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未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

70~80年代の洋楽&邦楽を中心に未来に残したい名曲&名盤を独自にチョイスするBlogです☆
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【Re-Edit】 ガラスのジェネレーション - 佐野元春 【ポップスの名曲】

【Re-Edit】【邦楽ポップスの名曲】


ガラスのジェネレーション





Epi-22

 1982年8月18日(木) 中学2年の夏休み
 おそらく夕方の午後5時過ぎ

 中学2年のボクたちは、これでもう、13回目の夏を迎えたことになる。
 残香(ざんこう)をわずかに湛(たたえ)え、地表からそっと解き放たれてゆく湿った熱気を、柔(やわ)かに冷ましていきながら薄暮(はくぼ)の空を彷徨(さまよ)い続ける夏の夕風。その涼風を頬のあたりにふと感じたとき、過ぎ去りし幼き夏の思い出が、一瞬心に蘇る。

 たそがれてゆく街のなか、絶えずたゆたうその風は、時間軸の規則性などないままに記憶のなかを自在に行き交う「タイムマシーン」と、どこか似ている。――たとえいまのボクがどれだけ変わってしまっても、どこでなにしていようとも、心の内面から直接投影されてくる真夏の情景は、鮮明なまでにあの幼き頃のままなのだ。

 庭先の静寂を絶えず震わす蝉時雨(せみしぐれ)、――その音は、さっきまでうつら見ていた夢のなかでも、ひたすらずっと鳴り響いてた。遅めの昼食を終えてから、すっかり寝込んでしまったボクは、ついさっきようやく目覚めたばかりだ。――

 けれど、はたしていまが明け方なのか、夕方なのか、すぐには判断できずいる。 ベッドの上、わずかに射し込む西陽を浴びて、ボクは雲ひとつない空を見上げた。

(あぁ、もう夕方か、……)

 開け放たれた窓から紛れる夕風が、蝉らの声と交わって、まるで呼吸をしているかのよう、琥珀に染まった白いレースのカーテンをゆっくり大きく膨らまし、やがて柔(やわ)かに萎(しぼ)ませてゆく。

 川澄マレンはお盆のあいだ、鎌倉のおばあちゃんの家に行ってるらしい。
 ここ数日、こうしてボクは、ただ時間をいたずらに消費しながらぼんやり毎日過ごしていた。

(やたら海へとばかり行きたがっていた小学生の頃とは、夏休みの過ごし方がすっかり変わってしまったな)

 いまのボクが休みのあいだにしていることといえば、――少しだけアンプのボリュームをあげ、一日中レコードを聴いてるか、せいぜい夕食のあと、隣に住むイトコの兄貴の部屋へ行き、タバコをくゆらせエレキギターを弾いているくらいなものだろう。たまにベッドに寝転がり、親父が買い揃えた歴史小説なんかを眠くなるまで読むこともあった。が、いずれにしてもこの3週間近く、ほとんど外出などはしていない。週に二、三度、川澄マレンと会ってた以外は。――
 
 ベッドから起きあがり、レコードプレイヤーとアンプの電源を同時に入れる。しばらくすると佐野元春のセカンド・アルバム『ハートビート』のオープニングナンバー「ガラスのジェネレーション」のポップなイントロが流れてきた。このLPは、たぶんこれまでボクが聴いてきた邦楽アルバムのなかでも、かなり再生回数は多かったはずだ。

 どのくらい聴いたかなんてよく覚えてないが、少なくとも中1になったばかりの頃は一時期、毎日このアルバムばかりを聴いていた。――

 昨夜、ある女の子から電話があったんだ。
 小学校の高学年までずっと同級生だった佐藤マキコとは、中学生になってから、まだ一緒のクラスになったことはない。うっすらと緑色した大きな瞳に、金色を帯びた赤茶色の髪の毛がすごく印象的な色白肌の彼女は、むかしからどことなく外国人の女の子のような雰囲気だった。

