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未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

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【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.11】 クリスマスのための山下達郎 隠れ名曲集☆

【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.11】クリスマスのための山下達郎の隠れ名曲集





君はまだ覚えているだろうか

特にドラマティックな出来事などひとつも無かった
あの時代のボクと君自身のことを。

遠い記憶の中に 風の香りと共に封印されたキミとの日々が
やけに鮮明な映像として 心に浮かび上がることが今もたまにあるんだ。
特にあの頃と同じ香りが 季節の移ろいを告げる風の中に感じられたときには
ボクのすぐ目の前にキミが現れ あの頃の姿のままで微笑んでいる。




MONDAY BLUE
3rdアルバム『GO AHEAD!』 1978年





1982年12月

土曜日がクリスマスと重なったせいだろうか。


週末の東海道線の車内は多くの家族連れで賑わっている。
ほとんど普段の生活では この電車に乗る機会もないので
いつもより どれだけ混んでいるのかまでは分からない。

川澄マレンと二人で東京まで出掛けるのは今年の夏以来だ。

横浜駅で一瞬少し空いたけど さらに倍以上の乗客たちが無理やり一斉に乗り込んでくる。
ボクらは人の波には逆らえず 流れるように逆側の扉付近へと押し仕込まれていった。

ボクにとって小学校時代まで。
いや厳密に言えば中一だった去年まで。
クリスマスは家族と共に迎える恒例行事だった。

確かに。
小学校時代までは誕生日以外に好きなものを買ってもらえる特別な日であり
家族で祝うこともそれなりに楽しかったけど さすがに今となっては
茶色い髪のままで両親や妹と一緒にソレを祝う気にはなれない。
そういえば。。。サンタクロースの存在って何歳まで信じてたんだっけな?


「クリスマスはどうするの?」

学校の帰り道 セーブルカラーの大きな瞳をわざと半分閉じながら
マレンは嬉しそうに横顔をボクに擦り付けるようにして尋ねてきた。

「どうするったって。どうする?」

クリスマスに何をするのかなんてボクには判らないし
今まで特に考えたことも無かった。他の連中はどうするんだろうな。

「あたし また原宿に行きたいなぁ」

マレンはボクではなく すっかり冬らしく棲んだ空のほうに向かってそう言った。
彼女の吐く白い息は 冬晴れの空へと吸い上げられ そして緩やかに広がっていった。
ボクもそれを真似しながら 息をゆっくりと空に向かって吐き出してみた。

ボクらにとって初めてのクリスマス。
それはボクにとって 家族以外の誰かと過ごす初めてのクリスマスなんだ。
その相手がマレンだったということは 何も特別なことではない。


FUTARI
6thアルバム『FOR YOU』 1982年




彼女と今年の夏に原宿に行ったときは
どこに何があるのかなんて分からなかったから
その時間の多くをさ迷うことに消費していた。

だからほとんど何も買い物など出来なかったのだが
最近、「クリームソーダ」の豹柄シャツと「チョッパー」のコーム、
それとジョニー・ロットンが着てるようなガーゼTシャツがすごく欲しくなっていた。

無論、その誘いを断る理由など無かったので 冬休みの初日である今日
こうしてボクらは原宿に向かう満員電車の中にいる。

電車内は少し効き過ぎた暖房と人々の体温によってすごく蒸し暑く、
窓ガラスが結露しているせいで外の風景はさきからずっと見えないままだ。
それが余計、ボクらに不快な圧迫感を与え続けている。


ボクは扉のガラス窓を手でこすり 水滴の向う側にぼやけた車窓を蘇らした。
マレンはちょっと微笑みながら爪の先で小さく猫っぽい絵を曇りガラスに描いていた。

「それって豚?」

マレンは頬を膨らませながらボクの左腕をつねったが
厚手のジャケットのおかげで痛みは感じなかった。


Touch Me Lightly
4thアルバム『MOONGLOW』 1979年




白い毛糸の帽子からはみ出したマレンの前髪は汗で少し湿っているようだ。
頬もさっきからピンク色に紅潮している。

「帽子脱げば?」

「髪型 変になるからヤダ!」

それにしてもどうしてここまで暖房を効かす必要があるんだろうか。


品川駅に着くと ようやくそのサウナ状態から脱出することができた。
ホームに降りるなり ボクたちは一緒のタイミングで深いため息を同時に吐き出した。
ヒンヤリと冷たい12月の風がものすごく心地よかった。

品川は幼い頃から最も「東京」らしさを感じさせる場所だ。
ブルートレインが好きだったボクは 品川操車場に止まっている
ブルーの車両を見るたびに心躍らせたものである。

山手線に乗り換え やがてボクらは原宿駅に到着した。
駅を降りると すでに竹下通りは道というより ひとつの巨大な「人の塊」と化していた。

そこへ突入しようとするマレンを引き止めて表参道のほうへと誘った。

「まずはキデイランドに行こうよ」

ボクはちょっとムっとしてる彼女をなだめた。
最近ちょっと彼女は怒りっぽくなってきたんじゃないかな。
とてもじゃないが今、こんな人混みの中へダイブするような気分じゃない。

