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未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

70~80年代の洋楽&邦楽を中心に未来に残したい名曲&名盤を独自にチョイスするBlogです☆
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【Re-Edit】 星空のディスタンス - アルフィー 【ロックの名曲】

【Re-Edit】 【邦楽ロックの名曲】


星空のディスタンス





I selected "Distance of a Starlit Sky "
from 8th album "Lifetime" of The Alfee released in 1984.



Epi-24
 
 今年の春、マレンに贈った曲の歌詞をここ数日、なぜだかやたらと思い出してしまう。もしかしたらマレンは、あのとき渡したカセットテープをいまはもう聴いてないのかもしれない。

 けれどあの曲はマレンだけに伝えるため、何度も繰り返し「これでいいのか?」と歌詞の中身を心に問いかけ続けた果てに生み出されたあの頃のボクの決意だ。――それに、そんな想いが音としてちゃんと残されてるものは、彼女に渡したあのカセットテープ、ただ一本だけしかない。

 だから、もしマレンがあの曲をもう二度と聴くことがないとするのなら、彼女に対するボクの想いは、もはやその存在理由を失って、きっとこの世界からは永久に消え去ってしまうことだろう。――けれど、それならそれでも構わない。

 誰かを大切だと想う気持ちって時間と比例していくものなのだろうか? 一緒に過ごした時間のぶんだけ、その気持ちは大きくなっていくものなのだろうか?

 ――――それは違うと思う。――――

 きっと一緒に過ごす時間の長さじゃなく、互いの距離の問題だ。

 近くにいると、全然気づかないものなのかもしれない。けれど、その人との現実的な距離が離れれば離れるほどに気づかされてゆくんだ。

「どれほど大切だったのか」を。――

 距離の近さは心に安らぎを、そして距離の遠さは、せつなくなるほど愛しさをボクらに教えてくれるものなのだろう。ふと、なにかのきっかけでマレンの笑顔が心のなかに映し出されてしまうと、えもいわれぬほど寂しい気持ちになってしまう。

 その寂しさはいつだって心のなかのどこか、――微笑むマレンが記憶されてる心のどこか深いとこまで、ボクを引きずり込もうとしてくんだ。彼女と会わなくなってから、そういう瞬間が夜、眠りに就く前よく訪れる。そして、そんなときだけは、ものすごく「誰かと一緒にいたい」と痛切に感じてしまう。

 ズルいことかもしれないけれど、もし佐藤マキコが隣になんていたならば、容易く彼女を抱きしめてしまうんだろうな。きっと、…………

 マレンがこの街を引っ越すことが急に決まった、あの6月の大雨の夜。
 結局、ボクはちゃんとキミを見送ることができなかったんだけど、……

「もし鎌倉に引っ越したからって、なにも転校するわけじゃないんだからさぁ」

 前日に「だから見送りにこなくていい」って、受話器越しにキミからいわれ、ボクはつい「そうだね」って答えてしまったんだよね。

 でもね、マレン。……

 本当はあの夜、キミの家に行ったんだよ。最初は行くつもりなんてなかったけれど、なんだか勝手に想像しちゃったんだ。

「本当はボクに見送りにきて欲しかったんじゃないのか」

 って、ね。

 一度そんな想像をしてしまったらどうしようもないほどボクのなかでそれが現実に変わっていってしまったんだよ。ボクを待ってるマレンの姿が心のなかから、なんだか全然消えなくなっちゃったんだ。

 あの夜、――
 煌(きら)く閃光が西の空を覆った暗雲を真っ白に明滅させ続ける雨のなか、ボクは傘もささずに駆け出していた。――。なにか特別な言葉を伝えたかったってわけじゃない。来週になれば学校でも会えるはずなのに、そんなことさえ忘れてしまって、ボクは上空に稲妻が光るキミの家のほうへと向かって走り続けた。

 キミがこの街に残した14年足らずの思い出を途絶えさせる最後の瞬間を、ボクはただ一緒に過ごしていたかったんだ。

 やがて雷鳴が天空を震わせて激しい豪雨を呼び起こす。ほんの数秒ですっかりずぶ濡れにされてしまったボクがキミの家に辿り着いたときにはもう、すでにキミはこの街からいなくなってしまってたんだけどね。――

 すっかり人の気配が消えてしまった彼女の家の前に立ち、もしかしたらボクがくるのを本当はずっと待っていたかもしれない、そんなマレンが湛えた哀しげな瞳の色を勝手に想像しながらボクは彼女の面影をスクリーン状に降りしきる雨のなか、ずっと映し出していた。

 心のなかで何度もマレンの名前を叫びながら、ボクはひたすら後悔し続けてたんだ。ちゃんと彼女を見送ってあげられなかったことを。――この街を去って行く彼女の寂しげな瞳の色を見つめながら、最後にちゃんと笑いかけてあげられなかったということを。――――



【2012.06.28 記事原文】

先日、ボクのブロとものmikaさんが
アルフィーの高見沢氏に顔が似てるとカミングアウトしてましたので。。。


高見沢氏が突如フライングV(でしたっけ??・)をかき鳴らす以前から
彼らのフォーキーなアルバムは、さだまさしフリークのイトコの影響で
かな~り聴かされてましたけどねぇ・・・
ですんで初期アルフィーに関してはツウです(笑


まぁ、日本音楽史に残るイメチェンを果たした彼ら☆
ハードチューンにサウンドを変化させた「メリーアン」を引き継いでリリースされたのが
「星空のディスタンス」ですね♪


ドラマ『無邪気な関係』の主題歌で使われてましたが、
おそらく当時ではかなり画期的な楽曲の使用方法だったと記憶してます☆
かなりおぼろげですが・・・主人公が直前の演技のなかで、
ふとカセットかなにかを押した瞬間に主題歌が挿入される!みたいな。。。


ということで「星空のディスタンス」をチョイス♪
でも。。。。この曲は侮れませんね。。。

メロディアスロックな名曲といったら個人的には上位に入ります☆
何に収録されてるか不明ですがYにあったかなりロック色が強調された
リズムやリフの(Long Version)をどうぞ♪






星空のディスタンス - THE ALFEE 
8thアルバム『THE RENAISSANCE』 1984年


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【Re×2-Edit】 The First Time - Surface 【90年代バラード】

【Re×2-Edit】【90年代洋楽バラードの名曲】


The First Time





I selected "The First Tim"
from 1st album "3Deep" of
Surface released in 1990.



1991年の洋楽ヒットチャートから



1984年2月4日(土)

やがて、ボクたちは南口のバスターミナルの前で、細野と竹内カナエの2人と別れる。

去年の誕生日、

「どうもお待たせー!」

そういって、ワインレッドのフード付きコートに白い毛糸の帽子姿で、大きな紙袋を片手に抱えたマレンが自転車で姿を現した、駅前通りの暗がりのほうをなんとなくボクは見つめた。――

街灯の蒼(あお)く滲(にじ)んだ光彩がぼんやり寂しく路面に浮かんだ路地裏で、

「実は今夜ね、私、これからメイの家に泊まるんですけど」

ユカリはフロスト状に霞(かす)む言葉を純白のマフラーの上にくゆらせる。そして、彼女のうしろをメイと並んで歩くボクのほうを振り返り、

「シーナ君も、今夜一緒に泊まりませんか?」

ユカリは、楽しそうに「ニコリ」と笑った。

はじめて彼女と話した9月のあの日もそうだった。ユカリはメイになんら承諾も得ず、いきなりボクのことをメイの家へ一緒にくるよう誘ってきたんだ。

「だって家族の人とかいるんでしょ?」

冗談半分に笑いながらボクは白い息をユカリのほうへと吐き出した。果たしてユカリにそう訊いたのか、それとも隣で微笑むメイに対する問いかけだったのかはよくわからなかったけど。……(それにメイの兄貴、リケンだっているんだろうに、――)

「お母さんはね、今夜親戚の家に出掛けてるの。それにお兄ちゃんは最近、あまり家には帰ってきてないから」

薄いピンク色のマフラーを巻きなおし、メイは静かに微笑んだ。

「そうですよ! だからシーナ君がきたって大丈夫ですって」

ユカリは、相変わらずうしろを向いたまま「アハハ」と、可愛らしい声で笑った。

「けど、いくらなんでも、さすがにオレが泊まるのはヤバいでしょ」

ユカリの車椅子をゆっくり押しながら、ボクは隣を歩くメイの横顔を見つめる。

メイは少しだけ目を細め、北風が通り過ぎるのを待っていた。過ぎ去る風の音を見送ると、彼女は蒼い街灯の光に照らし出されたリップクリームの仄(ほの)かな光沢を唇に漂わせ、柔らかな口調でささやきはじめる。

「もしあとで帰りたくなったら、帰っても構わないからね、――今夜だけはもう少し、ワタシたちと一緒にいて欲しい。せめて日付が変わるまで、……シーナ君の誕生日が終わるまではね、みんなで一緒にいたいの」

メイにそういわれてしまったら、断る理由なんて見つけられやしない。

「私、もしかしたらお邪魔虫ですかね? でも、私も2人と一緒にいたいんです。たった1日だけでいいので、メイとシーナ君、――この3人だけで一緒の時間を過ごしたいんです」

そんなユカリのささやかな願いは、乳白色に揺らぐ薄霧の吐息となって真冬の空へ浮かんでいった。

「いったいどうしちゃったのさ? 2人とも」

なんだかボクは、ちょっとだけ恥ずかしくなった。

「去年、みんなが修学旅行へ行ってるとき、シーナ君と2人でデートしたでしょ? 本当はメイも『修学旅行には行かない』っていってたけど、結局、あのとき私が怒ってメイのこと、強引に行かせちゃったじゃない? 私もね、あの頃は少しだけ旅行に参加できなかったってことを悔やんだりしてたけど、でもね、……もしメイやシーナ君たちと一緒に行けないのなら、『修学旅行になんて行かなくてよかったな』って、そういまは思ってるんです」