「――カミウさぁ。明日って、なにか予定あるの?」

 数年振りに話す彼女は、受話器の向こう側から突然、ボクにそう訊ねてきた。

「えっ、明日? 特にはないけど、……なんで?」

 とりあえずそう返事はしたけれど、久々に声を聞いたマキコから、いきなりそんな質問をされるなどとは思いもしなかった。

「もし暇ならさぁ、明日どっか遊びに行かない?」

 少しも動じず、マキコはまるで当たり前のような口調でそういった。

「えっ、2人で?」

 少しだけ動揺しながら、ボクはそう聞き返した。

 当時はまったく気づかなかったけど、いまにしてみればなんとなくわかる気がする。小学校4年のときから授業の一環で採り入れられた文化活動の時間、マキコはなぜか、いつもボクと同じ科目を選んでた。なんで女の子の少ないその科目をマキコが選んだのか、ずっと不思議だったんだ。

 それに、運動会で披露するダンスの練習をしてたとき、彼女の手を握った瞬間、幼いながらもほかの女の子とはちょっとだけ違うような感触を指先に覚えたりして、……まぁ、いずれにしたってあの頃は、恥じらいみたいな感情を単なる違和感ということで片付けてしまっていたのだろう。

 もしかしたら彼女が「小さな恋心」をボクに抱いてたんじゃないのかな? と思うようになったのは、つい最近になってからのことだ。――

 マキコからなにも返答が返ってこなかったので、ボクのほうからふたたび口を開くしかなかった。

「どこに行くの? オレと2人でってこと?」

「2人だと、……やっぱり無理っぽい?」

 彼女は少し寂しげにそういった。いくらクラスが違うとはいえ、ボクとマレンがつき合ってるってことくらい彼女も知っていたはずだ。いずれにせよ、「もしマキコと2人だけでどこかへ遊びに行った」なんてことを知ったなら、さすがにマレンも怒るだろうなと思い、ボクがなにも答えられずにいると、

「……マレンに怒られるかな?」

 少し疑問系でマキコのほうからそう訊いてきた。

「たぶん。……怒るかもしれないけどね」

 と、ボクが少し笑って答えると、

「やっぱり、そうだよねぇ」

 と、照れるようにし、マキコも笑った。彼女が本心で諦めたのかどうかはわからなかったが、そう納得されちゃうとボクも「ちなみに、どこに行きたいの?」などとは、それ以上訊くこともできず、しばし無言となる。

「――また今度、電話してもいい?」

 マキコは最後にそういってから電話を切った。…………

 『ハートビート』のA面が終わると、アンプのラインをチューナーに切り替え、ふたたびベッドの上で寝転がる。――まるでヨットのセイルのように潮風を受けてカーテンが舞いあがるたび、夕暮れの淡い陽射しが部屋のなかへと一斉に引き込まれてきて、天井に光と影の満ち引きをぼんやり描き出してゆく。

 そんな揺らめく光を眺めているうち、マキコとの昨夜の会話を思い出す。――FMラジオからは佐野元春の代表曲、「サムデイ」のイントロが流れはじめた。ドラマチックに昇華していくBメロの途中あたりに差しかかるとボクは、それを一緒に口ずさむ。そして思った。

(マレンは、鎌倉の親戚の家からいつ帰ってくるんだっけ?)

 小さな蝉が発し続ける大音量のノイズのことなどすっかり忘れ、もて余される時間のなかで、なんだか無性にマレンに逢いたくなっていた。

 なぜだろう。誰かに対する恋しさは、安らぎばかりをボクたちに与えてくれるわけじゃない。 いや、――むしろ、その逆ばかりがいつだって与えられてるようにも思う。

 けれど、「誰かを好きになる」ってことは、せつないほとの苦しみを伴うものだ。……とかってことをいえるほど、恋をしてきたわけじゃないけど。――――






ガラスのジェネレーション (LPヴァージョン) - Heart Beatガラスのジェネレーション - 佐野元春 
2ndアルバム『Heart Beat』 1981年

You Got Lucky - Tom Petty and the Heartbreakers 【80年代ポップス】

【80年代洋楽ポップスの名曲】


You Got Lucky





I selected "You Got Lucky" from 5th album
"Long After Dark" of Tom Petty and the Heartbreakers released in 1983



1983年の洋楽ヒットチャートから


70年代中期にデビューし アメリカ音楽シーンに
多大な影響を与えてきたトム・ペティ氏☆


彼率いる トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズが1983年にリリースした
5thアルバム『Long After Dark』から ビルボード シングルチャートで
最高20位のスマッシュヒットを記録したエレクトリックポップナンバー
「You Got Lucky」をチョイス☆

