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未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

70~80年代の洋楽&邦楽を中心に未来に残したい名曲&名盤を独自にチョイスするBlogです☆
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【Re-Edit】 A Whiter Shade of Pale(青い影) - Procol Harum 【60年代バラード】

【Re-Edit】【洋楽バラードの名曲】


A Whiter Shade of Pale






1983年9月13日(火)

すっかり慣れてしまったというだけのことで、ボクらが住む街のなかには、従来から絶えず脈動し続けるさまざまな自然の気配と、人々が生活することによって生み出された、副産物としての人的要因とが渾然一体となって混ざり合っている。けれど、この北鎌倉のように、自然の気配が圧倒的に勝る景色にその身を置いたとき、ボクたちは不思議と心を和ませ、沸き立つ郷愁の想いに、記憶の奥のほうをくすぐられてゆく。

鎌倉の山にうっそうと生い茂る濃緑色した葉々たちが、横須賀線の線路の脇を沿うように、狭い小径(こみち)に延々と深く清らな影をつくる。みずからの存在をそこに描き出しているはずの脆弱(ぜいじゃく)なボクらの影は、巨大な樹々の冥闇(めいあん)のなかにすっかり溶かされ、揺れ動くそのかすかな気配だけを滲(にじ)ませながら漂わす。そんな薄墨(うすずみ)色した景色のなかで、ボクは今年はじめて初秋の風を頬に感じた。

(そういえば、このカセットを聴くのって久しぶりだな。最後にこれを聴いたのは、――あのボクのお気に入りの神社でマレンと最後に会った日以来か、――)

洋楽バラードを集めたカセットテープからは、サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」が流れている。ボクは、なんとなくあの日の光景を思い返す。

――マレンが再生ボタンを押そうとする直前、ボクは彼女の右手を握り締め、その横顔にささやいた。

「この曲はね、『もし独りきりで絶望しそうになったとしても、ボクがキミのそばにいるから。キミにどんな困難があろうとも、その上に架かる橋にボクがなるよ』っていうような歌みたいだね。――オレもさぁ、……そうなりたいと思ってる」

「カミュちゃん……」

マレンは、ボクの左肩におもいきりしがみついてきた。ボクは、左手で彼女の背中を柔らかく抱き寄せる。そしてマレンの右掌に握られていたウィークマンの再生ボタンを彼女の指の上からそっと押した。

見上げると樹々の隙間からは、まるで「生命の輝き」のような、淡いを眩光(げんこう)を煌(きらめ)かせた木漏れ日がこぼれ落ち、頭上の青葉を活き活きと色づかせている。その穏やかなシルクのような光は、ボクの肩に寄り添ったまま、じっと動かず目を閉じてウォークマンを聴いているマレンのまわりでも「ユラユラ」と優しく揺らめき続けていた。――

マレンとのそんな思い出を回想しているうちに、ヘッドフォンからプロコル・ハルムの「青い影(A Whiter Shade of Pale)」のイントロが流れ始める。

小さな希望に満ちてゆく朝焼けの色を連想させるこのオルガンの音色も、かなり幼少の頃からすでにボクは知っていた。――印象深い曲のフレーズは、過ぎ去りし時間が残した風景のなかに染み込みながら、きっとそれらの色に溶け入って心のなかに記憶されてゆくのだ。だから何十年経とうとも、どこかでふっとその曲を耳にしたとき、かつてその音楽と、ともに見つめた情景が、儚(はかな)く感傷的な想いを引き連れて、記憶の深淵(しんえん)からうっすらと蘇ってくるのだろう。――