正面を見つめたままユカリがつま先のほうへ、そう言葉を吹きかける。ユカリのか細い肩先へ、いたわるようにメイがそっと声をかける。

「ユカ、……そんなこと、――」

ユカリはメイの言葉を柔らかく遮った。

「もうすぐ私たち卒業しちゃうでしょ? でも結局、この3年間で、メイとシーナ君だけしかいなかったんだもの。――-私の車椅子を、ふたりきりのときに押してくれた人はね。――私、どちらかが一緒じゃなかったら、絶対そんな遠くになんか行けないなって思ったの」

ボクたちがなにもいえずにいると、ユカリは微笑みながら振り返る。そして、いつものイタズラっぽい表情で、ちょっと嬉しそうにささやいた。

「私にとってはね、シーナ君ってなんとなくお兄さんみたいで、メイって、なんだかお母さんさんみたいなんですよねぇ。だから、2人にはいつだって甘えたり、わがままいえたりしちゃうんですよ」

メイは、少しだけ口元を緩ませ、

「なんでワタシがユカのお母さんになっちゃうの? せめてワタシもお姉さんくらいにしてよ」

と、いって笑った。

「いや、絶対にメイはお母さん」

ユカリはそうささやくと、群青(ぐんじょう)の夜空、微かに片影(へんえい)を覗かす細い三日月を見つめた。

「ホントはね、いつまでもずっと3人で一緒に暮らしていけたら、すごく幸せなんだろうなぁって思うんです。もし、地球上に私たち3人だけしかいなくっても、――ううん、もし3人だけしかいなければ、きっとすごく幸せなんだろうって、本当にそんなふうに思えるの。別に三角関係って意味じゃないですよ。――シーナ君は、きっと私たちのことを一生守ってくれるだろうし、――メイもね、ずっと私たちのことを優しく見つめ続けてくれる。……まぁ、絶対に無理なんでしょうけどね。だけど、シーナ君やメイがね、私の家族だったら、どんなに幸せだろうって、ときどき本気で考えちゃうんです」

するとメイが「フッ」と笑って、うっすら閉ざした瞳のような三日月にささやいた。

「そうなれたら本当に幸せなのかもしれない」

ユカリの言葉を聞いてるうちに、なんとなく、そんな暮らしができるならボクもなんだかそれでもいいように思えてきたんだ。

「わかったよ、しょうがないからとりあえず今夜は妹が眠るまでは一緒にいるよ。考えてみればオレも修学旅行に行ってないんだしね、――じゃあさあ、3人で修学旅行気分でも味わおうか。枕投げでもしながら。ねぇ? お母さん」

そういってメイのほうへ笑いかけると、彼女は一瞬、少しだけ唇を尖らせてから、緩やかに微笑みへと変えていった。――


【ALOHA STAR MUSIC DIARY / Extra Edition】


【2013.04.06 記事原文】

さて。以前この曲を紹介したのは 去年の3月ってことなんで
ボクがこのブログを始めた当初ってことになりますね。

つまりは それだけ個人的な評価の高いバラードってことでしょう。

コンテンポラリー系のコーラスグループであるサーフェスが
1990年にリリースし 突如ビルボードのシングルチャートで
No.1を獲得したのが このスーパーメロウなバラードナンバー
「The First Time」でした☆

特に90年代初期には バブルに湧く恋人たちを
トロけさせるような スイートバラードの名曲が
数多く生み出されるんですけど まあこれも
そんなナンバーのひとつでしょうかねぇ☆




【2012.03.12 原文】


90年代のバラードソングからもう1曲!
まぁ、名曲に認定すべきかギリギリの線ですが。。。


サーフェスの「The First Time」をチョイス♪
こてっこての甘いナンバーっすが…







The First Time - サーフェス
1stアルバム『3Deep』 1990年(たぶん廃盤かな)





Maybe The People Would Be The Times Or Between Clark And Hilldale - Love 【60年代フォーク】

【60年代洋楽フォークの名曲】


Maybe The People Would Be The Times Or Between Clark And Hilldale





I selected "Maybe The People Would Be The Times
Or Between Clark And Hilldale"
from 3rd album "Forever Changes" of Love released in 1967.



60年代後半
ベトナム戦争に反対する若い世代のあいだで
急速に広まっていったヒッピー・カルチャー☆


まぁ その象徴的なイベントが 1969年に行われた
「ウッドストック・フェスティバル」だったわけですね。

まぁこのイベント自体は 別にヒッピーの集いではなかったんですけど
そういう色合いが非常に強くなってしまった。。。
のは確かでしょう。


さて・・・
ヒッピーを語るうえで 登場してくるのが
今でも普通に使われている

" サイケデリック "とか" ペイズリー "という視覚的表現。

これはぶっちゃければ LSDなどの幻覚系ドラッグでぶっ飛んだとき
視界のなかを漂う幾何学模様なんですね。

まぁ ボクの小説中でも度々登場してきますけど・・・

彼らは これに宇宙の真理を悟ったりしてたようです。。。


さて 音楽ジャンルにおいても" サイケデリック "という方向性は
60年代後半に誕生いたします。

まぁ 基本的には浮遊感と不安感という2つの感情に対して
強烈に作用するような作品ってことでしょうかね?

エリック・サティの無調性音楽に通じるような感じ?


そんな" サイケデリック "なアルバムとして
非常に高い評価を得ているのがアメリカのサイケ系フォークバンドである
ラブが1967年にリリースした3rdアルバム『Forever Changes』 ☆

だいぶ前にもご紹介してますけど

発売当初はチャート100位にも入れず
セールス的には全く振るわなかったものの
『ローリング・ストーン』誌が2003年に選出した
「オール・タイム・ベスト・アルバム500」では
何と40位に選ばれております☆


では

アルバムから サイケなフォーク・ロックナンバー
「Maybe The People Would Be The Times Or Between Clark And Hilldale 」
をチョイス☆




Maybe the People Would Be the Times or Between Clark and Hilldale - Forever Changes: Expanded and RemasteredMaybe The People Would Be The Times
Or Between Clark And Hilldale
ラブ 3rdアルバム『Forever Changes』 1967年

Time (Clock Of The Heart) - Culture Club 【80年代ポップス】

【80年代洋楽ポップスの名曲】


Time (Clock Of The Heart)





I selected "Time (Clock Of The Heart)"
from 1st album "Kissing to Be Clever"
of Culture Club released in 1982.



1983年の洋楽ヒットチャートから


カルチャー・クラブにしてみれば・・・

ファーストブレイクナンバーの「Do You Really Want To Hurt Me(君は完璧さ)」と
世界中で一大旋風を巻き起こした大ブレイクナンバーの
Karma Chameleon(カーマは気まぐれ)」との
ちょうど狭間にリリースされたのが「Time (Clock of the Heart)」☆


この曲も一応?1982年のビルボード シングルチャートで
「Do You Really Want To Hurt Me」と同様に 最高2位を獲得してるんですね。。。

でもまぁ 前後の曲のインパクトが強すぎて ほとんど印象に残らないっつうのが
正直なとこなんですけど。。。


でも。聴けば確かに「あ~。こんなのもあったな!」って思い出しますわねぇ☆
つうか すんごくアーバン&シックな匂いを感じさせる
アシッド・ジャズ・テイストなダンスナンバーですね☆

う~ん!なかなかの名曲でしょうなぁ☆




Time (Clock of the Heart) - Greatest MomentsTime (Clock Of The Heart) - カルチャー・クラブ
1stアルバム『Kissing to Be Clever』 1982年



【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.24】 Hotel California - イーグルス

【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.24】 Hotel California - イーグルス





そういえば まだボクの本名を明かしていない気がする。


苗字は" 椎那(シイナ) "

椎那 可未宇(シイナ カミウ)だ。


「シーナ」と「カミウ」
どちらも響きが外国人のような名前だから
小学校の頃はよく そのことをからかわれた。


子供というのは大抵の場合 " 蔑視 "と" 好奇 "が
善悪の判断を上回っている心理状態にあるのもだ。

なのに大人たちは いつだってそのことを
やれ " 天真爛漫 " だのと笑顔で褒め讃える。

やがて小学生の頃になると そこに自己中心的な観点が加味されて
他者に対する" 差別的思想 "が顕著に露呈し始める。


身体的特徴、名前、国籍、そして家の裕福さ・・・
様々な独自の" 分類項目 "で優劣関係を形成し
自分たち側に属さないものを容赦なく攻撃する。

そして自分たちよりも弱者がいることに対して
奇妙な安心感を覚えてしまう。

同時に 自分たちよりも弱者がいないことに対して
いい知れぬ不安感を抱いていくのである。

弱者から得られる その " 安心感 "と" 不安感 "は
おそらく大人になってからも ずっと感じ続けていくものなのだろう。




1983年7月


重々しさに包まれた やたらと蒸し暑い昼休みの会議室。

滲んだ汗が解禁シャツの襟元をさっきから湿らせているけれど
全ての窓ガラスはピタリと閉じられたままで
この部屋の埃っぽい空気はピクリとも動かない。

ボクは両腕を組んで 背もたれに仰け反るような格好で座りながら
無駄に広いこの部屋の 窓際の一番前のテーブルで
さっきから担任教師と向き合い続けている。


きっと中学2年のときに起こした暴力事件のせいだろうか。

担任はボクとは ほとんど目を合わさずに さっきから何度も口籠もりながら
時々浮かび上がる額の汗を 白いハンカチでせわしなく拭っている。

あの時とは違って 今回ここには校長や生活指導の教師などは誰も同席していない。
だから この担任教師も 一人でさぞや心細いんだろうなぁとは思う。


南側のガラス窓から直線状に差し込む真夏の光が強烈過ぎて
この部屋の中央付近から廊下側をビッシリと覆う
薄暗い陰影の密度を ひときわ色濃くしているように思えた。

その光と影のちょうど狭間を まるでプランクトンのようにゆっくりと浮遊する
大量の白い繊維状の埃の雨を 横目でボクはずっと追っていた。


外からは 遠くで女子生徒たちの大きな笑い声が時折聞こえてくる。
もうすぐ昼休みも終わろうとしていた。


「だから さっきも言ったけど・・・言いましたよね?
あの数学教師が先に手を出してきたんですよ」

ボクは金色の前髪を 左手の人差し指の爪の辺りに巻きつけながら答えた。


「まぁ しかし。 だっ・だからといってシイナも暴力で返したらいけないだろ?」

「別に。オレは暴力振るってませんけどね。
っていうか アイツがオレに殴られたとでも言ってるんですか?」

「いっ・いや。先生は" 殴られた "とは言ってないんだ。
でも シイナは先生の髪の毛を掴んだりしたんだろ?」


ボクは思わず笑い出だした。


「髪を掴まれたとかって アイツはみんなに言ってるんですか?
バカなんじゃねぇの」

そして少しだけ担任のほうへ顔を近づけながら 鋭く言葉を続けた。


「ボクは昔からあたまを殴られるのがすんごく苦手なんでね。
だから もし次にボクを殴るとしたら あたまじゃなくって
顔面を殴るように他の先生にも伝えといて貰えますかねぇ? 先生」