アンニュイなシンセコードが異様に目立つ一曲ですわねぇ・・・

ボク自身 70年代音楽を聴くようになり始めた30代後半から
かなりのアーティスト作品は聴いてきたつもりなんですけど
重鎮のひとりであるトム・ペティ氏の作品に関しては
ベストアルバムを一枚だけしか持ってませんでしたね。

まぁ・・・個人的な嗜好からすれば
彼の声色が何となく好きではないもんでしてねぇ;;;




You Got Lucky - Long After DarkYou Got Lucky - トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ 
5thアルバム『Long After Dark』 1983年



【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.25】 Heartbreaker - フリー

【ALOHA STAR MUSIC DIARY No.25】 Heartbreaker - フリー






1983年11月


まるで常緑色の松林のなかに ひっそりと隠れるようにして佇むこの街には
樹々の深い緑色と その針葉の先に広がる遠い空の青さ
そして松の防風林の向う側で 白銀の煌めきを" みなも "に湛え続ける
湘南の海だけしか存在していない。

南口の駅前から海岸のほうへと向かう道は
バスが行き交う二車線の駅前通りと
ボクが小さい頃から何ら風景の変わらない
薄汚いスナックの看板が左右の壁面を埋め尽くす
狭い一方通行の繁華街通り。

昔から僅かにその2本だけしかない。


その繁華街の中央付近に建つ さびれた雑居ビルの3階。
それが 隣の兄貴たちの溜まり場となっている" G'Z "というライブ・バーだ。


「GEN(ゲン)」と名乗るこの店のマスターが 何歳なのかは分からない。
だけど高3の兄貴のちょっと上だと言ってたから
せいぜい19か20歳くらいなんだろう。

彼の両腕には " ドクロ "や" ハートマーク "をモチーフにした大小のタトゥが
まるで落書きのようにして不規則に彫られている。

普段は隠れて見えないけれど 胸や背中にも
様々なデザインのアメリカン・タトゥが入ってるのだという。

彼の髪型は 大量のポマードでガッチリと固められたリーゼントスタイル。
だからこの店は ポマード特有のやたらと甘ったるい匂いがいつだって充満している。


下面に褐色系のフィルターカバーを装着し 薄暗く調光された
ダウンライトが淫靡に照らし出すコンクリート剥きだしの店内は思いのほか広い。

カウンターとテーブル席を合わせれば きっと30人程度は座れるはずだろう。

ボックス席のソファに挟まれるようにして置かれた
JBLの大型スピーカーがやけに目立つこの店の一番のウリは
カラオケ用の小さな舞台を GENが勝手に改造したという
自慢の" 特設ライブステージ "があることだった。

" マーシャル "の巨大な中古アンプが4台積まれ ミニマムユニットのドラムセットが
中央に置かれてるだけでも 半分以上のスペースを取っているのだが
ステージに高さを合わせたハンドメイドの木製ボックスを何個か並べて 
舞台を前面にせり出しさせているので どうにか5人くらいまでなら
演奏が可能な広さが確保されている。


この周辺の街には ライブの練習スタジオなんてほとんど無いらしい。


G'Z では(GENはこの店を" MY ハウス "と呼んでいるが・・・)
夕方から店がオープンする夜7時00分くらいまで
音楽の練習用に店内を解放しているので
平日でもバンドを演ってるような連中が結構集まって来ていた。

たぶん他のスタジオよりも 使用料も安いんだろう。
だから週末には 一日中予約が殺到しているみたいだった。


「ウチはよぉ 建物古りぃくせに 防音が結構効いてるんだわ。
だから そこそこでけぇ音出しても文句言われねぇんだよ」

GENはハイライトを吹かしながら自慢げに続けた。


「さすがにフルで深夜にドラム叩かれちゃマズイけどな。
まぁ。でもよぉ 下の店が1時過ぎにゃぁ終わるから
その後は 別に朝まで騒いでたって誰にも文句言われねぇわさ」


GENというマスターが どういう人物なのかは分からないけれど
" このエリアでも有名な暴走族の幹部だった男 "
というような話を 隣の兄貴がしていたような気がする。

