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未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

70~80年代の洋楽&邦楽を中心に未来に残したい名曲&名盤を独自にチョイスするBlogです☆
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【Re-Edit】 Soleado - Daniel Sentacruz Ensemble 【インストルメンタな名曲 】

【Re-Edit】【70年代インストルメンタルな名曲】


Soleado






1983年10月30日(日)

小山ミチコは、海に向かって小さな声で語り始めた。

「小学校4年のときにね。ずっと欲しかった自転車を誕生日に両親から買ってもらったの。そのときワタシ、本当に嬉しくてね、ライトをつけながら夜遅くなるまで、毎日家の前で、ずっとその自転車に乗り続けてた」

少しだけ深呼吸をして、ミチコは続ける。

「それから一週間くらいしてからね、庭に置いてあったはずのその自転車がなくなっちゃってたの。ワタシ、どうしても諦められなくて、学校から帰ってきてから、毎日いろんな所を捜したんだけど、……でも、どうしても見つからなかった」

そうつぶやいたミチコの下瞼に、ふたたび薄っすらと涙が浮かび上がる。

「――それから数日して、小学校の裏庭でね、ワタシの自転車が見つかったんだけど、ハンドルも折れて、タイヤのなかにいっぱいある金属の棒とかも全部曲がっちゃっててね、それから座るイスも、なくなってた。……その日の放課後、担任の先生から職員室に呼ばれてね、『自転車のうしろに名前が書いてあったので持ち主がわかった』、って、先生はそういってた。そしていきなり、ワタシに訊いてきたの。『本当は、小山があそこに自転車を置いて帰ったんだろ?』って、……『きっと、自転車に乗ってるときに自分で壊しちゃったんだろうけど、そのことを両親にいうのが怖くなって、学校に置いていったんだろ?』ってね、そうワタシにいったの」

大粒の涙が、手すりの上へとこぼれ落ちてゆく。

「しばらくしてから、職員室にお母さんがきてね、ワタシ、……そのとき、お母さんに助けてもらおうと思ってた。だから、おもわずお母さんにね、『ワタシがやったんじゃない!』って叫びながらしがみついたの。……でもね、お母さんはワタシの顔を、しばらくじっと見つめると、無言のままで、おもいっきりワタシの頬を叩いた。――それからね、『自分で壊したくせに、盗まれたなんてお母さんにまで嘘ついて、恥ずかしいと思わないの? 早く先生に謝りなさい!』って、怒りながらそういったの。ワタシね、それ以上、お母さんにはなにもいえなかった。なにもいえずに泣きながら、ただ先生に謝ってた。そのとき、誰がやったのか、なんとなくワタシにはわかってた。――だって、いつも教室で男子生徒からいわれてるのと同じような悪口がね、自転車のカバーとかにマジックで書かれてたから」

そういうと、細い両手の指先で小さな顔を覆い包んで、ミチコは泣き始めた。ボクはただ、ミチコの指先を伝う涙の行方を見つめるしかなかった。

「本当にワタシがやったんじゃないのに、……あんなに大切にしていた自転車をワタシが自分で壊すわけなんてないのに、……誰もワタシのいうことなんて、――」

「――わかってるよ」

彼女が震わすその涙声に、ボクは言葉を重ねた。

ミチコは、一瞬「ハッ」となって、その指のあいだからボクを見つめる。

「小山さんがさぁ、嘘をつくような人じゃないことなんて、そんな話を聞く前からオレにはわかってるよ。……と、偉そうにいっても、まぁ、オレ自身、こうしてまともにキミと話すのって、今日がはじめてなんだけどね。でも、もし、いままでキミのことを信じてくれるヤツが、本当にひとりもいなかったんだとしてもね、――」

ボクはミチコの肩に軽く触れた。そして、そっとつぶやく。

「オレは信じられるよ、今日、はじめて小山さんのことを知ったんだとしても、オレは小山さんのことを信じる。……それから、その日のキミの言葉も、ね」

ミチコはうつむいたまま涙を拭い、やがて、ほんの少しだけ口元を微笑ませると、ボクを見つめて海風へ静かに言葉を溶かしていく。

「――ワタシね、ずっと誰かにその想いを伝えたくって、……『あの日、自転車を壊したのは本当にワタシじゃない』って、ずっとね、そのことを、ずっと誰かに信じて欲しかったの。……でも結局、誰もいなかった。小学校のときも、中学に入ってからもね、ワタシの話を聞いてくれる人なんて、いままで誰もいなかったの、――」

しばらくすると、デッキへと続く階段を幼稚園児くらいの子供たちが、先生に引率されながら上がってくるのが見えた。ボクは話題を変えようとし、ミチコのほうを振り返った。
――そのとき、ボクは本当に驚いたんだ。