今回の件もそれなりに問題になるのかな。と少しは覚悟してたけど
どうやら前回みたく自宅謹慎のような処分は
学校側からは特に下されないようだった。


本当は昼休み すぐにでもマレンのとこに行きたかったのに
すごくクダらないことに時間を潰されてしまった。

もうすでに5時間目の授業が始まっている。
教室の後ろの扉を開けると みんなが一斉に振り返った。

教壇に立っていた英語の教師は
何だか「言わなくても分かってる」みたいな
どこかぎこちない笑顔をボクに向けていた。


「どうだったの?カミウ君」

席に着くと 隣の竹内カナエが聞いてきた。


「まだ分かんないけど・・・たぶん大丈夫なんじゃねぇの?」

「まぁ とりあえず良かったねぇ」

「いや どうなるかホントにまだ分かんないけどね」


右側の席から川上ナオが小声で顔を近づけてきた。


「昼休み 佐藤さんとかも いろいろ話してたみたいだよ。
もしかしたら自分達も謹慎とかになるんじゃないかって」

「謹慎? だって佐藤は別に何もしてねぇじゃん」


そう言いながらボクの左斜め前のほうに座っている
佐藤マキコのことをチラっと見た。

マキコもこっちを見ていたので とりあえず頷くと
彼女も小さく笑顔を返してきた。


「それから・・・」

ナオは小声で続けた。


「カミウ君の彼女も さっき探しに来てたみたいだよ」




このクラスの目立つ女子メンバーには 2人 外国系の苗字の子がいる。
一人は確か台湾だったと思うけど林(リン)キョウエ。
そして もう一人は 李(リ)メイというコリアン3世の子だ。

林キョウエのほうは 小柄で可愛い『ハクション大魔王』の
あくびちゃんのようなアニメ顔をしており
李メイは色白で 切れ長の奥二重が大人びたキレイな顔立ちの子だった。


メイとは帰る方向が一緒だったので 昔から
何度か彼女の姿を学校の行き帰りに見かけることがあった。

一番印象に残っているのは 中2の頃
髪の毛を数箇所ザク切りにされた彼女が
ボクの後ろを歩いていたときの光景だ。

ホントかどうかは分からないけど その当時 目をつけられた2年の女子が
不良っぽい先輩に呼び出されてトイレで髪の毛を切られる。
というような事件は何度かあったようだ。

でも メイはその時 まるで何事も無かったかのように
すごく" 普段通りの表情 "をしていたのを今でも覚えている。

2人とも小学校時代や中学1年当時には その名前のせいで
それなりに陰湿なイジメも受けていた。というような噂は聞いたことがある。
でも3年生になった今 彼女たちをからかうような奴は もう誰もいないだろう。

特にメイの高校生の兄貴は この辺りでも相当に有名なワルみたいなので
以前 彼女をイジメてきた連中は 最近
彼女の兄貴に復讐されるのが怖くて怯えているようだ。


5時間目の授業が終わると 佐藤マキコと林キョウエ
そして李メイの3人がボクの席へと集まってきた。


「カミュ どうだったの?」

マキコが尋ねてきた。
彼女は最近 色白の顔に 少しだけそばかすが目立つようになってきた気がする。
しかし 久しぶりに近くで見ると 本当に外国人の女の子みたいな顔立ちだ。

そういえば マキコは小学校のときから ずっとボクのことを呼び捨てにしている。
考えてみれば この学校の女子で 下の名前を呼び捨てにしてるのは彼女だけだろう。
上の苗字を呼び捨てにしてるのは他にも何人かいたけれど。


「ごめんね 何だかシーナ君だけ悪いみたいな感じになっちゃって・・・」

李メイは その大人びた表情をほとんど変えずにそう言った。
口調もどことなく憂いを帯びた ドキっとするほどに艶やかなトーンだった。


「あぁ でも別に佐藤たちはヤツには手を出してないんだし 何も問題ないと思う」

「で。 担任には何て言われたの?」


マキコはさらに尋ねてきた。


「いやぁ 最後は" もう絶対に暴力を振るうな "って言ってたけどね」

「だってさぁ 悪いのは絶対に" 白ブタ "のほうじゃんねぇ」


マキコたちは笑いながら声を揃えた。
そのときの彼女たちは 当たり前のことなんだけど
すごく普通の中学生の女の子たちに見えた。




1983年10月


隣の兄貴の 薄暗い部屋のガラス窓の向うは雨の気配に満ちていた。
こないだ地元の中学のヤツに切られた背中の傷が なんとなく" ジンジン "と疼く。
結局 縫わずに治したんだけど まだ何となく" 引っ張られる "ような感じの
突っ張った違和感が右側に残っている。

ボクが連中にヤられたことは 今や学校中で噂になっている。
だから最近は 切られた制服の背中の縫い目を 何だか全然知らない生徒たちからも
興味深そうに見られているような感じがするのだ。


「おぉ。 そういえばよぉ おめぇ今度ライブの練習に付き合えよ」

兄貴はキャメルを吹かしながらそう言った。


「12月にライブ演るんだけど 今度の練習にボーカルが来れねぇんだわ」

「えっ まさかオレが歌うの?」

「まぁ適当にソレっぽくやってくれればいいからよぉ。
それに今度のライブは オリジナルじゃなくって昔のヤツのカヴァーだから
おめぇも知ってるのばっかだし」

「オレ あんま歌ったことねぇよ。兄貴が歌えばいいじゃん」

「俺はメインで歌はやらねぇ。ギタリストが歌っちゃなんねぇ」

「練習だったら別にいいじゃん。ってか ライブって何演んの?」

「ほれ!」


兄貴は汚い文字で書かれたセットリストみたいな紙を手渡してきた。


・You Really Got Me - Van Halen
・Cocaine - Eric Clapton
・Wishing Well - Free
・Tragedy - Hanoi Rocks
・Hotel California - Eagles



「まぁ。何となく知ってるけど・・・でも なんで最後にイーグルスが出てくんのよ?」

「おめぇ 『Hotel California』は最高だぞ」

「いや まぁそれは知ってるけどさぁ・・・」

「アルバム 聴いたことあっか?」

「アルバムはねぇかなぁ」

「何? ねぇ? 音楽演ってるヤツがこれ聴かなきゃイカンだろうがよぉ。
まぁ「Hotel California」はウチらのバンドだけじゃ演奏できねぇから
よそのメンバーとジョイントで演るんだけどよぉ。
といっても 誰も12弦は持ってねぇんだけどな。ハハハ
でも俺は どうしてもジョー・ウォルシュの" 歪み泣き "のギターソロが弾きたいんだわ」


兄貴はそう言いながらレコード棚からLPを取り出し 盤をプレイヤーに乗せた。

ボクにはさっぱり何のことだか意味不明だった。
正直 イーグルスのメンバーが何人いるのかすら分からない。

当然「Hotel California」は 何度か聴いたことはある。
でもハード系を好むボクにしたら どこまでもひたすらに続く
哀しげなマイナー・キーがすごく憂鬱になるんで好きじゃなかった。


「コレって高かったんだぞ」

兄貴は自慢気に" ギブソン・レスポール "をカバーから取り出した。


「やっぱジョー・ウォルシュ演るなら レスポールで弾かにゃいかんべな」

スピーカーから「Hotel California」のイントロが流れ始めた。
ボクはセブンスターに火をつけて 景色の見えない雨の夜のほうに目を向ける。

吐き出された煙が ガラス窓に映し出されたおぼろげなボクの姿をさらにボヤケさせてゆく。


【 この曲ってアコギだったんだっけ? 】



ボクがこの曲のことを" 暗い "と思っていたのは
イントロのアコースティック・ギターのアルペジオの音色のせいだったようだ。
しかもアコギが3重奏で奏でられているように聴こえる。

やがてAメロ直前にドラムがインしてボーカルが乗っかると
レゲエ調のブラッシングっぽいサイドリフが聴こえてくる。

Aメロの2ターン目でようやくリードのフレーズが重なってきた。
このギターフレーズもツインでの重奏だ。


【 一体この曲って 何人でギター弾いてるんだろう?
それに全然エレキの音が目立ってねぇじゃん! 】



その後 サビ・パートでのコーラス直後に
リードの切ないディストーション気味のフィルインが加わる。

でも 2ターン目のサビ・コーラス後にフィルインする音は
さっきのエレキとは また別のギターのようにも思えた。

確かに このサビのパート・アレンジはすんごくクオリティが高い。
中途半端なミュージシャンでは絶対に再現できないだろうなぁと思う。


ボクはガラス窓に映る自分の姿をぼんやり眺めながら
この曲の構成音をあたまの中でずっと探っていた。

2番に入ると リードフレーズの2重奏がバックトラックのメインとなる。
たしかに片方は歪んだ音だ。
これが さっき兄貴の言ってた" ジョー・ウォルシュ "のギターなんだろうか?