だから地元界隈の いくつかの不良高校のヤンキー連中からも
「GEN兄ぃ」とかって言われて かなり慕われているようだ。


G'Z には 夕方の早い時間帯や休日になるとバンド系が集まって来て
夜の9時過ぎくらいから 入れ替わるようにして不良系の連中が姿を見せ始める。

たまにバンド系と不良系がブッキングする日もあるのだが
今のところは さほど大きなトラブルにならずに済んでいるらしい。


この店でライブが開催される日には テーブルをほとんど取り払い
スタンディングで50人以上もの観客が入っているみたいだ。

「最高で80人以上がこの店に入ったことがある」とGENは胸を張っていたけど
さすがにちょっとそれは無理じゃないかな。とは思う。




1983年2月

先月の" サウス事件 "のせいだろうけど
ボクら 自称" チーム・サウス "のメンバーは
それなりに学校の内外から注目されていた。

" チーム "といってもその実態は 理系や文学系の秀才などが入り混じった
単に帰る方向が同じというだけの" 帰宅部 "に過ぎない。

でも ボクと" イウ "こと伊浦ナオトの2人だけは
そのチームの中心人物として勝手に様々な噂話が広められていったのだ。

それ以降 ボクの家には 知らない学校の野郎連中から 脅迫めいた電話が一気に増えた。
それと同様に 見知らぬ中学の女の子からの告白のような電話も増えていった。


中1のときと中2の今年とで
明らかな" 質量 "としての差異があるとするならば。

それは間違いなく バレンタインに渡されたチョコレートの数だろう。
きっとこれも 数少ないメリット面での" サウス効果 "なんだろうとは思う。

去年は 母親と妹からの" 連盟チョコ "を加えても
片手くらいに収まっていたのに 今年は正直 数え切れないほどだ。

同じ学年の女子からは " 義理チョコ "程度しか貰ってないのだが
それでもなんだかんだで20枚近くになった。


まぁ クラスは違うけど 佐藤マキコには
小学校4年のときからずっと毎年チョコレートを貰っていた。
そういう意味では 彼女もすごく義理堅い子なんだろうなぁと思う。


それにしても 今年は まだ小学生のような
1学年下の女の子達からの人気が急激に跳ね上がったようだ。
休み時間のたびに 数人連れの1年生の女子生徒たちがボクの教室に尋ねてきた。

でも「シーナ先輩に・・・私の友達から頼まれて」
という代理人経由での手渡しが結構多かった。

当然 本人も一緒に来てるのに なんだか恥ずかしがっていて
ボクの顔すらロクに見ないままで ずっと友人の影に隠れていた。


だから誰から貰ったものなのか良く分からなかったけど・・・


" シーナ先輩 "


考えてみれば ボクは この学校で 初めて" 先輩 "という呼称付きで
そのとき呼ばれたような気がする。



先週末にも 知らない中学校の女性徒から 夕方
「ちょっと チョコレートを渡したいんで 駅まで来てもらえませんか」
というような感じの電話が何件もあった。

もし「付き合って欲しい」というような内容の電話ならば その場でも断れるけれど
「そんなの要りません」とかって すげなく断る訳にも何だかいかないような気がしたので
大抵の場合 ボクのほうから駅まで出掛けて行った。



いずれにしたって こんなにチョコレートを貰えることなど
全く想像もしていなかったので さすがに全部は持って帰れなかった。

カバンや制服に入る分だけを無理やり詰め込んで
残りは明日 紙袋でも持ってくればいいかなと思っていたけれど
当然ながらマレンは そんなボクを見て かなりムっとしているようだ。


「良かったねー。パル! チョコいっぱい貰っちゃってさぁ」

「いやぁ。 どうやって持って帰ろうか悩むね」

「なんならアタシが持って帰るの手伝ってあげてもいいけどね」


たまに通りを吹き抜ける北風がやたらと肌寒い学校帰り
すごくトゲトゲしくそう言ったマレンからは
そういえば まだチョコレートを貰っていない。


「なんかさぁ 昨日とかも 知らない中学の子からも貰っちゃってね」

どうやらボクは余計な自慢話をした。


「はぁ? なんでーっ! 信じらんないよぉ」

「だって 会ったこともないのに断るのってマズくねぇ?」

「どうしてよ? 会ったことないから断るのが普通なんじゃん!
あーぁ パル。 ホワイトデーのお返しが大変そうだねぇ」


マレンはボクに赤いハートのシールが貼られた
リボン付きのチョコレートの包みを突きつけながら言った。


「・・・パルのバカ! バカパル!」




1983年10月

ボクはここ数日 兄貴のライブ演奏用のナンバーを覚えるために
歌詞カードのコピーを見ながらカセットを繰り返し流し続けている。

別に単なる練習用の仮ボーカルなんだから
こんなに真剣に覚える必要もないんだけど
何となく ずっと この演奏予定曲が録音された
カセットばかりを学校の行き帰りにも聴いている。


