驚いたようだった。

たまにウチの親に薦められて夕食を食べていくこともあったが
特に緊張もせずに いつも彼女はすごく喜びながら母の手料理をやたらと褒めていた。

「マレンちゃんもカミユと結婚したら毎日食べられるわよ」

母親のそんな余計な言葉にマレンはニッコリしながら何度も大きく頷いていた。

でもさすがにまだ中3だ。
「結婚」という言葉に現実味を覚えることなどなかった。


最近では ウチの両親と一緒に食事をしているとき
ボクはほとんど何も会話をしていなかったように思える。
何かのきっかけで一度作り出されてしまった どこかよそよそしい空気によって
このところ食卓は何となく居心地の悪い場所になっていた。

だから代わりにこの食卓を盛り上げてくれる彼女には
ものすごく助けられているような気がしていた。
ボクも。そしてボクの両親にとっても。。。



スパイダー
5thアルバム『空の飛び方』 1994年





日が暮れてしまえば初夏の蒸し暑さも幾分和らぎ 潮風が優しく感じられる。
でも確実にもうすぐ静かなこの街にも騒がしい真夏が訪れるのだ。

夜、マレンを家まで送る帰り道、しばらく黙り込んだあと
彼女は少しだけ複雑な微笑みを浮かべながらボクを見つめた。

「カミュちゃんの家にいつか一緒に住んでもいいかなぁ」

「ウチ?・・・別にいいんじゃない」

彼女の言葉が意味することは何となくだけど判った。

するとふいに不安そうな顔になりながら

「あたしのお母さん、今度精密検査するみたいなんだけど」

彼女は小さくそう呟いた。

「検査って・・・病気の検査のこと?」

ボクは尋ねる。

「まだ良く分かんないけど。最近何だか疲れやすいみたいなんで
こないだ病院に行ったんだけど。。。
血液検査の結果が悪かったんでもう一回ちゃんと検査するみたい」

「たぶん大丈夫でしょ。オレも最近疲れやすいし」

「大丈夫だよ。ね・・・」

とマレンは自らを説得させるみたいにして答えた。
しかし一度急激に膨らみ始めたネガティブな空想が
彼女の笑顔を心の内側へと吸い込んでいるような気がした。

「まぁもし・・・」

一瞬何も考えずにそこまで言ったけど すぐに言葉が出てこなかった。
それに続く言葉が何だったとしても 彼女のお母さんの検査結果が
悪かった場合の慰めになるだけだ。
彼女もいつものように しつこくその先までを聞こうとはしなかった。



君と暮らせたら
6thアルバム『ハチミツ』 1995年






「カミュちゃんはあたしのこと好き?」

「え。多分・・・ね。」

「あたしも多分・・・ずっと好き」

たまに聞かれていた いつもの問い掛けにすら奇妙な空白が断片的に混ざっていた。
南からの潮風が彼女の長い髪や制服のスカートを優しく揺らす。
後ろで手を組み ボクの少し前をゆっくりと歩きながらマレンは続けた。

「あたし・・・もしかしたら来年から働こうかなって思ってるんだよねぇ。
だから もしいつか結婚しても迷惑にはならないと思うよ」

当たり前のようにすごく自然に彼女はそう言った。

それは彼女が「高校に行かないかもしれない」
ということなのかどうか判らなかったが
彼女が働くということの意味を尋ねることよりも
「結婚」という言葉が 一瞬ものすごく重たいものに感じられた。
別に嫌だった訳ではないんだけど。何となく重たかったのだ。

もし去年のクリスマスの夜ならば・・・
きっとボクはその場で結婚の約束が出来たんだろうな。
そういえばあの感情は また最近影を潜めてしまった気がする。

なんでいつも東京に出掛けたときにだけ
あの特別な感情を覚えるんだろう。。。
もしボクが彼女と東京で一緒に暮らしたのならば
ずっとあのときの気持ちのままでいられるのかな。



ルナルナ
6thアルバム『ハチミツ』 1995年






働くかどうかは別としても「いつか一緒に住む」ことと
「結婚する」ということは おそらく同じことを意味してるんだろうとは思う。

マレンと一緒に暮らすんならそれでもいいと正直思ったが
ボクには 「結婚」というリアルな言葉を含む返事が
どうしてもこの場ですぐには出来なかったのだ。

ただ14歳のボクらでも「結婚」というものが
どういうものなのかは何となく実感できた。それは確かだ。
去年までだったらきっと何も分からなかったろうな。

さっき感じた重たさは 彼女の人生の重さだったんだろうか。
それともボクの将来に対する不安だったのか。。。
ボクはまだ将来 何をしようかなんてことすら考えてもいない。
彼女の人生を受け止めることが ボクにすぐ出来るのかどうかなど分からない。

でも彼女がボクのそばからいなくなるなんてことは想像できない。
それはボクが将来何をするかなんていうことよりも
きっと。もっと大切なことなのだ。




8thアルバム『フェイクファー』 1998年






彼女の人生を受け止めることが出来るかどうか分からくても
もし結婚するならしてもいいかなと
時の経過とともに少しづつ思い始めていた。
そのときはボクも一緒に何かして働けばいいんだ。

ボクひとりの人生と 彼女とふたりの人生
投げやり。ということではなくってホントに
今のボクにはどっちの人生を選んだとしてもいいように思えたんだ。

そうかと思えば、やはり「結婚」なんて今すぐに決められない
という気持ちが再び蘇ってくる。

相反するふたつの想いがぐるぐると心のなかで回る。
交互にボクの喉元まで各々の言葉を押し出そうとしてくる。
でも結局ボクは何も言えないままだった。


さっきボクが言いかけて止めた言葉。
もしあのままの勢いで続けてたらきっとこう言ってたかもしれない。

「まぁもし・・・どんなことになっても川澄はオレが守るから!」



タイムトラベラー
4thアルバム『Crispy!』 1993年






慰めではなくそれがボクの本心。
でも。それを言葉にすることがどうしても出来なかったんだ。

「結婚してもいい」と思う気持ちと
「まだ結婚は決められない」と思う気持ち。

もしどちらの気持ちを彼女に伝えてたとしても

「マレンと一緒に暮らしてもいい」

という想いだけは きっと同じはずなのに。。。




やがて記憶の映像が現実ではないことにも慣れてくる。
そのときに きっと広くて深い哀しみは
虚しさとなってはっきりと認識されるのだろう。
その人がいない世界に自分がいることにようやく気付かされるのだ。




チェリー
7thアルバム『インディゴ地平線』 1996年




スピッツの名曲特集 ~その2~ へ続く


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