特に2番のサビ・コーラス直後のフィルインでは
めちゃくちゃ歪みまくっている。

この曲をこんなに真剣に聴くのは初めてだった。

3番が終わると見せ場のギター競演が始まる。
最初はリードのソロが交互に演奏され 徐々に絡み合いながら
ツインギターが見事なハーモニーを奏でつつフェードアウトしていく。


確かにいい曲だな。と素直に思った。
でも ボクは兄貴のほうに向かって言った。

「あのさぁ。 こんなのオレに歌える訳ねぇじゃん!」




1983年6月


マレンはこないだ 初めて" 結婚 "という言葉を口にした。
それがどの程度ホンキだったのかまでは分からない。

別にそのことを深く考えたりはしないんだけど
何となくその言葉の" 重み "みたいなものが
残響として未だにボクの心のどこかでこだまし続けているのは確かだ。

たぶん初めての感覚だったろう。

あのとき その言葉によってボクは自分の未来を一瞬 ものすごく間近に感じた。
中学を卒業してからの自分のことなんて 何も考えてなかった。
ましてや将来 何をするかなんて もっとずっと先に考えるものだと勝手に思ってた。

だからこそ リアルな未来に触れたとき ある種の拒絶反応が起きたのだろう。
それはマレンとの結婚に対する拒絶ではなく きっと" 未知なる未来からの逃避 "
厳密に言えば" 自らの人生を自らで決断することからの逃避 "なんだろう。

マレンと一緒に暮らすことは別に構わないと思いながらも
永遠に一緒に暮らすことに対しては どうしても即答することが出来ない。
即答してもいいと思える瞬間は何度かあるけど 大抵の場合
その答えを 意味もなく先延ばしにしようとしている。


けれど もしマレンがホンキで結婚したいと言っているのならば
それを断る理由など 今のボクにはない。
きっとそれが" ボクの運命 "なんだろう。


ボクらの運命というものは 積み重なってゆくものではなくて
きっと 最初からすでに出来上がっているものだ。

ボクらがどれだけ もがこうが悩もうが その" もがき悩む "ことすらも
すでに あらかじめ運命に織り込まれているものなのだとずっと思っていた。


だから もしボクがマレンと一緒になるのであれば 別にそれでも構わない。
彼女が もう一度ホンキで「結婚して欲しい」と言うのならば
きっとそうなるんだろう。

だけど すごくズルイことだと分かってるんだけれど
ボクからは その言葉を彼女に伝えることは出来ない。
今は・・・まだ・・・




「そういえば お母さんの検査結果はどうだった?」

小雨が止んだ学校帰り マレンに尋ねた。

太陽を遮る薄曇りの空のせいだったのかもしれない。
でも いつもとは違う どこかぼんやりとした彼女のよそよそしさが
何となく ボクからそう聞いて欲しいと云ってるように思えたのだ。


「うーん。 まだ はっきりとは言ってくれないんだけどね・・・」

もうすっかり雨は上がっていたけれど
そう答えたマレンはまだ水色の傘をさしたままだ。

その傘で顔は隠れていたけれど
何となく彼女がうつむいていることだけは分かった。


「でも やっぱりちょっと入院するみたいなんだ」

「えっ ・・・そうなんだ・・・
でもさぁ ウチの親父もこの前 入院してたしねぇ」


ボクには さほど慰めにならない言葉しか すぐには思い浮かばなかった。


【 こんなこと言わなきゃ良かったな 】



「だから 家帰ったらお母さんの入院の準備とか
いろいろ手伝わなきゃいけないのよねぇ」

「どのくらい入院するとかって分かってんの?」

「うーん・・・でも長くて10日間くらいだと思うんだけど」


マレンは左の手のひらを空にかざしながら答えた。
そしてちょっとだけ雲を見上げてから水色の傘を畳み
ようやく今日初めて ボクのことを見つめた。

彼女の大きな瞳は 明らかに何かに怯えていた。
ボクは" きっと大丈夫だよ "と云うべきだろうと一瞬思った。

でも きっとそんな言葉じゃぁ 今 彼女が抱えている不安を
全て消し去ることなんて出来ないだろうとも思っていた。


「あ!そうだ パル。 今年の夏休みにディズニーランドに連れてって!」

マレンは少しだけ笑顔でそう言った。


「あぁ・・・別にいいよ」

「何か ここんとこお母さんのことが ちょっと心配だったんで
もしお母さんが退院したら すんごく楽しいことやりたいんだよねぇ。
もう とにかくハジけたいんだよぉ。

だから とりあえず まずはディズニーランドには絶対行くってもう決めたんだ。
分かった?パル。 行かなきゃダメだよ?」


ボクは黙って頷いた。

最近 すっかり間違わなくなっていたんだけど
マレンは今日に限って 3年になってから呼び始めた「カミュちゃん」
じゃなくって ボクのことを昔のように「パル」って ずっと呼んでいる。


ボクのほうから何か違う話題を探さなきゃと思ってたんだけど
マレンが無理して" いつもの通りの彼女 "を装っていることが
痛いくらいに感じられて 何だかものすごく切なくなった。


なんだかボクは彼女のことを とにかく無性に" 抱きしめたい "と感じていた。
それはクリスマスの夜のときとは 明らかに違う感覚だった。


哀しみを抱え込んだ彼女を救えるのは きっと" 言葉 "なんかじゃないような気がしたからだ。


やがて雨粒がポツリとひと粒 ボクの頬に当たる。

結局 彼女を抱きめることも慰めることも出来ないままで
足元の路面が だんだんと黒い粒状の染みで重たく覆われていくのを
眺めながらボクらは再び傘をさして歩き続けた。


「絶対だよ!ディズニーランドだからね」

「いいよ。分かった。 ディズニーでもデニーズでも どこでも行こう」

「もう・・・ディズニーランド行くんだからね。
ちゃんと 絶対一緒に来てね。 パル・・・」


当然 マレンのお母さんの状態とディズニーランドが同じ" 重み "な訳などない。
でも 今の彼女にとっては ディズニーランドに行くことだけが
唯一の心の拠りどころなんだろうな。

「その年齢はもう大人」だとボクが勝手に思ってるだけで
彼女はまだ たかだか15歳の少女に過ぎないのだ。




Hotel California - イーグルス



 1 Hotel California  
 2 New Kid In Town  
 3 Life In The Fast Lane  
 4 Wasted Time  
 5 Wasted Time (Reprise)  
 6 Victim Of Love  
 7 Pretty Maids All In A Row  
 8 Try And Love Again  
 9 The Last Resort  

リリース 1976年12月8日|レーベル アサイラム

一言でいえば" 70年代中期のアメリカ音楽そのもの "ともいえるであろうイーグルス。彼らの人気は1976年にリリースされた5thアルバム『Hotel California』で 頂点を迎えることになります。70年代においては数少ない2000万枚超えのセールスを記録し ロックのみならず全世界の音楽ファンから愛聴されることになったアルバムですね☆ちなみに・・・ジャケットのホテルは同じLAでも『ビバリーヒルズ・ホテル』。。。『ホテル・カリフォルニア』というホテルは存在しておりません。



This is a collaboration with the page "ヘビロテ日記 第27回 『Eagles』" of foxxtale.



ALOHA STAR MUSIC DIARY

Rakiの名盤紹介 洋楽アルバム編

Rakiの名盤紹介 邦楽アルバム編

【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.23】 The Stranger - ビリー・ジョエル

【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.23】 The Stranger - ビリー・ジョエル





誰かが" 核心 "に近づいてくる度に ハグらかしては答えを逸らす。
そうやってボクらは いつも本当の気持ちを隠そうとしている。

未来まで決して変わることのない気持ちなんて
どこか嘘くさく思えてしまう。

でも本当に大切な何かを失ったときにだけは
その気持ちが" ホンモノ "だったことに気付く。

そうやってボクらは これからもずっと大切な何かを失い続けていくのだろうか・・・




1983年7月


「カミュ・・・ちゃん・・・」

マレンは電話口で声を震わせていた。


「どうしよう・・・お母さんが まだ起きないんだよ・・・
お母さんが起きてくれない・・・どうしよう」

ボクは受話器を持ちながら あたまの中が真っ白になっていく。


「えっ 今ってどこにいるの?
オレ とりあえず すぐ行くから」

「昨日から病院・・・お母さんの病室にずっといる。
カミュちゃん どうしよう・・・アタシ」

「病院ってどこだよ? すぐに行くから!」

「カミュちゃん・・・」


何かを伝えようとする彼女の涙声を
公衆電話は無情にもプツっと途絶えさせた。


" お母さんが起きない "

ボクはその言葉の意味を 一生懸命" いいほう "に考えていた。
しかし いくら考えてみても 良い結果を思い浮かべることなどは出来なかった。


「マレンちゃん 何かあったの?」

知らずに大声になっていたボクの様子を
台所で見ていた母が心配そうに聞いてきた。


「マレンのお母さんが病院で" 起きない "って・・・」

「起きない? それって昏睡状態ってことかしら」

「良くわかんないけど・・・" あの病気 "って死ぬことあんの?」

「そうねぇ。急性の場合とか他の合併症を起こしたら 結構重症になることもあるんじゃない?」

「そんで 結局助かるの? 死ぬの?」

「そんなの分からないわよ! でも 昏睡ってことは かなり重症なのかしらねぇ」


鳴らない電話機を ただ見つめ続けることしか今は出来ない。


【 マレン! 何でもいいから・・・頼むからもう一回電話してきてくれよ 】


ボクは ずっと電話機の前で待ってたんだけど
3日振りに マレンの哀しげな涙声を聞いたその夜に
彼女から再び電話が掛かってくることはなかった。




1983年2月


その答えを出すことによって どんな未来が待っているのかなんて分かるはずもない。
でも大抵の場合 いつだって大切なのは" 今の自分 " の気持ちなのだ。



澄んだ蒼色の夜と白褐色の残光が滲みあう夕闇の冬空がやけに遠くに感じられる。
遮るものが何もないバス乗り場の周りをぐるぐると旋回しながら
真冬の北風が何度も通り過ぎていく。