1曲目 演奏予定のヴァン・ヘイレン「You Really Got Me」

エディの弾くヘヴィなリフは 去年 結構練習したんで さほど難しくない。
でも さすがに間奏パートの" ライトハンド "までは無理だ。
ギターをこんなにも縦横無尽に早弾きするほどのテクなんて ボクにはまだ無い。

デイヴの音域も決して高くないんだけど 彼特有のノドに引っ掛けるようにして発せられる
奇妙な" 裏シャウト "はどうしても出せない。
まぁ 彼の特技といえるんだろう。


エリック・クラプトンの「Cocaine」や フリーの「Wishing Well」は
ボクにもギターで弾けるようなレベルだし 歌ってても逆にキーが低いくらいだ。

だけど クラプトンの『Slowhand』とフリーの『Heartbreaker』。
どちらのアルバムも 隣の兄貴からカセットを貰った当時は良く聴いていた。


特に クラプトンのバラードナンバー「Wonderful Tonight」がすごく好きだったな。


この美しいバラードは 去年の夏
マレンとの初デートで横浜ドリームランドに出掛けたとき
一番最初に彼女に聴かせた曲だった。

だから ボクらにとって 忘れられない思い出の1曲なのである。


でも『Slowhand』の他の収録曲は 当時 もっとハード系な音を好んでたせいか
イマイチ馴染み切れなかったように思う。

フリーの『Heartbreaker』のほうは アルバムとして全くハードじゃないけれど
ブルース系のスローなロックをしんみりと夜に聴き流す分には
丁度いい感じの曲が多かったような気がする。


いずれにしても 「Cocaine」と 「Wishing Well」を もしライブで演っても
聴いてるほうも全然面白くないんじゃないかな。


ハノイ・ロックスの「Tragedy」は一転してハードなリフが際立つ
アッパー系のロック・チューンだ。

マイケル・モンローの歌声も この手のロックナンバーにしてみたら
特別高くはないんだけれど 今回 ライブ予定の選曲中では
ステージで歌ったら一番気持ち良さそうだ。

彼らの1stアルバム「Bangkok Shocks Saigon Shakes」は
ボクが洋楽ロックを聴き始めた最初の頃に自分で買ったアルバムだ。
でも「Tragedy」の歌詞までを真剣に聴いたことは一度もなかった。


問題は やはりイーグルスの「Hotel California」・・・
ボクも割りと高音域は出せるほうだから オリジナルのキーでも歌える。
だけど歌声が何だかすごい" 子供っぽく "思えてしまう。

ボクの声には ドン・ヘンリーのような大人の" 艶っぽさ "が足りていない。

それにこの曲の場合 リードヴォーカルよりも
サビでのコーラスのほうが重要な気がする。
そこのハモリがダラけると全然締まらなくなる。

兄貴のバンド・メンバーがどんな連中かは知らないが
こんなにキレイなコーラスが出来るとはどうしても思えない。


歌詞カードを読みながら ボクは繰り返しカセットを再生させる。
結局 英語の曲を歌うには 丸ごと歌詞を覚えるのが一番手っ取り早いのだ。



数日後 ボクは学校が終わると 制服のまま駅へと向かい
南口の駅前ロータリーのガードレールに腰掛けながら兄貴を待っていた。

少し涼やかな秋の夕風が" とうとう "と流れ過ぎていく。

羽毛がゆっくりと舞い降りるかのようにして訪れ来る秋の気配が
まるでサングラスをしているときのように この街の空気をセピア色に染める。
いつもは混雑している時間帯なのに 今日はほとんどロータリーには車も停まっていない。


今年の誕生日 ボクはマレンとこの場所で待ち合わせをしていた。


あの冬の夕暮れ時 プレゼントの大きな紙袋を抱えた彼女が
駅前通りを微笑みながら自転車でやって来たんだ。




隣の兄貴がバンドメンバーらしき学生たちと一緒に南口の階段を下りてきた。
みんな髪を長く伸ばしていたけれど 見た目にそれとなく" ロッカー "っぽいのは
スラっと背の高い兄貴だけだった。


