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未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

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【Re-Edit】 クッド・ユー・ビー・ラヴド - ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ 【80年代レゲェ】

【Re-Edit】【洋楽レゲェの名曲】


Could You Be Loved






Epi-26

 1983年9月3日(土) 中学3年の二学期
 午後9時過ぎ


 隣の家に住む、ボクの3学年上にあたるイトコの兄貴は、高校に入ってから「なんとかウィザード」って名前のバンドを組んでるみたいだ。素人バンドながらもそれなりにいろんなライブハウスで演奏しているらしい。自慢の長髪を団子状にうしろで結わいてる兄貴が、いきなり訊いてきた。

「そういやぁカミュ、オメェ最近ギター演(や)ってんのけ?」

「いや、最近はあんまり弾いてないけどね」

 ほとんど文字が読めない暗がりで、音楽雑誌を眺めながらそういうと、ボクはセブンスターの火を山盛りになった灰皿の奥のほうに突っ込んで揉み消した。

 兄貴はむかしから数種類の洋モクをいつもその日の気分で吸い分けている。まぁロックギター演ってるヤツが国産タバコじゃ、やっぱり格好つかないだろうなぁとはボクも思う。最近は、どうやらキャメルとセーラムを好んで吸ってるみたいだ。

 彼のこだわりは、なんといっても使い古され変色したゴールドのジッポでしかタバコに火をつけないことだろう。それ以外で火をつけると、どうやら味がマズくなるらしい。でもボクはジッポで火をつけたほうがオイルの匂いが付着してマズくなる気がする。


「……オメェって、レゲエとか聴くか?」

 と、ふいに兄貴が訊いてくる。

「いやぁ、レゲエはなんかつまんないから聴かねぇなぁ」

 と、いいながらボクはテレキャスターをイジる。

「クラプトンだってよぉ、レゲエでボブ・マーリーをカヴァーしてんだぞ」

 そういうと兄貴は立ちあがり、レコード棚からLPを引っ張り出す。そして無造作に床へジャケットを投げ捨て、プレーヤーに盤を落とした。

 やがて彼はステレオの脇にある机の引き出しから『何か』を手にし戻ってきた。しばらくするとスピーカーから、ゆるくギターを刻むレゲエ独特のリズム音が聞こえてはじめる。

「オメェ、まだコレやったことねぇべ」

 兄貴は、うすぼんやりした部屋のなかで「ニヤッ」と笑う。いびつにねじれた太い手巻きタバコのようなものを一本ボクに手渡してから、もう一本を自分の口に咥えジッポで火をつけた。ただよってくる匂いは明らかにタバコのものではない。煙の濃さもなんとなくタバコのそれとは違って見える。

 兄貴は深くその煙を吸い込み、そしてゆっくり吐き出した。

「……これってマリファナ?」

 ボクはなんとなく訊いた。

「まぁ『大麻』ともいうがね」

 と、兄貴は笑う。

「へぇー、こんなの普通に買えるもんなんだぁ」

 ボクは興味深く、手にしたソレを眺めた。

「都内に行けばどこのライブハウスでも売ってんよ。でも『混ぜ物』も結構多いんだけどコイツはホンモノだぞ!」

 そんな兄貴の言葉を聞き終えると、特にためらうこともなくソレの先に火をつける。

《大物アーティストはみんなマリファナを吸っている》

 むかしからそう聞かされていたせいか、罪の意識なんかより「それがどんなものなのか」という憧れや好奇心のほうが遥かに強かったんだ。煙をゆっくりと吸い込んでみる。タバコよりもわずかに重く、燻されてない樹木成分の青苦さがほんのり感じられた。でも別にムセるほどのキツさでもない。

「すぐに吐き出さねぇで、吐き出した煙も、こうやってまた吸うんだよ」

 兄貴はそういうと、口に含んだ煙を握り締めた左拳のなかに吐き出し、そこから浮かびあがってくる煙をふたたび吸い込んだ。ボクもそれを真似てみる。

 さっきから流れているレコードは、どうやらボブ・マーリーらしかった。同じテンポと同じようなリズムギターのカッティング・リフが何曲も続いていくうち、そのサウンドがマリファナの煙とともにカラダのなかにじんわり浸透しはじめる。やがてだんだんと心地よい浮遊感が訪れてきた。けれど酔っ払うのとは、少しばかり感覚が違うみたいだ。

 ボクは床からボブ・マーリーのLPジャケットを拾いあげる。
『アップライジング(Uprising)』というアルバムらしいけど、ジャケットのイラストがなんとなく面白かった。ボクはそのことを兄貴にいおうとした。

「このジャケットってさぁ、……」

 そこまでいった瞬間、なぜだかわからないけど、おもわず吹き出してしまった。――そして、それっきり笑いがまったく止まらなくなってしまう。

(なるほど、これが『ハイになる』ってヤツか?)