わざと体重を掛けて重たくなった彼女を無理やり引っ張りながらボクらは歩き出す。


Love Space
2thアルバム『SPACY』 1977年




東京のおもちゃ屋といえば ボクにとっては銀座「博品館」の思い出のほうが多い。
子供の頃 何度か両親にクリスマスなどのプレゼントを買って貰ってたな。

キデイランドに入ると彼女の機嫌もすっかり直っていた。
目を輝かせながらいろんなキャラクターグッズを手に取ってはボクに見せた。


夏に彼女と夕暮れの羽田空港へ行ったとき。

ボクは確かに感じたのだ。「彼女と暮らしてもいいかな」と。
しかし その感情はあの一瞬だけで消え去り、
その後のボクらが学校などで将来の話をすることなどは一度も無かった。

「恋愛」という気持ちについては未だに相変わらず良く判っていない。
無論「付き合っている」という状態に関しても ボクには曖昧なままである。
それでも彼女と過ごす時間は ボクにとって決して無意味な時間ではないんだろう。


ひととき
7thアルバム『MELODIES』 1983年




キデイランドを出てすぐの歩道橋を渡り、交番脇の路地へ入っていくと
「クリームソーダ」がある。なんでこんな繁華街から外れた場所にあるのか分からない。
多くの若いヤツらが出入りしてるので 渋く薄汚れたその店はすぐに見つけられた。

このところロックンローラー・ファッションに対する憧れがすごく強くなっている。
でも音楽的にはストレイ・キャッツよりもパンク系を聴くことのほうが多い。
マレンは「クリームソーダ」のことはあまり良く知らないようだったが、
オリジナルキャラクターの「ティミー」はすごく気に入ったみたいだ。

ボクはブルーの豹柄シャツとお馴染みのドクロTシャツを買った。
ホントはベルトとか もっと欲しいものもいくつかあったんだけど我慢する。
今日はどうしても買わなきゃならないものが他にあったからだ。

彼女は「ティミー」がプリントされた小さなバッグみたいなのを買っていた。
店を出るとすぐ袋から取り出してボクに見せた。

「ほらカワイイでしょ!」

サングラスを掛けた猫のキャラクターに彼女はすっかりハマってるようだ。
そういえば聞いた事なかったけど マレンって猫好きなのかな?
言われてみれば確かに彼女はスヌーピーよりも猫顔っぽくてキティって感じがする。


PAPER DOLL
3rdアルバム『GO AHEAD!』 1978年




その後「ラフォーレ原宿」を覗きつつ竹下通りのほうへと向かう。
明治通り側から入ろうとするが、やはり相変わらずの人だかりだった。

「そういえばチョッパーに行くの忘れてた」と思ったのだが、
確かあの店って女の子が入店できなかったような気がしたので今回は諦めた。
別にコームなんて他のとこにも売ってるだろう。と自分に言い聞かせた

ボクらはゆっくりとエレベーターを上るようにして竹下通りを進んだ。
すれ違う何人かの人たちが何故だかマレンのほうを見ているように思えた。
ボクにとっては小学校時代からすっかり見慣れている彼女だが
こうして大勢の人の中に混ざってみると確かに少し目立っている気がする。

よくよく思えばものすごく目鼻立ちが大きくてどこか日本人離れしているし
それと口元のホクロがやはりチャーミングなのかもな。
まぁそれに気付いていなかったことのほうが問題なんだろうけど。

でもきっとそんなことは今さら彼女には言えない。
たぶん今まで面と向かって彼女に「好き」と言ったこともないかもな。
一度くらい無理やり言わされたような気もするけど。
そんなことは・・・やっぱ言えない。


MY SUGAR BABE
5thアルバム『RIDE ON TIME』 1980年




何軒かのショップに入ってみたが ガーゼTシャツはどこにも置いてなかった。
通りの真ん中付近に竹の子族ファッションを売っている「ブティック竹の子」がある。
ボクらはその店に入り、あの不可思議な衣装を笑いながら眺めていた。

ボクにとって「原宿」というイメージを最も強く印象つけたのは沖田浩之、
それからビートたけし主演の『刑事ヨロシク』に出演してたミッキー岡野だろう。
今ボクが最も憧れている髪型がミッキー岡野のリーゼントヘアなのである。

「ブティック竹の子」近くの小さなクレープ屋の列にマレンが並んでいる。
ボクは列には並ばずに竹下通りをひっきりなしに流れゆく人の波を眺めていた。
時折 彼女はボクのほうを見ては舌を出したりしている。

東京で見る私服姿の彼女は やはり普段、学校で会っている彼女とは何かが違う。
もしかしたらそれは 東京という街の持つ華やかさのせいなのかもしれない。

やがて彼女は嬉しそうにクレープの包みを手にして駆け寄ってきた。
ボクも微笑みながら彼女のほうへと向かいゆっくりと歩き出した。
今、一瞬 急に彼女を抱きしめたくなった感覚って一体なんだったんだろうか。