「これ 俺の従弟」

「おーっ いいねぇ! 何かすげぇロックっぽくて」


【 は? " ロックっぽい " って 一体どういうヤツを指すんだ? 】



兄貴がメンバーにボクのことを紹介すると
茶髪ロン毛で なんだか冴えない小太りの男がボクにそう言った。
きっとドラムかなんかだろう。


「どうも・・・従弟です」

「彼ってまだ中学生?」

「ん? そういえばおめぇ いま何年だっけ?」


兄貴が聞いてきた。


「中3・・・」

「わぉ! まだ中3かぁ。うわぁ ヤッベェ 若けぇなぁ」


【おめぇも たかだか高3だろうが】


茶髪ロン毛がイチイチ過剰に騒ぐんで
何だか だんだんうっとうしくなってきた。
こういうタイプは 大抵すごく馴れ馴れしいヤツが多いものだ。


「とりあえず行くべ」

兄貴は繁華街のほうへ向かって歩き出した。
この繁華街通りには " いかがわしい " 小さな飲み屋が
大小のビルの中に 無数に封じ込められている。


【 こんなにも同じようなスナックやキャバレーばっかり同居してて
果たして 全部の店が儲かってんだろうか? 】



しばらく歩くと 繁華街の左手に建つ雑居ビルの外階段を兄貴は登りはじめた。
そして3階に辿りつくと 「チワーッス」と挨拶をしながら
分厚そうな木製扉のなかへと足早に消えて行った。

扉が開けられた瞬間 異様に生暖かくて甘ったるい匂いが
"ブワ"っと一斉に店の外へと放出された。

ボクは店の扉に打ち付けられた鉄製の店名プレートを眺めた。
白いアクリルプレートを切り取った「G'Z」という文字が貼り付けられている。
その下に それよりもずっと小さなサイズで「Music Bar」と白く焼付けられていた。


店の中に入るなり

「モーニング!エブリバディ」

いきなり大声で そう笑いかけてきたのが 黒のタンクトップ姿で
両腕のタトゥを露にした この店のマスターGENだった。





Heartbreaker - フリー



 1  Wishing Well
 2  Come Together In The Morning
 3  Travellin' in Style
 4  Heartbreaker
 5  Muddy Water
 6 Common Mortal Man
 7 Easy on My Soul
 8 Seven Angels

リリース 1973年1月|レーベル アイランド

後に"バッドカンパニー"を結成するポール・ロジャース氏を中心にUKで結成されたブルース系ロックバンドのフリー☆当時20歳そこそこのメンバーたちが織り成すストイックなまでにシェイブされたシンプルにして究極のブルース・ロックサウンドに衝撃を受けたアーティストも多いようですね☆そんな彼らが1973年にラストリリースした6thアルバム『Heartbreaker』も 彼らならではのスローなブルースロックが展開されたツウ好みな1枚です☆まぁ子供が聴く音楽じゃないでしょう。これがいわゆる大人の為のロックですなぁ☆





ALOHA STAR MUSIC DIARY

Rakiの名盤紹介 洋楽アルバム編

Rakiの名盤紹介 邦楽アルバム編

More Than Words Can Say - Alias 【90年代バラード】

【90年代洋楽バラードの名曲】


More Than Words Can Say





I selected "More Than Words Can Say"
from 1st album "Alias"
of Alias released in 1990.



1990年の洋楽ヒットチャートから


さて☆

カナダの ややマイナー系ロックグループ" Sheriff (シェリフ)"のメンバー&
ウィルソン姉妹率いるカナダのメジャーバンド"Heart(ハート)"の元メンバーを
中心にして結成されたというエリアスが1990年にリリースした
デビューアルバム『Alias』から☆

ビルボードのシングルチャートで最高2位まで上昇した
美しいメロディアス系バラードナンバー「More Than Words Can Say」をチョイス♪

シンセ ストリングスの静かなメロディラインに サビで一気に集約された
バンドならではのロックテイストなパワフルアレンジが

まぁ。多少お約束とは思いつつも
なかなかドラマティックde宜しいでさぁ~ねぇ☆


このアルバムは 80's系のメロディアス・ロック好きからは評価が高いようですけど。。。
実際彼らも1発屋系の方々だったようで。。。これ一枚で一旦活動停止・・・

でもって なぜか約20年の歳月を経た2009年に2ndアルバムをリリースしたようです。



More Than Words Can Say - エリアス
1stアルバム『Alias』 1990年



All I Wanna Do Is Make Love to You - Heart 【90年代バラード】

【90年代洋楽バラードの名曲】


All I Wanna Do Is Make Love to You





I selected "All I Wanna Do Is Make Love to You"
from 11th album "Brigade"
of Heart released in 1990.



