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未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

70~80年代の洋楽&邦楽を中心に未来に残したい名曲&名盤を独自にチョイスするBlogです☆
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【Re-Edit】 Just When I Needed You Most - Randy VanWarmer 【70年代バラード】

【Re-Edit】【70年代洋楽バラードの名曲】


Just When I Needed You Most






1983年9月13日(火)

「うわぁ! 『すご~い』――とまでは、いわないけどね」

ショウカは、「高欄(こうらん)」と呼ばれる太い丸太の手すりに手を置いて、山門の楼上(ろうじょう)を「グルッ」と一周している回廊から、さっきボクたちが辿ってきた石畳のほうを見下ろしている。

まばらに観光客の姿はあるものの、建長寺の広い境内には、いまだにほとんど人の気配は感じられない。山寺を覆うように森羅(しんら)する、老木たちの枝葉の隙(すき)を縫いながら、緑々しいほど鮮度を保った濃厚な空気を街のほうへと運び続ける海風が、山門の回廊に描き出された陰影のなかを、時折、激しく吹き抜けていく。

ボクのすぐ目の前に立ち、山門の正面に広がる音のない、ゆるやかな時間の流れを眺め続けているショウカは、霊験漂う鎌倉の、厳(おごそ)かで芳醇(ほうじゅん)な南風に、制服のスカートを、ひざのあたりでそよがせる。

ずっと胸元のウォークマンが再生してるバラードばかりを集めて作ったカセットテープは、A面最後に録音されたランディ・ヴァンウォーマーの「アメリカンモーニング(Just When I Needed You Most)」に差しかかっていた。清々しいアコースティックバラードの音色に重なる甘い歌声が、ここから眺める早秋(そうしゅう)の青空の色とほどよく似合う。

山門の二階を囲う回廊の正面側中央に設けられた「桟唐戸(さんからど)」と呼ばれる観音開きの木製扉に背中をもたれかからせてボクは座っていた。そんなボクの左側、メイは細い両脚を伸ばしたままで、長月(ながつき)にゆるぐ風を見つめる。田代はその向こうの角に立ち、ぼんやり下を覗き込んでいた。

何気なく見上げたボクの頭上には、四方を波模様の縁で装飾され、右側に「建長興」、左側に「国禅寺」と三文字づつ立体的に金色の文字を浮かばせる巨大な扁額(へんがく)が、ほんの少し斜め前方に傾いて、せり出すように掛けられている。

その扁額上部の両端が固定されている、ボクらを深い影で包み込むこの山門の巨大な屋根の軒下には、外周を二重に取り囲むよう、無数の垂木(たるき)が等間隔でビッシリと並んでいた。

そして壁面と軒とが交わる接合面には「斗栱(ときょう)」と呼ばれ、軒裏を水平方向にはしる横柱の荷重を受けるための四角い三つの斗(ます)と、その台座となる両端がカーブした肘木(ひじき)が組み合わさった部材が三組づつ、下から段々状に外側へと向かって組み込まれていた。その幾何学的な構造形状が、なんだか「ものすごく美しいな」と思った。

ボクのほうへと、しばらく小さな足の裏を見せていたショウカが、やがてこちらを振り返る。彼女の長い黒髪は、回廊の影を吹き抜けていく南風に撫でられながら、「ゆらゆら」そよぎ続けていた。

「さっき、田代君が『お金を取られた』って、いってたときにね、なんだか思い出しちゃったんだ。――むかしのこと」

ショウカは、突然、口元に小さなえくぼを浮かばせながらそういった。
ボクは右耳のヘッドフォンを外し、彼女を見上げた。そしておもわず、

「むかしのこと?」

と、聞き返す。
ショウカは、脚を斜めに折りながら回廊の上に座り込み、肩ひざを立てながら寝そべるように座っているボクの顔を見つめた。

「うん、アタシ、小学校2年のとき、横浜から転校してきたんだけど、それまでは、ずっとアメリカンスクールに通っててね、だからあまり日本語とかうまく話せなかったの。最初の頃は、『いい方が変だ!』とか『話し方がおかしい』ってバカにされてたんだけど、ある日、いっぱい集めてたキティちゃんのシールをね、クラスの女の子にあげてから、みんなアタシと仲良くしはじめてくれるようになったの」

