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未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

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【Re-Edit】 顔 - 長渕剛 【フォークの名曲】

【Re-Edit】【Rakiのカラオケソング/フォークの名曲】









1983年9月13日(火)


江ノ電は、相も変らず混んでいた。――ため息をつきながら到着した車両へと先に押し入った背の低い林ショウカが、どこまで奥にいったのか、まったく見つけられないほど、ぎゅうぎゅうに詰め込まれた満員電車の車中、ボクは、田代ミツオと小山ミチコに挟まれながら、揺れる車窓の向こう側、灯(とも)る無数の窓明かりを眺めてた。

(メイとショウカは、どのへんにいるのな?)

すでにもう、ウォークマンの電池はとっくに切れてしまってる。聞こえてくるのは子供の甲高い喚(わめ)き声と中年女性の無節操な笑い声、それにだんだん速度を上げてゆく「ウォーン」と、いう苦しそうなモーター音と、「ガタゴト」軋(きし)むレールのジョイント音、――そんなものくらいだろうか。――江ノ電に揺られ続けているうちに、なんとなく、昼間の喧嘩でカラダに受けた傷の痛みを思い出した。

「シーナ」

ふいに田代が、右隣で「ポツリ」と名を呼ぶ。

「あっ?」

ボクは、車窓に映る彼を見つめた。

「お前って、まだギター弾いてるのか?」

と、田代はいきなり訊いてきた。ボクは少し笑って、

「いや、もう最近は弾いてないねぇ。中3になってからは、たまにピアノを弾くくらいで、あんまりギターとかは弾かなくなったな」

小声でそういうと、すぐ左に立つミチコがボクの横顔を見つめた。田代は小声で言葉を続ける。

「ボク、小学校の頃から長渕が好きでね、むかしはずっとそればかり聴いてたんだ」

「長渕? あぁ、『逆流』は聴いたことあるけど、ほかのアルバムは、ほとんど聴いたことないね」

ボク自身、オフコースと松山千春はよく聴いてたけど、長渕剛のアルバムは一枚だけしか聴いたことがない。強いていえば、彼がはじめて「順子」を歌っているのをテレビで観たとき、この時代のニューミュージック系シンガーソングライターのなかでは、『フォークギターがやたら上手いな』って思った程度だ。

「ついこないだ、西武球場でのライブアルバムがリリースされてね、まぁ、いままでのベストみたいな曲が収録されてるんだけど、ボク、そのライブを今年の夏、観にいったんだ。すごいよかったんだよ。そのライブがさぁ」

と、田代が嬉しそうにつぶやいた。

「えっ? 長渕のライブに行ったの?」

彼がまさか、そこまでのファンだとは思ってなかったので、少しだけ驚く。

「『乾杯』ってアルバムに入ってる曲は結構好きなんだけど、なかでも『顔』って歌の歌詞が一番好きでね」

田代は静かにそういうと少し置いて、車窓に映りこんだボク、――もしくはその向こう側の風景に向かって言葉をつむいだ。

「どうしようもないくらい絶望していたときにね、この曲を聴いて、なんだか少しだけ立ちなおれたんだよ」

(――絶望か、)

ボクは、田代の横顔に笑顔を向ける。

「へぇ、だったら是非オレも聴いてみてぇな。いま、ちょうどいい感じに絶望してる最中なんでね」

ミチコは黙ったままでボクを見つめ続けていたが、ボクは彼女のほうを振り向くことができなかった。――やはり、どうしても話しかけるきっかけとなるべき最初の言葉が見つからない。