1990年の洋楽ヒットチャートから


ウィルソン姉妹を中心とするロックバンドであるハート☆
まぁ80年代中期に大ブレイクを果たした彼女たちですが、
80年代後半にやや失速いたします。。。

ですが・・・
90年代に入るなりリリースした11thアルバム『Brigade』のリードシングル
「All I Wanna Do Is Make Love to You」が久々にチャートインし、
ビルボードのシングルチャートで最高2位を獲得いたします☆
何か・・・90年代初期ってこういう老舗バンドの復活劇が結構多いんですがねぇ。。。

妙にベースラインが強調された爽やかロッカバラードっす☆

ちなみに・・・
この曲のライターはAC/DCやデフ・レパードなどのプロデュースを手掛けた
ロバート・ジョン“マット”ランジ氏☆
(かつて)シャナイア・トゥエインさんの旦那(だった御方)のようですな☆




All I Wanna Do Is Make Love to You - BrigadeAll I Wanna Do Is Make Love to You - ハート
11thアルバム『Brigade』 1990年

【映画 『タイタニック』のOP】 Hymn To The Sea - Sissel 【インストルメンタルの名曲】

【インストルメンタルの名曲】


Hymn To The Sea

↑ オリジナルFull Ver.




↑ 映画『タイタニック』OP


I selected "Hymn To The Sea"
from Soundtrack album "Titanic: Music from the Motion Picture"
of Sissel released in 1997.



さて。。。
ジェームズ・キャメロン氏が自ら製作した2009年公開の
映画『アバター』に興行収入が抜かれるまで
映画史上最高の世界興行収入を記録した1997年公開の『タイタニック』☆

2度、3度と劇場へ観に行かれた女性の方々も多いことと存じます。
※そんなボクも2回観させられましたが・・・

第70回アカデミー賞にて14部門にノミネートされ、
作品賞を始めとする11部門を受賞した
アカデミーの「最多受賞作品」で御座いましたな。

このサントラを手掛けたジェームズ・ホーナー氏作曲で
セリーヌ・ディオンさんが歌った主題歌「My Heart Will Go On」も
アカデミーをGetしたのですけども・・・
ボク的には、この曲にはさほど感動しないのですわね。。。

ボクがこの映画で最も感動したのはズバリOPで挿入された
ノルウェー出身のシセルさんのクリスタルなハミングによる
「Hymn To The Sea」という曲ですね☆

数年後、久々にDVDで観たんですが
このOP部分ってカットされてなかったですかね???
※ボクが観たヤツだけか???
ここが無くなると感動が半減しちゃうんですけど・・・


さて。
常々知人たちと論争になるのはエンディング間際で
年老いたローズが「碧洋のハート」を海に落とすシーン。。。
果たしてあれは、事故的に落としたのか・・・それとも自らの意思で投げ込んだのか?
「あぅっ」みたいな声が無ければ「自らの意思で投げ込んだ」と解釈できるのですが。。。



Hymn To The Sea - Sissel 
オリジナルサウンドトラック
『Titanic: Music from the Motion Picture』 1997年

【映画 『フットルース』より】 Dancing In The Sheets - Shalamar 【80年代ダンス】

【80年代洋楽ダンスの名曲】


Dancing In The Sheets





I selected "Dancing In The Sheets"
from 8th album "Heartbreak"
of Shalamar released in 1984.




さて。
ジョディー・ワトリーさんが脱退した後も
シャラマーはどうにか音楽界に踏みとどまります。

1984年に公開され世界的大ヒットとなった映画『Footloose』の劇中で使用された
「Dancing In The Sheets」がビルボードチャートで最高18位となり
新生シャラマーとしては初のスマッシュヒットを記録しました☆

この曲は80年代半ば当時のエレクトリックな洋楽シーンにおいて
メロディもシンセ・アレンジも非常に斬新かつ秀逸でしたねぇ。

しかし・・・今さらながら『Footloose』のサントラ収録曲を聴いてみると
非常にクオリティが高いアルバムだったことに改めて気付かされます。


このブログでもかつて、ハートのアン・ウィルソン&ラヴァーボーイのマイク・レノが歌った
美しいバラード「Almost Paradise」をご紹介しましたが、その他の楽曲も名曲揃いですね☆


Dancing In The Sheets - シャラマー
8thアルバム『Heartbreak』 1984年


Crazy On You - Heart 【70年代ロック】

【70年代洋楽ロックの名曲】


Crazy On You





I selected "Crazy On You"
from 1st album "Dreamboat Annie"
of Heart released in 1976.




