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未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

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【Re-Edit】 Wonderful Tonight - Eric Clapton 【70年代ロック】

【Re-Edit】 【70年代洋楽ロックの名曲】


Wonderful Tonight






 あの頃は、「熱がある」だの「お腹が痛い」だのといっては布団の奥に潜り込んで、よく母親に仮病を使ったりしていたものだ。行きたくもない習い事を一方的に押し付けられることで、きっとボクらはリアリティのある嘘を知らずに覚えていくのだろう。
 川澄(かわすみ)マレンとは、消毒剤の塩化石灰が溶解し、うすら濁った水のなかで出会ったんだ。
 小学校の頃、そうやって親から無理やり通わされていたスイミングスクールの、半透明なプールのなかで――

 中学2年で川澄マレンと同じクラスになってからしばらく経つが、いまだにボクたちのあいだでは、挨拶程度の会話しか交わされていない。
 おそらくボクのほうが、不自然なくらい彼女から遠ざかろうとしているのだ。
 数年の時を隔て、久しぶりに出会った川澄マレンの瞳を、あの頃と同じように淡々と見つめることができなくなってしまった理由――
 それはきっと、上唇の左脇にむかしからある小さなほくろが、どんなに艶(あで)やかな化粧をするよりも、彼女を大人びて見せてしまっているせいなのだろう。

 月曜日の休み時間――
「みんなでさぁ。今週の日曜にドリームランド行こうぜ」
 いきなり斉藤ミツキにそう誘われる。僕はずっとシャトルループには一度乗ってみたいと思っていた。けれど、それ以上に乗りたかったドリームランドモノレールは、すでに運行が止まったまま、いまだにその錆びついた軌道だけが取り壊されることなく頭上には残され続けている。


「みんなって誰よ?」
 と、ボクはミツキに訊いた。
「こないだ大野に『みんなで行こう』って誘われたんだよ」
 と、ミツキは笑いながら答えた。
 大野スミカと川澄マレンは、このクラスで一番の親友同士だ。
「川澄も?」
 当然「そうに決まってるだろうな」って思いながらも、ボクは、わざとそんな質問をしてみたんだ――


 1982年7月24日(土)午後1時過ぎ

 土曜日の放課後――
 ボクらは4人で市営球場のほうへと向かう。もちろん川澄マレンや大野スミカたちと、こうして学校帰りに一緒の時間を過ごすのは、はじめてのことだ。南西のほうから吹き抜けてゆく、ぬるく湿った浜風が、市営球場に隣接している公園のベンチに自然と2組に分かれて座るボクたちに、なんとなく明日の天気のゆくえを気にさせている。
 ボクは梅雨曇りの空を見上げた。

「あのさぁ、最近って、ギター弾いてるんだって?」
 と、ベンチの右隣に座っていたマレンが、ふいにボクの横顔へと問いかける。
「あ……うん。だけどフォークギターしか持ってないんだけどね。」
 それが中学2年で同じクラスになった川澄マレンとの、短い日常の挨拶以外で交わされた、はじめての言葉だ。
 その言葉の間隔はだんだんと縮まっていき、知らずに空白部分を互いが補い始める。いままで、ほとんどまともな会話すらなかった2人から、「気恥ずかしさ」が作りだしていた不自然な距離感が自然と薄らいでゆく――
「いまってさぁ、どんな音楽聴いてるの?」
 と、マレンはさらに訊く。
「日本人のじゃないから、たぶんわからないと思うよ」
 ボクがそう答えると、マレンは大きな瞳を、ほんの少しだけ微笑ませ、そしていった。
「じゃぁさぁ、明日アタシに聴かせてよ」


 1982年7月25日(日)午前9時30分頃

 日曜日の朝――
 ボクたちは地元の駅で待ち合わせる。斉藤ミツキはまだ来てなかったけれど、川澄マレンと大野スミカはすでに駅前ロータリーに到着していた。
 マレンは小さな花柄がいくつも胸元に刺繍された白いワンピースを着ている。見慣れない私服姿の彼女に、少しだけ照れているのが自分でもわかった。
 だから、ちょっと遅れてやってきたミツキに対して、ボクはその照れを隠すようにしながらムダに絡んだのだろう――

 ホームで上り列車を待つあいだ、斉藤ミツキと大野スミカは、さっきから大笑いしながら2人だけで盛り上がっている。ボクの隣には、線路の上にこぼれ落ちる初夏の陽射しを静かに眺め続けるマレンがいた。
 うっすらと微笑む彼女の視線のなかに、そっとウォークマンを差し出す。

「いま、オレが一番よく聴いてるLPって、これなんだけど」
 大きな瞳で振り向いたマレンが、やがて不慣れな手つきでヘッドフォンを耳にあてると、ボクは早送りしておいたカセットの再生ボタンを押した。
 きっとエリッククラプトンの「ワンダフル・トゥナイト(Wonderful Tonight)」のイントロが始まったはずだ。
(彼女はどんな気持ちでこの曲を聴くのかな?)
 彼女の白いワンピースの裾が風にそよぐたび、ボクの左足をくすぐる――

「すごくいい曲だねぇ」
 聴き終わったマレンは、静かにヘッドフォンをボクに手渡す。それを受け取ろうとした瞬間、ほんの少しだけボクの小指がマレンの細長い人差し指に触れる。彼女は特にそのことを気にするような素振りもみせずに「また今度、聴かせてね」と笑った。そのときはじめて彼女の瞳の色がこんなにも薄茶色をしていたことに、ボクは気付いた。

 初夏の陽射しを遮(さえぎ)ることで立体的に生み出された、駅のホームを覆いつくす濃厚な天井の影。そのなかを、ショートカットだった小学生時代の彼女の面影を消し去るようにしながら吹き抜けていった心地よい涼風に、長く伸びたマレンの黒髪がキレイにたなびく。電車の到着を待つ僅かな時間、スイミングルスクール時代の幼かった彼女の面影を、ボクがその風のなかに、ふたたび思い出すことなどはなかった――

【ALOHA STAR MUSIC DIARY 再編集版】


以前ボクが書いた小説を、現在、ソレっぽく(↑)再編集しております。
まぁ、以前のモノは、あまりに素人っぽ過ぎたもんでねぇ。。。



【2012.03.20 記事原文】

ボクが9歳の頃、当時中学生でエレキを弾き始めたばかりの
いとこのアニキがカセットに録音してくれたのが、
クラプトンの『461 オーシャン・ブールヴァード』と
『スローハンド』の2枚のアルバムだった。

名盤とされる2枚であったが、無論その当時のボクに、
このアルバムを正しく評価しろ!というのは不可能だったのである。


しかし「コカイン」の渋~いギタリフから曲調が一転し、
「Wonderful Tonight」の静かなイントロが流れてきたときは
素直に感動したものだ。


まぁ、今日においても
ソロとなったクラプトン初期の代表曲として愛されて続けているのは、
「コカイン」とのあまりのギャップさにヤラれた人たちも
多かったということなのかもしれない。






Wonderful Tonight - Slowhand (Remasters)Wonderful Tonight - エリック・クラプトン
5thアルバム『Slowhand』 1977年




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