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未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

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【Re-Edit】 Dont Stand In The Open - Graham Bonnet 【80年代ロック】

【Re-Edit】【80年代洋楽ロックの名曲】


Dont Stand In The Open






1983年9月9日(金)

川澄マレンがいなくなったこと自体、ボクの表面的な日常生活にはさほどの影響を与えていなかったように思う。けれど彼女がこの学校を転校してしまってからの空気の感触、――つまりはこの校舎のなかを漂う質量としての大気中の密度や、その重たさみたいなものには明らかな変化が生じていた。

夏休みが終わり、2学期が始まってからの、この学校を取り囲む空気感そのものが、なんだかやけに軽く感じられる。同時に、目に映る様々な風景のなかの色彩にもどことなく
輝度や彩度が欠落してしまっているような気がしてならない。

きっと普通に、竹内カナエや川上ナオなど、まわりの連中とは話をしていたはずだ。たぶん会話としてはそれなりに成立していたんだろうな、とは思う。けれど、なにを話していたのかまでは、まるっきり思い出すことができない。おそらくは、ほとんど思考を介すことなく、ただ反射的に最低限のコミュニケーションを、彼女たちとのあいだで成立させていただけに過ぎないのだろう。――

ボクのクラスには小山ミチコって女の子がいる。
背が高くて細長い手足の女の子だったけれど、肌の色は少しだけ浅黒く、髪の毛は天然パーマ。――まぁ大抵の場合、そういう子に付けられるあだ名は「黒人」だ。当然、彼女もクラスの連中からはそれに近いような感じでずっと呼ばれていた。

ボクは、中3で同じクラスになるまでの彼女のことはよく知らない。だけど中1のときから彼女が同級生たちに壮絶なイジメを受けてきたってことを、以前、誰かから聞いたような気がする。
別にイジメについては肯定も否定もしやしない。

ボク自身が、誰かをイジメたりしたってことは、少なくともこの中学に入ってからは一度もなかったように思う。だからといってイジメてる連中たちを注意したりもしない。
クラスの生徒たちにシカトされたり、男子生徒に蹴られたり、黒板消しをぶつけられたりしている小山ミチコのことも、ただ毎日なんとなく、ありきたりな風景のなかに透かしながらぼんやり見ているだけだった。


突然、うしろのほうで「ギャハハ」と、バカみたいにはしゃぐ大きな笑い声に、ぼんやりと机の上を見つめていたボクは、ふと我に返る。

「また谷川たちがさぁ。ミチコに水風船とかぶつけてるんだよ」

と、ボクの右隣で川上ナオが顔を近づけるようにしながら、そういった。
廊下側のほうを振り返ると、制服を水浸しにされた小山ミチコが、パーマのかかった前髪から水を滴らせてうつむきながら座っている。

ボクはしばらく彼女のことを、いつものように、ただなんとなく見つめていた。

このところボクは昼休み、ほとんどなにも食べていない。大抵の場合、ウォークマンを聴きながら寝ているんだけど、ついさっき、ボクのもっとも敬愛するロックボーカリストであるグラハム・ボネットが、おととしリリースしたソロアルバム『孤独のナイト・ゲームス(Line-Up)』を聴いている途中で電池が切れてしまった。

このアルバムには、史上最強のドラマーであるコージー・パウエルも参加しているけれど、正直、作品としてはロックというよりポップスみたいな曲が多いアルバムだった。中2の頃、10曲目に収録された「二人の絆(Don't Stand in the Open)」を、何度か「イウ」こと伊浦ナオトと一緒に弾いたことがある程度だろうか。

相変わらず窓側の前のほうでは、谷川たちのグループのヤツらが大きな声で喚(わめ)いている。けれど、いまのボクには苛立つ気力さえも起きなかった。

「知ってるか? シーナってよぉ。どうやら『アジアン』のこと好きみたいだぜ」

グループの誰かがそういった。

「あぁ。アイツって、こないだ女と別れてから、なんだか『アジアン』のこと狙ってるみてえじゃん」

「アジアン」――彼らがそう呼んでいるのは、李メイのことだ。いままで、そういう呼び方をしていなかったんだけれど、ここ最近、――特に夏休みが終わった頃から、ヤツらは彼女のことを陰でそう呼びはじめた。

それにしても、どうして「ボクがメイのことを狙ってる」とかいう噂が立ってしまっているのかはまったくわからなかった。まぁ、授業中、よくメイのうしろ姿を見つめているのは間違いないけれど、――ボクは机にうつ伏せのままで、ヤツらのそんな話し声を無視した。

(勝手にいってろ……)

すると連中はだんだんとヒソヒソ声になっていき、やがてその声すらも一瞬、しなくなる。そして、しばしの沈黙のあと、谷川たちの「ギャハハ」っていう、例の耳障りなバカ笑いがふたたび巻き起こった。

「おめぇよぉ、残さずちゃんと食えよ」

谷川の嘲笑を孕(はら)んだ、大きな罵り声が教室内にこだまする。

「な~に泣いてんだよ! キモいんだよ。おめぇはよぉ」

と、谷川は、相変わらず耳障りな大声をあげながら笑う。

(泣いてる?)

ボクは起きあがると、なんとなく小山ミチコが座っているほうを振り返る。ミチコは箸を持ったまま、小さな瞳に涙を溜めて机の上を見つめていた。彼女が泣きながら見つめる小さなお弁当箱のなかには、鉛筆の削りカスのようなものが山のように振りかけられていた。

「おめぇよぉ! 早く食えよ。残すと先生に怒られるぞぉ」

そんな谷川の甲高いダミ声が、なんだかものすごく気に障った。クラスの何人かの生徒たちは、そんなミチコを見ながら「クスクス」笑っている。

「いいから早く食えよ! 『ゴミ女』よぉ、テメエはゴミだけ食ってりゃいいんだよ! ゴミが主食なんだろうがよぉ」

谷川グループの連中は、その言葉につられて一斉に大爆笑した。


【ALOHA STAR MUSIC DIARY / Extra Edition】





【2012.03.17 記事原文】

レインボー脱退後、グラハムのソロアルバム「LINE UP」の収録曲。
当然、日本でカヴァーされた「ナイトゲーム」がこのアルバムの代表曲だが、
ボク的にはこっちが好き。

もうちょっとリズム早めて、ギターフレーズも
ハードに仕上げればカッコよかった気がする曲。



コージー・パウエル参加ということで結構期待してたのだが、
まぁ・・・ハードロックではないわなぁ。。。
歌謡ロックかポップスだと思えば宜しい。(笑)



Dont Stand In The Open - グラハム・ボネット
3rdアルバム『LINE UP』 1981年



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