ハートの御姐さん方が最もイカしたRockをしてたのは、
やっぱデビュー当時がピークだった気がするんです・・・

彼女たちは80年代に入ってブレイクしますが。。。
無論、80年代の洋楽をリアル世代として体感していたボクにとって、
それでもまだ完全なマニファクチャー化にまで至らなかった80年代のサウンドは、
エレクトリックテクノロジーに音楽が支配されていなかった
云わば人が奏でた最後の音楽だったのかな!と感じるのですがね。


では、1976年の1stアルバム『Dreamboat Annie』 から
イントロのアコギがかなりイカした「Crazy On You」をチョイす♪
いいっすよねぇ♪
ホントにお二人ともお美しかった?ですです☆





クレイジー・オン・ユー - Dreamboat AnnieCrazy On You - ハート 
1stアルバム『Dreamboat Annie』 1976年

Magic Man - Heart 【70年代ロック】

【70年代洋楽ロックの名曲】


Magic Man


まだ美しかった?頃のハートのお姉さま方たちが1976年に放った
デビューアルバム『Dreamboat Annie』 から、後半にかけての
長~~いギターアレンジがものすごくイカしてるナンバー「Magic Man」です♪

曲を引っ張る重いリフもいいんだけど、やっぱ最大の聴きどころは、
ちょいソウル目に変化する後半からですね・・・やっぱ・・・

しかし・・・誰が作ったんだ?なかなかスゴイ曲だぞ!!





Magic Man - Dreamboat AnnieMagic Man - ハート
1stアルバム『Dreamboat Annie』 1976年



Never - Heart 【80年代ロック】

【80年代洋楽ロックの名曲】


Never


ハートといえば…

1984年リリースの大ヒットした
8thアルバム『Heart』から「Never」をご紹介♪


まさに、これぞ「売れ線」のメロディラインですw


まったくの個人的な趣向としては。。。
やっぱロック系とガテン系は、野郎のほうがしっくりくるんですけど。。。





Never - HeartNever - ハート
8thアルバム『Heart』 1985年
アルバムお薦め度「一度聴いてみたら?」



Masterpiece of the Western music of the 70s/70年代洋楽の名曲
If you want to cry/泣きたいとき
If you want to be healed/癒されたいとき
Drinking alcohol/お酒を飲みつつ
While driving/ドライブしながら
If you want to Fever/血が騒ぐ
Masterpiece of the Western music of the 80s/80年代洋楽の名曲
80's Ballard masterpieces/80年代バラードの名曲
80's Rock masterpieces/80年代ロックの名曲
80's Pops & AOR masterpieces/80年代ポップスの名曲
70's Dance masterpieces/70年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Western music of less than 70s/70年代未満洋楽の名曲
Less than the 70's classic Ballad/70年代未満バラードの名曲
Less than the 70's classic Rock/70代未満ロックの名曲
Less than the 70's classic Pops & AOR/70代未満ポップスの名曲
Masterpiece of the Western music of more than 90s/90年代以上洋楽の名曲
Ballade more than of the 90s/90年代以上バラードの名曲
Rock more than of the 90s/90年代以上ロックの名曲
Pops & AOR more than of the 90s/90年代以上ポップスの名曲
90's Dance masterpieces/90年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Japanese music/未来に残したい日本の名曲
Dedicated to sweethearts/恋する二人に捧ぐ
Spend the night with sadness/悲しみと共に過ごす夜
Nostalgic feelings/ノスタルジックな想い
In the room which shines with the morning sun/朝日が差し込む部屋で
While looking at the setting sun in a hotel/夕陽が見えるホテルで
Memories of youth/若かりし日々の思い出
If you want to fuss/タテノリしたい気分なとき
If you want to feel the Rock/かなりRockな気分
Masterpieces of Instrumental/インストルメンタルな名曲
 
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rakiworld21

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