マレンは一度自宅に戻ってから 待ち合わせ場所に来るという。
ボクは彼女のことを 帰宅するサラリーマンの姿が急に目立ちはじめた
駅前のロータリーでさっきから待っていた。

ボクは約束した時間には絶対に遅れない。
それだけは昔からの自慢だった。

しばらくすると ワインレッドのフード付きコートに
去年のクリスマスにも被っていた 白い毛糸の帽子姿で
大きな紙袋を片手に抱えた彼女が自転車で姿を現した。


「どうも お待たせー!」

吐き出された白い息の奥から笑顔でそう言う彼女の両頬は
すっかりピンク色に染まっている。


「じゃぁ どこ行こうかぁ? パルの誕生日なんだから
なにかパルの好きなもの食べに行こうよ。今日はアタシがオゴるからねぇ」

「マジで? でも オレの好きなものねぇ・・・なんだろう? じゃぁピザとか?」

「分かった。じゃぁ駅の向うの店でピザ食べようよ!でもねぇ
アタシ あの店のポテトも好きなんだなぁ」

「だったら別にポテトも頼めばいいじゃん!
どうせ今日は川澄のオゴリなんだからねぇ」


いつもなら もっとどこに行くかで悩むんだろうけど
この寒さでボクの思考回路が麻痺したせいか 意外にすんなりと決まった。
とにかく どこでもいいから早く暖かな部屋の中に入りたかった。

マレンの自転車を2人乗りして駅の北口のピザ屋へと向かう。
東海道線の線路をまたぐ陸橋の坂道を立ち漕ぎしながら登ってゆく。
後ろに彼女の重みを抱えつつ ボクは吹き抜ける北風を正面から浴び続けた。

はだけた胸元の隙間から冷やされた冬の夜風が一斉に潜り込んでくる。


「うゎーっ やっぱり自転車って寒いねぇ」

「いや 自転車というよりも 冬だから寒いんだよ。
つうかオレを風除けにしてんじゃん!だからオレのほうが川澄よりも絶対に寒い」

「もっといっぱい着てくれば良かったのに・・・何でそんなに薄着してんのよ」

「何かダセェじゃん。」

「あっ ほらパル! 富士山がすごくキレイだよ」


陸橋の上からは 左右の稜線を赤らめた富士山のシルエットがはっきり見えた。
マレンは自転車に横向きに座りながら ボクの腰を抱きしめるようにして
ずっと背中にしがみついていた。



「パル! はーい お誕生日おめでとぉ」

食べかけのシーフードピザを皿に置いてから
マレンは思い出したかのようにしてボクに大きな紙袋を手渡した。


「あぁ・・・サンキューね」

「でもあまり時間なかったからさぁ ちょっと失敗しちゃったんだけど・・・」

「失敗? 見てもいい?」


ボクは紙袋のなかを覗き込んだ。
そこには水色の長細いクッションのようなものが入っていた。
ボクはそれを膝の上に取り出す。


「パル こないだ " 枕 "が欲しいって言ってたでしょ?」

「枕? ん? そんなこと言ったけ? いわれてみれば言ったような 言わないような・・・」

「えぇーっ うそだぁ。絶対言ってたでしょ! お店とかいろいろ探してみたけど
何かいいのなかったから。。。 だからアタシが作ったんだよ」

【 はぁー。 これって枕だったのか・・・】

「ほらぁ ちゃんとよく見て! こっちがパルで・・・」

彼女は席を立ち上がって テーブル越しに上からボクのソファのほうを覗き込んだ。

彼女が枕だというクッションの中央には
それがボクだという 細長いニンジンみたいな顔が刺繍されていた。


「でね。 これがア・タ・シ」

ボクの顔の右端の上のほうに全くスケール感の合わない
小さな" ひまわり "みたいな彼女の顔が刺繍されていた。


「なんかすんごく川澄が遠くにいるような錯覚を起こすんだけど・・・」

「いいの。遠くからパルのことを いつもアタシが見てるんだから!
それで いつもアタシと一緒に寝てるんだから きっといい夢見られるんだよ」

マレンはピンク色の頬に小さなえくぼを浮かべて自慢げに微笑んでいた。

隣の席で高校生のカップルらしい2人がこっちを見ている。
ボクはちょっと恥ずかしくなって枕を紙袋に戻した。



「あ!そういえばパル。 ちゃんとアタシに曲作ってくれてるの?」

「あぁ。作ってるけど・・・まだ完成してない」

ボクはプラスティックのコップに注がれたジンジャーエールを
クラッシュアイスの粒と一緒に口にしながら答えた。


「約束したんだからね! ちゃんとアタシのためだけの曲だからね。
もし変な曲だったらイヤだからね!」

「えぇっマジで! 今すんげぇ変なの作ってるんだけど・・・
ドロドロした感じのゾンビみたいなヤツ」

「やだー ダメだよぉ! 作り直して」


メロディは何となく数曲出来上がっていた。
ロックっぽいのもバラードっぽいのもあったんだけど
それに合わせる歌詞が恥ずかしくて どうしてもボクには書けなかった。

今 目の前で嬉しそうにピザを食べている彼女に対する正直な想いが
一体どんな気持ちなのかボクにはよく分かっていない。
彼女のことを「どのくらい好き」なのかは ボクにはまだ分からない。

ただ" 好き "なだけだ。



1983年7月


先月 ウチの学校にいきなり赴任してきた数学の教師がいる。

銀縁の眼鏡を掛けた" にきび顔 "で
脂ぎった黒髪を真ん中分けにした中肉中背の色白男。
生徒たちのあいだで「白ブタ」と呼ばれているすごく陰気なヤツだ。

些細なことで やたらとうるさく咆えるヤツだったけど
ボクはコイツの授業中はほとんど寝ている。
今のところ まだボクに対しては絡んで来ていない。


マレンからの昨夜の電話がずっと気になっていた。
さっき休み時間に彼女の教室まで行ったんだけど
やはり今日も学校には来ていなかった。


ボクがいつものように左側の竹内カナエのほうに顔を向けて寝ていると
右隣で川上ナオが何かを小声で言った気がする。
ボクはうつ伏せのまま ぼんやりとナオのほうへ顔を向けた。


「ねぇねぇ! 彼女が学校に来たよ。今ちょうど前の入り口のとこ通ったよ。」

ボクは思わず飛び起きた。
そして教室の後ろの扉に張りつけられたガラス窓のほうを振り返った。

マレンが担任の教師と一緒にガラス窓の向うを通り過ぎて行った。
通り過ぎる瞬間 彼女はチラっとこっちのほうを振り向き
ボクのことを探していたが ボクとは目が合わなかった。


【 マレン! 】

ボクは席を立ち上がり 急いで廊下へと飛び出した。
後ろで" 白ブタ "が何かを叫んでたけどボクには届かない。


「川澄!」

ボクは教室へ入ろうとするマレンの背中を急いで追いかけた。
マレンは一瞬 ハッとして立ち止まり 静かにボクのほうを見た。

彼女の顔は どこなく青白く 明らかに憔悴の色が滲んでいる。
大きな瞳にも いつものような明るい輝きはなかった。


「パル・・・」

でも 彼女は少しだけボクに優しく微笑んだ。


「おい 早く教室に戻れ!」

マレンの担任がボクに向かって大声で言った。
やがてマレンは小さく手を振りながら教室の中へと入っていった。


彼女が扉を閉めるのを見送ってから ゆっくりと廊下を戻る。
ボクの教室の後ろの入り口に白ブタがこっちを見ながら立っていた。
無視して教室に入ろうとすると


「何やってんだ お前は!」

白ブタは怒鳴りながら 思いっきり後ろからボクのあたまを叩いてきた。

あたまの中で何かが音を立てて弾けた。


【 確か こんな感覚は2度目だな。テメエみたいにモテなさそうな気味の悪い野郎に
オレの気持ちなんか分かる訳ねぇだろうが! 】



ボクはソイツの前髪を掴み上げて一気に前方へと引きちぎった。
右手の指先に 毛根がはっきりと残されたままの脂ぎった髪の束が絡みつく。
それを床に振るい捨て 趣味の悪いネクタイを締め上げた。

ボクの後ろで何人かのイスを引く音が聞こえた。
気付くと 佐藤マキコたちの女子集団がボクの周りを取り囲んでいた。


「アンタさぁ マジで気味悪いんだよ」

「あんまり調子に乗ってんなよ」


やがて女子たちはボクの援護射撃を始めた。
眼鏡がずれた白ブタは ちぎられて薄くなった前髪あたりから
冷や汗を垂らしてブツブツと小さく何かを言っていた。


「頭がいいんだか知らねぇけど オメェも人間としちゃぁクズだな。
それにケンカ売んなら最後まで掛かって来いよ。
なんなら今から校長室行って殴り合いでもすんか? このブタ野郎」

ボクはネクタイを離し その醜い顔の教師に向かって言葉を吐き捨てた。



1983年2月


ボクは大学ノートに歌詞を一行書いては行き止まっていた。
何通りものマレンへの想いを様々な活字にしてみるが
読み返すその内容にはどうしても違和感を覚えてしまう。

ボクはレコード棚からビリー・ジョエルの『ニューヨーク52番街』と
『ストレンジャー』2枚のアルバムを探し出した。

一番最初に買ったビリー・ジョエルのLPは『ニューヨーク52番街』だ。
小学校の頃 TVのCMで流れていた「Honesty(オネスティ)」の
サビ・フレーズにすごく惹かれて思わず買ったんだけど
アルバムの楽曲的には『ストレンジャー』のほうが全然好きだ。