「ジャケットぉ? ジャケットがなんだよぉ?」

 そう訊く兄貴も、ボクがあまりにもひきつりながら笑い続けてるんで、つい、つられて笑い出す。兄貴のくっきりとした二重まぶたは、よく見るとトロけて垂れ下がり、すっかり一重になっている。

(兄貴! なんか顔が変だよ)

 と、いいたくても、もはやそれすらいえない。ひと言も発せられぬほど強制的に激しい笑いが次々と内側からこみあげてくる。でも、【笑いが止まらなくなる】という症状以外には、特に身体的変化はないように思えた。

 兄貴は立ちあがり、LPをB面に変えながら間延びした口調でいった。

「やっぱ『コレ』キめるときは、ボブ・マーリーが一番トベるんだよ」

 ボクはジャケットの裏に書かれたトラックリストを眺める。A面よりはなんとなく落ち着いたサウンドアレンジの曲が続く。マイナー調で暗い感じの1曲目「ザイオン・トレイン(Zion Train)」が終わる。続く2曲目の「ピンパーズ・パラダイス(Pimper's Paradise)」はレゲエ調バラードっぽい、アダルトコンテンポラリーなナンバーだった。

 トラックリストを眺めながらボクはずっとマリファナを飲み込んでいた。やがて3曲目の「クッド・ユー・ビー・ラヴド(Could You Be Loved)」が流れはじめた途端、そのリズムが完全に鼓動とシンクロし、カラダが勝手に動き出した。目力がまったく入っていない幸せそうな顔した兄貴に向かって、

「兄貴! この曲すんごくいいねぇ」

 ――――ボクはたしかにそういったのだ。――――

 誰かに呼ばれている気がした。
 「ハッ」と我に返ると、兄貴がトロけた眼差しでボクのことを見つめている。

「おーい! 大丈夫かぁ?」

 ボクは、やっといままで見ていた光景が「幻覚」だったということに気づく。けれど、どこからが幻だったのかはまったくわからない。それがあまりにもリアルに現実の風景と一体化していたからだ。

 そう、――つまりは、あたまのなかで描き出される何気ない空想のシナリオが、一言一句、現実の景色のなかになんら違和感なく溶け込んでたんだ。ボクがさっき、兄貴に対して「この曲はすんごくいいねぇ」と、告げてたシーンは明らかに幻覚のなかでの出来事だった。

(えっ、ホントにさっきのが幻覚だったのか? いまだって、普通にちゃんとあたまもまわってるのに、……やっぱヤバいな。こんなのキめて外なんて出たら、なにをしでかすかわかったもんじゃない)

 ボクは想像以上の幻覚効果に、少しだけ恐怖を感じた。

「まぁ、大麻はすぐ抜けるから大丈夫よぉ。『麻(あさ)酔い』は二日酔いより全然楽なんだよぉ。それにタバコよりもカラダに害もねぇし。まぁ所詮『ハッパ』だからな」

 と、一重になった目を垂れ下げながら、兄貴は「ヘラヘラ」笑ってそういった。




【2012.03.17 記事原文】

想うに。。。

どんなにそのアーティストが好きでも、全部のリリース作品を持っている人が
非常に少ないと思えるアーティストは誰?
と聞かれれば。。。



ボクとしてはボブ・マーリー&ボブ・ディランだろうなと。
※まぁボブ・マーリーの場合、オリジナル以外の企画盤がやたら多いのだが・・・


いわずもがなレゲェスタイルの先駆者であるB・マーリーであるが、
多くのベスト盤に収録されている曲は、ほとんど明るいものばかり。
でも実際に歌ってる内容は、主に人種差別や労働差別の話なのだから、
メジャーキーで歌えない曲もそれなりに多い。


クラプトンにもカヴァーされた「シェリフを殺っちまった~♪」
みたいな感じの世界???


従って、オリジナルアルバムには、
暗い作品ばっかりなのも無論ある。

ボクもそれなりに揃えたほうだが、
1度しか聴かなかったアルバムも結構ある。



今回紹介する「Could You Be Loved」は、
彼の晩年、1980年にリリースの12thアルバム『Uprising』に収録された、
B・マーリーの楽曲では、やや色合いが違う作品。
まさにレゲエとグルーヴィーなベースラインが融合した名曲です。



基本的にベスト盤は紹介したくないのですが、
オリジナルアルバムよりも、この曲が収録されているベスト盤
『Legend』のほうがお薦めです♪

※ただ「コンクリート・ジャングル」が入ってないのが個人的に残念。。。







Could You Be Loved - ボブ・マーリー & ザ・ウェイラーズ
ベストアルバム『Legend』
アルバムお薦め度 「☆名盤です☆」



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