あしおと
7thアルバム『MELODIES』 1983年




夕方。明治神宮へ行ってみる。
初めてここに来たのだが、広い参道は竹下通りの喧騒とは別世界のように静かだ。
すっかり葉を散らした大木の枝の隙間から東京の夕空が透けて見えた。
北向きに変わった風が参道を何度か吹き抜けると 二人して急に肌寒さを思い出した。

彼女が何かを話すたびに 吐き出す息が白く周りの空気を染めた。
その白く浮かんだ彼女の言葉が 風向きのせいでさっきからずっとボクの顔に吹きかかっている。
彼女が食べていたクレープの チョコレートの甘い香りがうっすらとそこには感じられた。

ボクの分は買わなかったけど さっき彼女に一口だけクレープを貰った。
彼女の唇に触れていた生クリームの微かな温さがボクの唇の先に残った。


いつか
5thアルバム『RIDE ON TIME』 1980年




「付いてるよ」

ボクの唇に残った生クリームを指差す彼女は何も感じていなかったようだが
そういえばこれは確かに「間接キッス」だ。
「キスをしたことがある!」という友人はボクの周りにもまだほんの数名しかいない。
それすら本当かどうか疑わしいものだ。

ましてマレンに「キスしてもいい?」なんてことは絶対に聞けない。
そもそも どうすればキスって出来るものなんだろうか?

大きな賽銭箱に5円玉を投げ込んで二人で願い事をした。

「パルは」

彼女は相変わらずボクをそう呼んだ。

「パルは何をお願いしたの?」

「マックのハンバーガーを一杯食べられますように」

ボクは そうはぐらかした。


MORNING GLORY
5thアルバム『RIDE ON TIME』 1980年




「わたしのお願いを聞きたい?」

「そうねぇ。どちらかといえば。。。どっちでもいい」

当然のことだけど 彼女は大きな瞳でボクを睨み付けて言った。

「来年もパルと一緒にいられますように!パルは?」

彼女は早口で勝手に答えて そして再びボクにそう問いかけた。
さすがに もうはぐらかすような返答はマズいと思った。

「オレも。川澄と一緒にいられますように!」

「ウソつき!ホントは?」

彼女はさらに真剣な表情で問いかけてきた。


瞬間 風が止んだ。何も音を感じなかった。
ボクら二人を包み込む 周りの時間そのものが全て止まっているようだった。

彼女の北風に冷えた唇に ほんの一瞬 軽く触れるだけのキスをした。
マレンの表情には とまどいと驚きと そして微かな微笑みが交じり合っていた。

「そういえばまだ言ってなかった気がするんだけど」

ボクは照れを隠すための言葉を続けた。


「メリークリスマス!」


LADY BLUE
8thアルバム『POCKET MUSIC』 1986年




彼女は暫く何も答えなかったが ちょっと時間を空けてから言った。


「そういえば まだパルからクリスマスのプレゼント貰ってない!」

「分かったよ。3000円くらいのでいい?」

「大丈夫!さっき決めてきたから」

「それって3000円で買えるヤツか?」

「多分。。。足りないんじゃないの」

「まぁ別に電車賃が残ればいいや。最悪、川澄に借りるから」

ボクは続けた

「オレのプレゼントは?」

「それもさっき決めといた!」


マレンは自慢げにアハハと笑った。

ボクらは再び明治神宮の長い参道を あの人混みのほうへと戻っていく。
彼女の右腕は自然とボクの左ひじあたりに絡まっていた。
暫くすると厚手のジャケット越しに彼女の温度が少しだけ伝わってきたように思えた。


クリスマスの街を包む この北風の冷たさによって
多くの恋人たちも きっと互いの暖かさを知ることになるのだろう。


蒼氓
8thアルバム『POCKET MUSIC』 1986年





君はまだ覚えているだろうか

記憶の中で点滅を繰り返す
クリスマスイルミネーションのようなほんの小さな
そして優しいいくつかの出来事のことを




僕の中の少年
8thアルバム『POCKET MUSIC』 1986年




後編へと続く





こないだベスト盤『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』の中に収録されてる曲を
メインに「【素敵なクリスマスのために☆】 山下達郎の名曲10選」をチョイスしましたが
今回は70~80年代にリリ-スされた達郎氏の作品を中心に隠れ名曲をセレクトしました☆

この当時の彼のサウンドはYMOの面々など日本屈指の音職人が集結したことで
プロフェッショナルなサウンドアレンジが施され、その卓越したポップセンスは
多くのプロミュージシャンから賞賛されておりました。

ボクの好きな達郎ソングも数多く含まれております♪
今回選曲したほとんどの曲は そうした職人たちのセッションによって生み出された音。

やはりデジタルなアレンジに依存しないこの頃くらいの感じが良かったなぁ。
と思うのが本音っちゃあホンネでしょうかね。

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