「なんだか、すごい遠いところまできちゃったみたいね」

そういって、ボクの隣で林ショウカが笑った。

ボクはヘッドフォンを外し、うしろを振り返る。李メイは頭上を覆う葉々たちを見上げて歩き、彼女からすこし離れて一番後方を田代ミツオがうつむきながらついてくる。

ショウカも、肩越しに彼らを振り返ると、ふいにボクを見つめて、

「シーナ君ってさぁ、メイと話したことあるの?」

と、訊ねてきた。

「えっ、李さんと? いや、まだほとんど話したことないけどね」

ボクは、ふたたび前を向き、小さな声でそうつぶやく。

「やっぱりね。メイって、昔からほとんど男子と話したりしない子だったから」

ショウカは、長い黒髪を山風にそよがせて、ボクの横顔へささやくように笑顔を向けた。

いわれてみれば、たしかにそうだ。教室内でメイがほかの男子生徒と話している姿など、これまで一度も見たことはない。――

ボクたちは円覚寺の石段を登りはじめる。平日の火曜の朝ということもあり、まだ観光客の姿もまばらだ。北鎌倉の駅で降車した、同じ学校の生徒たちが何グループか前のほうを歩いていた。

石段を登りきり、小さな瓦屋根を乗せた総門をくぐり抜けると、「三門」と呼ばれる二重構造の荘厳な山門が森閑(しんかん)とした境内の中央に鎮座していた。白鷺(しらさぎ)が、その優美なる両翼を目いっぱい大空へ広げるかのように、しなやかな懸垂曲線を描く軒反りが、なんだかやけに美しく思えた。

上空から降り注ぐ柔らかな陽射しが、シンメトリーな山門の軒裏に濃厚な影を描き出す。その光は、境内を囲う老樹たちの枝先に茂る緑の葉々の表面を真っ白に発色させ、はるか遠くのほうまでみずみずしく色づかせている。もしこの太陽の光がなかったならば、これほどまでに清々(すがすが)しい和らぎを心に感じることもきっとない。美しいと感じられるのは風景を照らし出す光のおかげなのだろう。――社(やしろ)を包む杜(もり)の影に抱かれながら、ボクはそんなことを考えていた。


【ALOHA STAR MUSIC DIARY / Extra Edition】




【2012.03.21 記事原文】

「未来に残したい」という主旨でいけば、
まぁ外すことはできないでしょう!


プロコル・ハルムの「青い影」です。
ボクが生まれる1年前に大ヒットしたナンバー。。。
いやはや…


一度は誰もが聞いたことがあるであろう
イントロのオルガン・フレーズは、
まさに「大衆バラード」の元祖とも呼べよう!


でも。。。よくこのメロディを70年代以前に作れたなぁ。。。
しかし。。。なぜにここまでドラムをフルに叩くのか???






A Whiter Shade of Pale (2007 Remastered Mono) - A Whiter Shade of Pale - SingleA Whiter Shade of Pale(青い影)- プロコル・ハルム
1stアルバム『A Whiter Shade Of Pale』 1967年



Masterpiece of the Western music of the 70s/70年代洋楽の名曲
If you want to cry/泣きたいとき
If you want to be healed/癒されたいとき
Drinking alcohol/お酒を飲みつつ
While driving/ドライブしながら
If you want to Fever/血が騒ぐ
Masterpiece of the Western music of the 80s/80年代洋楽の名曲
80's Ballard masterpieces/80年代バラードの名曲
80's Rock masterpieces/80年代ロックの名曲
80's Pops & AOR masterpieces/80年代ポップスの名曲
70's Dance masterpieces/70年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Western music of less than 70s/70年代未満洋楽の名曲
Less than the 70's classic Ballad/70年代未満バラードの名曲
Less than the 70's classic Rock/70代未満ロックの名曲
Less than the 70's classic Pops & AOR/70代未満ポップスの名曲
Masterpiece of the Western music of more than 90s/90年代以上洋楽の名曲
Ballade more than of the 90s/90年代以上バラードの名曲
Rock more than of the 90s/90年代以上ロックの名曲
Pops & AOR more than of the 90s/90年代以上ポップスの名曲
90's Dance masterpieces/90年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Japanese music/未来に残したい日本の名曲
Dedicated to sweethearts/恋する二人に捧ぐ
Spend the night with sadness/悲しみと共に過ごす夜
Nostalgic feelings/ノスタルジックな想い
In the room which shines with the morning sun/朝日が差し込む部屋で
While looking at the setting sun in a hotel/夕陽が見えるホテルで
Memories of youth/若かりし日々の思い出
If you want to fuss/タテノリしたい気分なとき
If you want to feel the Rock/かなりRockな気分
Masterpieces of Instrumental/インストルメンタルな名曲
 
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