やはり「Just the Way You Are(素顔のままで )」もすんごく名曲だと思う。
ボクは この2曲のバラードを組み合わせたような曲が何となく作りたかった。

「Just the Way You Are」をピアノで弾くことは さほど難しくなかったけど
「Honesty」はピアノ・アレンジのディミニッシュコードの箇所が少し複雑で
なかなか上手く音を拾い出せなかった。


まずは『ニューヨーク52番街』をプレイヤーに乗せて「Honesty」を掛ける。


そして あたまのなかで" 音 "を探る。
この曲で特に難しいのがイントロ・パートのピアノアレンジだ。
この部分は 何度 鍵盤を叩いても2箇所のコードを未だに見つけられないままだ。

Aメロはどうにか弾ける。
でもBメロからサビに掛かる繋がり部分で またコードを見失う。


【 この曲のメロディって どうしてこんなにもセンチメタルなんだろうな 】

何度も聴いて すっかり覚えてしまった歌詞に合わせてボクは小さく歌った。

オブラートに包み込まれたようなマイナー・コードの伴奏の内側を
透けるようにして希望的な陽音階のメロディが奏でられていく。

このメロディは 上から覆われたオブラートのマイナー・コードを決して突き破らない
哀しみの内側に秘められた切なる希望の旋律なんだと思う。


曲が終わると LPを『ストレンジャー』に換える。
このアルバムはA面の3曲がすごく完璧に繋がっている。
特にロックテイストな「The Stranger」から静かなエレクトーンの
「Just the Way You Are」へと続く流れは 何だかすんごく心地よくて落ち着く。

「Just the Way You Are」は 多分もう さほど間違えずにピアノでも弾けると思う。
でも 久しぶりに聴くとAメロの3小節目からインしてくるアコースティックギターの
優しくてナチュラルなストローク&ブラッシングがすごく際立ってることに気付く。

こんなにアコギの音が目立ってたっけ?

このLPを買った頃 ボクもまだギターを弾いてなかったんで
全く気付かなかったんだろうけど。


幸い 母はまだ夕方の買い物から戻ってきていない。
ボクは下へと降りて 応接間に置かれたピアノの前に座った。

" イントロとサビのパートは 陽音階にオブラート状のマイナー・コードを被せる "

このあたりのフィーリングは何となく「Honesty」からインスパイアされた
サウンドイメージを大切にしてみた。


まずは両手で伴奏コードを2小節押さえ
3小節目から右手で旋律パートを奏でる。

このままだと出来上がりのイントロはかなり長くなるんだろうけど
構わず 思いつくままを演奏していった。


やがて2階の部屋に戻り アコースティックギターを取り出す。
そして さっきピアノで完成させた Aメロ部分の伴奏コードを弾き始めた。

そのコード上に ボクは彼女への言葉を探す。

去年のクリスマスの出来事が やけに鮮明に思い出された。

もし あのときの気持ちを言葉に出来なければ
ボクから彼女に「好きだ」という想いを
伝えることなど2度とないような気がした。


ボクは大学ノートに あの日の素直な想いだけを綴っていく。
あの日の夜 彼女に言えなかったあのときの想いだけを・・・




The Stranger - ビリー・ジョエル




 1 Movin'Out(Anthony's Song)  
 2 The Stranger  
 3 Just the Way You Are  
 4 Scenes from an Italian Restaurant  
 5 Vienna  
 6 Only the Good Die Young  
 7 She's Always a Woman  
 8 Get It Right the First Time  
 9 Everybody Has a Dream  

リリース 1977年9月29日|レーベル コロムビア

いまひとつ自らの音楽的方向性を確立出来ないままだったビリー・ジョエル氏が 1977年にリリースし 1000万枚のメガヒットセールスを記録した まさに彼にとっての大出世5thアルバムが『The Stranger』です☆それまでのピアノ・ポップ中心の楽曲構成から一新され 実にバラエティに富んだ内容となった このアルバムからのシングルバラード「Just the Way You Are (素顔のままで)」は 1978年のグラミー賞で「最優秀レコード賞」と「最優秀楽曲賞」の2部門を受賞します☆






ALOHA STAR MUSIC DIARY

Rakiの名盤紹介 洋楽アルバム編

Rakiの名盤紹介 邦楽アルバム編

【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.20】 Difficult to Cure (アイ・サレンダー) - レインボー

【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.20】 Difficult to Cure (アイ・サレンダー) - レインボー





小学校時代 好きになった4人の女の子たち。
でもボクは その4人の誰ともほとんど話した記憶がない。

思えば その子たちに特別な共通点などは何も無かった。
低学年の頃に好きだった2人の子は どちらかといえば
はっきりとした目鼻立ちの どこか知的で外国人のようなキレイ系。

そして中高学年で好きになった2人は 全く逆の
地味でおとなしそうな雰囲気の子。


小学校時代 一番最後に好きだったのは クラスは違うけど
同じ塾に通っていた そんな地味でマジメそうな女の子だった。


どうしてバレたのかはよく覚えていない。
でも その子を好きだということが他の塾生に知られてしまい
本人の前で冷やかされたことが一度だけある。

間接的ではあったにせよ「好きだ」という想いを
異性に知られたのは きっとそのときが一番最初だったろう。

例えようのない 心を掻き乱されるような気恥ずかしさを
今でも鮮明に覚えている。

「好きじゃねぇよ」と そのとき確かにボクは言った。

それが 彼女に対して語った唯一の言葉。
うつむき 頬を赤く染めた彼女から発せられた言葉は
それ以前にはなく そのときもなく そしてそれ以降もなかった。


幼いボクらにとって 誰かを好きだという気持ちは
誰にも知られてはならない自分だけの秘密の想い。

もし好きな相手にその想いを知られてしまったならば
瞬時にして その幼き恋心は終わりを迎えてしまうのだ。

だから「好き」という気持ちは
決して相手に悟られてはならないものなのだ。
その思いは今も変わらない。





1983年4月


中学3年になると 2年のときに仲の良かった連中とは
ほとんどが違うクラスに分かれてしまった。

学校側が意図的にそうしたのかどうかは分からないけれど
何となくそうなんだろうとは思う。

2年の3学期にあれだけの騒ぎを起こしてしまったんだから
まぁそれは仕方ないことだ。

そういえば2年の頃は些細なことで
すぐに殴ってきてた体育系の教師連中も
このところ やけに大人しくなったな。

最近は 廊下ですれ違っても
「その髪 どうにかしろよ」
と笑いながら言ってくる程度だ。



この教室内では女子のほうが圧倒的に目立っている。
佐藤マキコだけは昔から知っていたけど
ロングスカートに茶髪なんていう格好してる子は
他のクラスではほとん見かけない。

男子のほうは 体育系の部活をやってる奴らを中心に
何となく粋がりたがってるような連中も何人かいたけど
ソイツらとは きっと仲良くはなれないだろう。


名前順で決められた最初の席替えで
ボクの両隣には どちらもこのクラスにしては
珍しく真面目そうな女の子が座っている。

川上ナオは 小柄でふっくらしていてどこか愛嬌のある
笑顔が憎めない田舎娘っぽい感じの子。
そして竹内カナエは まっすぐ伸びた長く艶やかな黒髪と
切れ長で冷めた感じの一重瞼がとても印象的な女の子だ。


ボクは大抵 机にうつ伏して寝ているとき
真下ではなく左側に顔を向けていることが多い。

だからボクの左隣に座ってる竹内カナエにしてみれば
きっと なんか見られてるような感じがして迷惑だったろう。

川上ナオや竹内カナエとは まだ一度も話したことはない。
彼女たちも 何となくボクのことを怖がっているようだったし
ボクも 彼女たちに対しては特に興味などなかった。


ある日の休み時間 いつものようにカナエのほうに顔を向けて寝ていると
彼女がカバンの中から一冊のスコアブックを取り出すのをたまたま目にした。
ボクは何となく誰のスコアなのかが気になり始めた。

彼女が机の上に開いた本の背表紙が ページをめくるたびに少し浮き上がる。
どうやら それはビートルズのバンド・スコアのようだ。
カナエは譜面をめくりながらノートにギターコードのようなものを
ずっと書き写している。

ボクは机にうつ伏したままでカナエのほうを見ながら声を掛けた。


「ビートルズ聴くの?」

ふいにボクにそう聞かれた彼女は ちょっとビクっとした様子だった。
まさか自分に話しかけられたとは思ってなかったようだったが
やがてボクのほうにちょっとだけ視線を向けながら


「あ、あぁ 今度・・・部活で演奏するから」

彼女は表情をこわばらせて そう答えた。

「部活って 音楽部?」

「軽音楽部・・・」

「ウチにそんなクラブあったんだ」


ボクはこの学校に軽音楽部があることなんて今まで知らなかった。
吹奏楽部があるのは知っていたけど。

その会話を聞いていた川上ナオが ボクの右側の席から
少しためらいながら話しかけてきた。


「あたしも最近ビートルズ聴いてるんだよ」

ボクはナオのほうを振り返った。


「お姉ちゃんがねぇ 結構レコード持ってるから
何となく聴くようになったんだけどね」


ナオは目を細めて愛嬌のある笑顔を浮かべた。


「そうなんだ。オレ あまりビートルズって ちゃんと聴いたこと無いんだけど」

「でもアタシはロッド・スチュワートが一番好き」

「ロッド・スチュワート?」

「え? ロッド・スチュワート知らないの?」

「いや。知ってるけどさぁ。でもレコードを聴いたことはないな」


すると今度は竹内カナエが会話に入ってきた。


「ロッド・スチュワート いいよね!アタシも好き」

「でしょ!すんごくカッコいいのよ これがまた」


机にうつ伏しているボクの頭越しに ナオとカナエは
すっかりロッド・スチュワートの話題で盛り上がり始めた。
こうしてボクは両隣の女の子と初めての会話を同時に交わしたのである。