そうささやくショウカを見つめ、ボクはなんとなくメイのほうへと視線を向ける。メイも座ったままで、ただ黙ってショウカの話を訊いている。

「――それからね、学校帰りに、よくみんなで文房具屋さんとかに行ったりしてね、アタシ、ほんとにいろんなものを買ってあげてた。――みんなすごく喜んでくれてたんで、アタシもすごい嬉しくなっちゃってね。けど、そのうちだんだんと要望がエスカレートしはじめて、『ぬいぐるみが欲しい』とか、『靴が欲しい』とかって、いい出してね。……そのたんびにお母さんにいって、それを買ってもらってから、友達にあげたりしてた。だって、みんなの喜ぶ顔を見るとね、アタシ、本当に嬉しくなれたから」

ショウカは懐かしむようにそういいながらも、小さな2つの瞳に寂しさを漂わせていく。

「――でも、ある日、友達が『自転車が欲しい』って、いってきて、アタシ、『さすがに自転車は、いま自分も持ってるから、すぐには買ってもらえないよ』って、笑いながらいったの。――そしたらね、『だったらアンタとはもう友達やめる』って、……いきなりその子がね、おっかない顔していってきた。アタシ、そんなの嘘だと思った。だって、いつもあんなに喜んでくれてたのに、たったそれだけのことで、……アタシが自転車を買ってあげないってだけのことで、『友達をやめる』って、いい出すなんて考えもしなかったから」

やがて、その小さな瞳にショウカは透明な涙を湛(たた)えはじめる。

ボクは、寝そべっていた状態から身を正し、ショウカの前であぐらをかくよう座りなおした。少し離れたところにいるメイは、なにもいわずに、うっすらと目を細めながらショウカの横顔を見つめていた。

【ALOHA STAR MUSIC DIARY / Extra Edition】



【2012.05.13 記事原文】

「ランディ・ヴァンウォーマー」って言われても「誰だっけ?」となるでしょう。
「アメリカン・モーニング」って言われて「ん?何だっけ?」くらいですかね?

まぁ、聴けば「あっ!コレね!」という感じでしょうか?
たしか何かのCMで流れてましたね♪


ランディ・ヴァンウォーマーが1979年にリリースした
1stアルバム『Warmer』 から、爽やかな初夏にピッタリのナンバー
「Just When I Needed You Most」をチョイス♪

何故か邦題は「アメリカン・モーニング」ですケド・・・
歌詞の内容からすれば、全くそんな抽象的なイメージを歌ってませんが・・・
単に「ものすごく一緒いて欲しいのに、ある朝、彼女が出て行った」というだけの話です☆

ボクはこのアルバムを持ってないので、
さっきAmazonで視聴しましたが、
まぁソコソコな作品ではないでしょうかね?






Just When I Needed You Most - Just When I Needed You MostJust When I Needed You Most - ランディ・ヴァンウォーマー
1stアルバム『Warmer』 1979年




Masterpiece of the Western music of the 70s/70年代洋楽の名曲
If you want to cry/泣きたいとき
If you want to be healed/癒されたいとき
Drinking alcohol/お酒を飲みつつ
While driving/ドライブしながら
If you want to Fever/血が騒ぐ
Masterpiece of the Western music of the 80s/80年代洋楽の名曲
80's Ballard masterpieces/80年代バラードの名曲
80's Rock masterpieces/80年代ロックの名曲
80's Pops & AOR masterpieces/80年代ポップスの名曲
70's Dance masterpieces/70年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Western music of less than 70s/70年代未満洋楽の名曲
Less than the 70's classic Ballad/70年代未満バラードの名曲
Less than the 70's classic Rock/70代未満ロックの名曲
Less than the 70's classic Pops & AOR/70代未満ポップスの名曲
Masterpiece of the Western music of more than 90s/90年代以上洋楽の名曲
Ballade more than of the 90s/90年代以上バラードの名曲
Rock more than of the 90s/90年代以上ロックの名曲
Pops & AOR more than of the 90s/90年代以上ポップスの名曲
90's Dance masterpieces/90年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Japanese music/未来に残したい日本の名曲
Dedicated to sweethearts/恋する二人に捧ぐ
Spend the night with sadness/悲しみと共に過ごす夜
Nostalgic feelings/ノスタルジックな想い
In the room which shines with the morning sun/朝日が差し込む部屋で
While looking at the setting sun in a hotel/夕陽が見えるホテルで
Memories of youth/若かりし日々の思い出
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If you want to feel the Rock/かなりRockな気分
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