藤沢駅を降りると、同じ電車に乗ってたんであろう同じ学年のヤツらがやたらと目についた。
車内ではぐれたメイたちが改札から出てくるのを待っていると、

「あれ? シーナ君」

と、うしろから声をかけられる。――ボクは振り向く。竹内カナエが長い黒髪を風になびかせボクを見ていた。

「あぁ、竹内さんも同じ電車だったんだね」

そういうと、カナエはミチコの姿を見て、

「ん? ミチコも一緒だったんだ。つうか、なんで一緒にいるの?」

と、小声で耳元に訊ねてくる。ボクは慌てて彼女の肩を押していき、少し離れて、背の高いミチコの横顔を見つめながら答えた。

「小山さんね、どうやら川上さんのグループにマかれちゃってさ、鎌倉の寺を、ひとりで歩いてたんだよ」

「それでシーナ君たちのグループに入れてあげたの? はぁ~、しっかし、まったくしょうがないねぇ、ナオたちも」

と、カナエは苦笑した。そして、ちょっと真顔になって言葉を続けた。

「でもさぁ、昼くらいだったかな? 鶴岡八幡宮の近くでナオたちと偶然会ったんだけどね、なんか、ほかの中学の不良たちにカラまれて、栗原君と佐藤君、ナオたちのことを置いたまま走って逃げちゃったんだって。――ナオたちは結局、ソイツらには手を出されなかったみたいだけど、なんだかすごい怒ってたよ。『女の子を置いて逃げるなんてホント最低だ』って」

(Dt中の連中だな、昼ってことは、ヤツらが建長寺にくる前か、……)

「いや、栗原たちが逃げたのは仕方ないでしょ。だって、アイツらって超最低なヤツらだもん」

そういってボクは笑った。ようやくメイたちが人混みのなかから姿を見せる。

「で、そっちはどうだったの? 楽しかった?」

カナエが一重の瞳を向けながらボクに訊ねる。――ボクは少し笑ってつぶやいた。

「そりゃもう、半年分くらいの出来事が一気に起こったような、すんごく充実しまくった長い一日だったねぇ。――」



【ALOHA STAR MUSIC DIARY / Extra Edition】



【2012.06.17 記事原文】

今まででボクが一番カラオケで歌った長渕剛氏の楽曲は
多分1980年リリースの3rdアルバム『乾杯』 に収録の「顔」ですね・・・
※邦楽の中で、ものすんごく好きな曲なのですわ♪


この曲は若い頃よりも今聴いてこそ何となく納得できるんですよねぇ。
※男ってぇのは、いくつになっても常にレジスタンスでなきゃぁねぇ・・


特に2番の歌詞なんてホントにスゴと思いますねぇ・・・
思わず泣けてきます・・・

さて。
Yにオリジナル音源はありませんので、ラジオでの弾き語りver.をリンクしましたが、
石野真子さんと離婚後の西武球場Liveのver.もあったんで一応こっちもリンク!
歌前の離婚に関するMCがウケます(笑

でも・・・ホントギターが上手いですなぁ・・・



↑ ライブverも宜しい☆


顔 - 長渕剛
3rdアルバム『乾杯』 1980年





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まとめtyaiました【顔 - 長渕剛 【フォークの名曲】】
【Rakiのカラオケソング/フォークの名曲】顔今まででボクが一番カラオケで歌った長渕剛氏の楽曲は多分1980年リリースの3rdアルバム『乾杯』 に収録の「顔」ですね・・・この曲は、若い
[2012/06/20 02:32] まとめwoネタ速neo
Masterpiece of the Western music of the 70s/70年代洋楽の名曲
If you want to cry/泣きたいとき
If you want to be healed/癒されたいとき
Drinking alcohol/お酒を飲みつつ
While driving/ドライブしながら
If you want to Fever/血が騒ぐ
Masterpiece of the Western music of the 80s/80年代洋楽の名曲
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80's Rock masterpieces/80年代ロックの名曲
80's Pops & AOR masterpieces/80年代ポップスの名曲
70's Dance masterpieces/70年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Western music of less than 70s/70年代未満洋楽の名曲
Less than the 70's classic Ballad/70年代未満バラードの名曲
Less than the 70's classic Rock/70代未満ロックの名曲
Less than the 70's classic Pops & AOR/70代未満ポップスの名曲
Masterpiece of the Western music of more than 90s/90年代以上洋楽の名曲
Ballade more than of the 90s/90年代以上バラードの名曲
Rock more than of the 90s/90年代以上ロックの名曲
Pops & AOR more than of the 90s/90年代以上ポップスの名曲
90's Dance masterpieces/90年代ダンス系の名曲
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