「カミウ君は? 最近何を聴いてるの?」

ようやく緊張が解けたのか カナエは警戒色が薄らいだ
クールな眼差しでボクを見ながらそう尋ねる。


「オレ? 最近は新しいのばっかりかなぁ。昔は結構ロックとか聴いてたけど」

「ディープパープルとか?」

「いや。ディープパープルよりもレインボーかな」

「レインボーならあたしは『アイ・サレンダー』が好き」

「あぁ オレも好きだけどね。竹内はレインボー持ってるの?」

「アルバムは何枚か借りて録音したよ。ロジャー・グローヴァーが好きだから」

「ロジャー・グローヴァー? でもオレはグラハム・ボネットと
コージー・パウエルがいた時代がホントは一番いいんだけどね。」


川上ナオが割って入る。

「アタシ あとデヴィッド・ボウイも好きだよ」

「川上はさぁ なんかさっきからソッチ系ばっかだね」

「だって顔がすごくカッコいいじゃん!顔が」


ボクはなんだか可笑しくなってきて思わず笑った。

この真面目そうな二人が洋楽好きだったということには
少しだけ驚いたけど ほとんど誰も知らないこのクラスのなかで
話し相手が新たに見つかったような気がした。




「新しいクラスはどう? 面白い?」

川澄マレンは桜の花びらで埋め尽くされた正門までの道を
楽しそうに歩きながら言葉を続けた。


「アタシのクラスはねぇ。何か大人しい子ばっかりでイマイチなんだよねぇ」

「2年のときのヤツとは誰か一緒になったんだっけ?」

「何人かいるけど あまり仲良くなかったからねぇ」

「ふぅーん。オレのクラスもそんなに面白くはないけど。
ウゼェ野郎連中が休み時間とかに騒いでうるせぇし」


吹き抜ける春風に桜の薄片が一斉に舞い上がる。
淡い桜色の雨が やがてボクらの上に降り注ぐ。

そのたびにマレンの髪には 舞い降りてきたピンク色の花びらが
数枚づつ残されていった。


「パル。先生とかとはうまくいってるの?」

「別に何も言ってこないし もし何か言ってきたらぶっ飛ばすからさぁ」

「やめなよ! こないだあんだけ問題になったんだからね!」

「分かってるって。 冗談」

「ホントに絶対ダメだからね。もし何かしたら・・・アタシ ホントに怒るからね」

「分かってるよ。大丈夫だから。今のところはね」


校門を出てから 海沿いの住宅街をマレンの家へと向かう。
この街に訪れる季節の変化は見事なまでに風景の彩りを一変させる。


「アタシさぁ パルのこと これから『カミュちゃん』って呼ぼうかな」

マレンはいつものようにちょっと微笑みながらそう言った。

「別に いいんじゃねぇの。じゃぁオレは『マレンちん』って呼ぼうかな」

「なんで『ちん』なのよ」

「何となく」

「い・や・だ!」

「いいじゃん『マレンちん』で」

「絶対にイヤだ!」


彼女は頬をふくらませながらボクの左腕をつねってきた。

建ち並ぶ大きな屋敷の庭先には春色の花々と新緑の若葉が眩しく咲き誇っていて
柔らかく暖かな風の中にほのかに漂わすそれらの香りが
新たな季節の訪れを告げる。



マレンを家まで送ってから自宅へ帰ると
ボクはすぐ2階に上がりレコード棚を漁った。

昼間 竹内カナエと話したせいかもしれないが
無性にレインボーの『アイ・サレンダー』が聴きたくなったからだ。
おそらくこのLPも中1のときに聴いてからは一度も聴いていないと思う。

ようやく棚から見つけ出し LPジャケットを広げてレコード盤を取り出す。
新しい印刷物に似たようなレコード特有の匂いがする。
ちょっと汚れてたけど 構わずプレイヤーにセットして針を落とした。

1曲目のタイトルトラック「I Surrender」のイントロフレーズが
両脇に置かれてる大きなスピーカーから鳴り響いた。

ボクはボリュームを上げる。

ジョー・リン・ターナーのヴォーカルはこの曲には合ってるとは思う。
でもコージー・パウエルのドラムとは明らかに音の質感が違う。
彼のドラムの重低音は もしこのボリュームで聴いたならば
もっとズシンと体に響き渡っていた。

ボクは部屋の壁に立てかけてあったエレキを数ヶ月振りに手にした。
弦はサビついていたけど 適当にチューニングしてから
埃を被ったアンプにプラグを差し込み電源を入れる。

そしてレコードの針を持ち上げ 再び「I Surrender」を最初から掛ける。

【 この曲は何度か練習したんだよな 】

ボクはイントロのフレーズをギターで同時に弾きはじめる。
しばらくはリッチーのリフに合わせて弾くことができた。
でもサビの前でコードを数箇所間違えると
もはや音を追えなくなってしまった。

やはり指先が全然動かなくなってしまったんだ。

アルバムは2曲目の「Spotlight Kid 」に変わる。
久しぶりに聴いたんだけど この曲の間奏部分のリードソロとシンセはすごい。
こんなにカッコよかったんだっけ。

ボクはギターを床に置き 何となく竹内カナエのことを考えていた。
別に好きとかそういうんじゃないけど
一度 実際に彼女の演奏を聴いてみたいと思っていた。


展開が激しい3曲目の「No Release」が終わり やがてすごくドラマティックな
「Magic」のイントロフレーズが流れてきた。
この曲も昔は好きだったな。

ボクは寝転がって天井を見上げる。
なんだか中学1年の頃が すごく懐かしく思えた。

あのときはどんな気分でこのアルバムを聴いてたんだろう。
僅か2年前のことのはずなのに 全く思い出すことが出来なかった。

たかだか2年しか経っていないけど 何もかも変わってしまった気がする。
ボクは寝転がりながら太陽の光に照らされ金色に透けた長い前髪を摘み上げ
しばらくのあいだ鼻先でそれを眺め続けていた。



放課後 ボクは音楽教室へと向かっていた。
校舎を繋ぐ3階の渡り廊下からは 湘南の海沿いの街並みがキレイに見渡せる。
そしてその向うには まだ残雪を冠した美しいシルエットの富士山がそびえ立つ。

渡り廊下を通り抜けていく夕暮れの春の風が あまりにも心地良かった。
ここはボクがこの学校で唯一好きだと思える場所だ。

富士山はボクの家のベランダからも見ることができた。
でも 駅前に建設中の商業施設が完全に出来上がる頃には
ほとんどがその建物の陰に隠れてしまうことだろう。


海側から3棟連なって建つ一番北側の校舎の2階に音楽教室はある。
一度だけ 中1の音楽の授業で合唱曲を歌わされたことは覚えているが
それ以外でボクが音楽教室に行ったという記憶はない。

そもそも中学時代に部活動をしていなかったせいもあるだろうが
文化系のクラブに所属している生徒の他は 理科の実験以外で
この北側の校舎に来ることってほとんどないだろう。


音楽教室の入り口の扉の窓から中を覗くと数名の学生の姿が見えた。
彼らは吹奏楽系の楽器の手入れをしている。

すると隣の音楽準備室から アコースティックギターの音色が聴こえてきた。
ボクは準備室の扉をノックもせずに開け放った。

顔は知ってるけど名前を知らない同学年の男子生徒たちは
ギターを手にしながら ボクのことを見て一斉に驚きの表情を浮かべた。

彼らと談笑していた竹内カナエも


「どうしたの?カミウ君」

と ボクがいきなり現れたことに少しびっくりしていた。


「何となく どんなとこか見たくなってさ」

ボクは音楽準備室の中をゆっくりと見回しながら言った。

カバーに包まれた吹奏楽系だと思われる楽器に混じって
大きなアンプの隣にエレキギターやベースが数本づつ並べられており
中央付近にはドラムセットまでが置かれている。
まるですぐにライブでも出来そうな設備が整っていた。


「この学校ってドラムまであったんだ」

「昔からあったよ。でも最近はほとんど叩ける人がいないんだよね」

「ふーん すごいんだねぇ」


ボクはハイハットを爪先で何度か弾いた。

そして部屋の角へと歩いて行き何本かあるうちの
1本のエレキギターを引っ張り上げてみる。
それはかなり古そうなリッケンバッカーだった。


「弾きたいなら弾いてもいいよ」

カナエはボクにピックを差し出した。
オープンで何度か音を鳴らしてみると
どうやらチューニングは合ってるようだった。


ボクの存在に慣れてきたのか ほかの男子生徒たちも
アコースティックギターで何かの曲の音合わせを始めた。

カナエはちょっとだけ前傾姿勢でイスに座り
少し足を開き気味にしながらギターを抱えていた。

長いストレートの黒髪が前に垂れ下がり クールな一重の視線だけを
ずっとギターのネック辺りに向けている彼女の姿は
何だかすごく様になっていた。


彼女たちは どうやらビートルズの「Yesterday」のアレンジを
ギターの重奏用に変えて演奏しているようだった。

カナエはリードでメロディパートを弾いていたが
本当に驚くほどにギターが上手い。
ボクはしばらく彼らの演奏に聴き入っていた。


「カミウ君って何が弾けるの?」

カナエは音合わせの休憩の合間にボクに話し掛けてきた。


「たぶん指がもう動かないんだけどね」

ボクは手にしていたリッケンバッカーで
『Smoke on the Water』のリフを弾きながら答えた。

カナエは少し微笑みながら立ち上がると
部屋の角から黒いケースを持ってきて中からベースを取り出した。


「ちょっとこっちに来て」

彼女は教室の大きな棚からシールド・ケーブルを2本選び
アンプがいくつか並べられた場所のほうへとボクを目線で誘った。
そしてシールドをギターとベースにそれぞれ接続してから
入力プラグをマーシャルのアンプのインプットジャックへ差し込んだ。