小さなその子たちを見つめるミチコの微笑みが、あまりにも清らかだったからだ。まるでルネサンス絵画で描かれているマリアのように、その微笑は心から湧き上がる純真さに満ち溢れていた。
子供たちがデッキの通路を一列になってボクらのほうへと歩いてくる。ミチコは、優しい笑顔を彼らに注ぎながらつぶやいた。
「――ずっとね。保育園の先生になりたかったの。ワタシ、ひとりっ子だったんだけど、妹が欲しくって。だから余計にそう思うのかもしれないけど、小さい子供がね……むかしからすごく好きだった」
やがて子供たちがボクらの前を通り過ぎようとしたとき、ひとりの女の子がミチコの顔を見上げながら、

「お姉ちゃん、泣いてるの?」

いきなりそういうと、
「これあげる」
と、キャンディーを差し出した。
「えっ、ワタシにくれるの? ありがとう」

ミチコは嬉しそうにキャンディーを受け取り、その女の子のことを見つめた。すると、うしろの列にいた子供たちも、みんなミチコにいろいろと話しかけ始めたんだ。ミチコは彼らと目線を合わせるようにかがみ込み、手をつないだりあたまを撫でたりしていた。子供たちも彼女の背中にしがみついたり指先を握ったりしていた。
そこにはもう、いままで教室でひたすらイジメに耐え続けていた彼女の姿などは微塵も存在していなかった。ボクはなにもいわずに、そんな彼女の横顔を眺めていた。――

するとミチコのつぶらな瞳の奥に留めていたはず涙が、そっと一粒こぼれ落ちた。そしてもう一粒、――ミチコは、おもむろに立ち上がると、手すりに顔を押し付けるようにし、小刻みに肩を震わせ始めた。揺れ動く彼女の細い背中を見つめ、子供たちはキョトンとしたまま、やがて申し訳なさそうに手を振りながら去って行った。
手すりに額を押しつけながら、ミチコは小さな声でつぶやく。
「ダメだね。子供たちの前で泣いちゃうなんて、……こんなんじゃ、やっぱりワタシ、保育園の先生になんて――」

「――大丈夫だよ」
ボクはその言葉を遮る。

「きっとキミならば、素敵な保育園の先生になれると思う。だからさぁ、もっと自信を持ちなよ。キミはもっと笑ったほうがいいよ。笑ってるほうがさぁ、全然いいと思う」
ミチコは、泣き顔のままボクの瞳を見つめる。ボクは、静かにつぶやく。

「だって、あれだけキレイな笑顔を見せられるんだからさ。勿体ないよ。もっと笑わなきゃ」

ミチコはボクを見つめながら、ほんの少しだけ、さっきの清らかな微笑みを口元に浮かべた。――




【ALOHA STAR MUSIC DIARY / Extra Edition】


【2012.04.03 記事原文】


Soleado
↑ 別Ver.

本日は、インストルメンタル系の名曲を少々ご紹介しましょう♪
まずは、某バラエティ番組のエンディングでカヴァー?され、
その美しいメロディが幼いボクの心を奪った
ダニエル・センタクルツ・アンサンブルの「Soleado」です♪


確か、このアルバムは家にあったはずだが、
ここでリンクしてるver.はカヴァーものですね。

まぁ、いくつかのカヴァーver.があるみたいですが・・・
オリジナルも含めて、好きなものをお探しください。

ちなみに。。。
ダニエル・センタクルツ・アンサンブル関係は、
どうやらCD化はされてないようです。
yOUTubeで落とすしかないようっすねぇ。



Soleado - ダニエル・センタクルツ・アンサンブル
『Soleado(哀しみのソレアード)』1974年
Masterpiece of the Western music of the 70s/70年代洋楽の名曲
If you want to cry/泣きたいとき
If you want to be healed/癒されたいとき
Drinking alcohol/お酒を飲みつつ
While driving/ドライブしながら
If you want to Fever/血が騒ぐ
Masterpiece of the Western music of the 80s/80年代洋楽の名曲
80's Ballard masterpieces/80年代バラードの名曲
80's Rock masterpieces/80年代ロックの名曲
80's Pops & AOR masterpieces/80年代ポップスの名曲
70's Dance masterpieces/70年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Western music of less than 70s/70年代未満洋楽の名曲
Less than the 70's classic Ballad/70年代未満バラードの名曲
Less than the 70's classic Rock/70代未満ロックの名曲
Less than the 70's classic Pops & AOR/70代未満ポップスの名曲
Masterpiece of the Western music of more than 90s/90年代以上洋楽の名曲
Ballade more than of the 90s/90年代以上バラードの名曲
Rock more than of the 90s/90年代以上ロックの名曲
Pops & AOR more than of the 90s/90年代以上ポップスの名曲
90's Dance masterpieces/90年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Japanese music/未来に残したい日本の名曲
Dedicated to sweethearts/恋する二人に捧ぐ
Spend the night with sadness/悲しみと共に過ごす夜
Nostalgic feelings/ノスタルジックな想い
In the room which shines with the morning sun/朝日が差し込む部屋で
While looking at the setting sun in a hotel/夕陽が見えるホテルで
Memories of youth/若かりし日々の思い出
If you want to fuss/タテノリしたい気分なとき
If you want to feel the Rock/かなりRockな気分
Masterpieces of Instrumental/インストルメンタルな名曲
 
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