電源を入れると" ブゥーン "という低周波音がアンプから聴こえてきた。
これはきっと相当なワット数なんだろうな。


「もう一回弾いてみて」

「えっ?『Smoke on the Water』を?」

「そう。もう一回弾いて」


ボクはイントロのギターリフを弾いた。

マーシャルのアンプは 瞬時に部屋の空気を" ブワ "っと揺さぶる。
凄まじい音圧で一気にボクの弾いたギター音を外側へと押し出してきた。

カナエのベースラインがボクのリフに重なる。
重低音がまるで下からボクらを持ち上げるかのようだ。
空気を振動させ続ける音の圧力をカラダに受けながら
ボクはそれまでに感じたことのない快感を覚えていた。


「じゃぁ今度はオレがリズム入れようかな?」

ひとりの男子生徒がスティックを持ってきてドラムセットに座った。

ボクらは再びイントロから『Smoke on the Water』をセッションし始めた。
3小節目で16ビートのハイハットの刻みが被ってくる。
そして5小節目からカナエのベースラインが乗ってきた。


確かに音楽に言葉は要らない。
実際に大音量で演奏してみれば絶対に判る。
ホントに何となくそう感じるものなんだと思う。


でもヴォーカルが入るパートになるとギターを弾くボクの手が止まった。


「オレ この曲ってイントロしか知らないんだよね。
つうか歌詞も知らないし」

「まぁ それが普通なんじゃないの?」


カナエはクールな一重を細めて笑っていた。




Difficult to Cure (アイ・サレンダー) - レインボー



 1 I Surrender    
 2 Spotlight Kid    
 3 No Release    
 4 Magic    
 5 Vielleicht Das Nachste Mal (Maybe Next Time)    
 6 Can't Happen Here    
 7 Freedom Fighter    
 8 Midtown Tunnel Vision    
 9 Difficult To Cure    

リリース 1981年2月3日|レーベル ポリドール

コージー・パウエル (Dr)とグラハム・ボネット (Vo)が脱退し 新たなヴォーカル探しのオーディションが行われ ジョー・リン・ターナーが急遽加入した新生レインボー。通算5thとなったこのアルバム『Difficult to Cure(アイ・サレンダー)』は 大物メンバー2人が抜けたにもかかわらずUKアルバムセールスチャートではレインボーにとって最高位となる3位を記録します。よりメロディアスになったサウンドを是非ともコージー&グラハムで聴きたかったですね。






ALOHA STAR MUSIC DIARY

Rakiの名盤紹介 洋楽アルバム編

Rakiの名盤紹介 邦楽アルバム編

Some Kind of Wonderful - Grand Funk Railroad 【70年代ロック】

【70年代洋楽ロックの名曲】


Some Kind of Wonderful





I selected "Some Kind Of Wonderful"
from 9th album "All the Girls in the World Beware"
of Grand Funk Railroad released in 1975.



1975年の洋楽ヒットチャートから


名前とは裏腹に アメリカン・ハードロック・バンドである
グランド・ファンク・レイルロード☆


ちなみに・・・
ボクがCDでも買い直したアルバム作品はというと。。。
1st『On Time』、3rd『Closer to Home』、そして7th『We're an American Band』
のおそらく3枚だったかな?と思います。

ですんでこの曲収録の9thアルバム『All the Girls in the World Beware!!!』
は多分聴いたこと無い気がします。

そんな彼らって1972年リリースの7thアルバム『Phoenix』以降
バンド名をグランド・ファンクに変更してたんですね☆

※どうか「何を今さら!」とはおっしゃらずに・・・


でもやっぱ後ろに「レイルロード」が無いと何だか締まりませんわいな☆


では!アルバムから1967年にソウル・ブラザーズ・シックスなるグループが
リリースしたナンバーをカヴァーしビルボードのシングルチャートで
最高3位まで上昇したオールドテイストなR&Bナンバー
「Some Kind of Wonderful」をチョイス♪




Some Kind Of Wonderful (Contains Hidden Track 'Untitled') - All The Girls In The World Beware!!!Some Kind of Wonderful - グランド・ファンク・レイルロード
9thアルバム『All the Girls in the World Beware』 1974年

【Re-Edit】 Up Where We Belong - Joe Cocker & Jennifer Warnes 【80年代バラード】

【80年代洋楽バラードの名曲】


Up Where We Belong





I selected "Love Lifts Us Up Where We Belong"
from Soundtrack album "An Officer and a Gentleman"
of Joe Cocker & Jennifer Warnes released in 1982.



1982年の洋楽ヒットチャートから


去年 この曲を紹介したときは記事番が20番台だったんで
相当に初期の頃だったっつうことになりますね。


※まぁ当時書かれた記事にはかな~り手抜きが多いですな・・・反省です;;;


さて映画『愛と青春の旅だち』の主題歌として
ジョー・コッカー氏とジェニファー・ウォーンズさんがデュエットし
1982年のビルボード シングルチャートでNo.1ヒットとなった
「Love Lifts Us Up Where We Belong」は同年、
ゴールデングローブ賞 主題歌賞とアカデミー賞 歌曲賞を受賞しました☆

まぁそれだけでも凄いな。と思うんですが♪


さて。ジェニファー・ウォーンズさんですが・・・
彼女についてはあまり知られておりません。

実際 カントリー系SSWとしてのキャリアは長く
すでに60年代後半にはアルバムデビューを果たしております。

まぁどうしてジョー・コッカー氏とデュエットすることになったかは
良く分かりませんけど、実は彼女ってもう一曲デュエットで
No.1ヒットをお持ちなんですね☆

1987年公開の映画『ダーティ・ダンシング』の主題歌を
元ライチャス・ブラザーズのビル・メドレー氏とデュエットした
「(I've Had) The Time of My Life」♪

この曲では。。。なんと
グラミー賞 最優秀デュエット賞、アカデミー歌曲賞、ゴールデングローブ賞 主題歌賞
と3つのメジャータイトルを獲得するんですね☆

つまり何気にスゴイ御方なんでございます☆




【2012.03.12 原文】


ジョー・コッカーをそこそこ知ってる人は、
ウッドストック出演アーティストの音楽を聴いていた年代の方々であろう。


それ以外の方々は、謎のジェスチャーをしながら歌う
怪しげなおっさんとしか思わなかったかもしれない。


しかし「愛と青春の旅立ち」は、
ラスト15分に泣かされましたねぇ。。。






Up Where We Belong - The Anthology
「Love Lifts Us Up Where We Belong」
ジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズ
オリジナルサウンドトラック『愛と青春の旅だち』 1982年

The Lords Prayer - Janet Mead 【70年代ポップス】

【70年代洋楽ポップスの名曲】


The Lords Prayer





I selected "The Lords Prayer"
from album "Mead a Time to Sing" of Janet Mead.



1974年の洋楽ヒットチャートから


南オーストラリアのアデレードで生まれたジャネット・ミード女史。
彼女は17歳の頃、地元の教会で演奏するために「ロックバンド」というバンドを結成☆

その後、アデレードの音楽院でピアノを習い
地元の2つのカトリックスクールで教師を務めてたようです。

そこで学生たちにとってカトリックのミサをより面白くするために?
「ロック・ミサ」を思いつき、やがて彼女が修道女になってから
アデレードの大聖堂で開催された「ロック・ミサ」の成功へと繋がった。。。
との事です。たぶん・・・Wikiを訳すとそんな感じだろうと・・・

まぁ「ロック・ミサ」なんてぇ かなりアバンギャルドな発想ですが
それを受容れる教会側の司教&司祭にも大物感というか
実に懐の深さを感じますわね☆lol


では!現役ロック修道女ことシスター・ジャネット・ミードが
ローマ・カトリックの定番的祈祷文である「主の祈り」を
ロックテイストにアレンジしたナンバー「The Lords Prayer(永遠の祈り)」です♪

フレンチポップなLOVE PSYCHEDELICOっていう感じのなかなかイカしたナンバーっす☆



The Lords Prayer - ジャネット・ミード
アルバム『Mead a Time to Sing』

Masterpiece of the Western music of the 70s/70年代洋楽の名曲
If you want to cry/泣きたいとき
If you want to be healed/癒されたいとき
Drinking alcohol/お酒を飲みつつ
While driving/ドライブしながら
If you want to Fever/血が騒ぐ
Masterpiece of the Western music of the 80s/80年代洋楽の名曲
80's Ballard masterpieces/80年代バラードの名曲
80's Rock masterpieces/80年代ロックの名曲
80's Pops & AOR masterpieces/80年代ポップスの名曲
70's Dance masterpieces/70年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Western music of less than 70s/70年代未満洋楽の名曲
Less than the 70's classic Ballad/70年代未満バラードの名曲
Less than the 70's classic Rock/70代未満ロックの名曲
Less than the 70's classic Pops & AOR/70代未満ポップスの名曲
Masterpiece of the Western music of more than 90s/90年代以上洋楽の名曲
Ballade more than of the 90s/90年代以上バラードの名曲
Rock more than of the 90s/90年代以上ロックの名曲
Pops & AOR more than of the 90s/90年代以上ポップスの名曲
90's Dance masterpieces/90年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Japanese music/未来に残したい日本の名曲
Dedicated to sweethearts/恋する二人に捧ぐ
Spend the night with sadness/悲しみと共に過ごす夜
Nostalgic feelings/ノスタルジックな想い
In the room which shines with the morning sun/朝日が差し込む部屋で
While looking at the setting sun in a hotel/夕陽が見えるホテルで
Memories of youth/若かりし日々の思い出
If you want to fuss/タテノリしたい気分なとき
If you want to feel the Rock/かなりRockな気分
Masterpieces of Instrumental/インストルメンタルな名曲
 
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