QLOOKアクセス解析

未来に残したい洋楽&邦楽の名曲

70~80年代の洋楽&邦楽を中心に未来に残したい名曲&名盤を独自にチョイスするBlogです☆
未来に残したい洋楽&邦楽の名曲 TOP > 10CC テン・シー・シー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

【Re-Edit/2nd】 アイム・ノット・イン・ラブ - 10cc 【70年代バラード】

【Re-Edit/2nd】【70年代洋楽バラードの名曲】


I'm Not In Love






Epi-25

 1983年6月13日(月) 中学3年の一学期
 夕方の午後3時半前

 ヘッドフォンから流れはじめたイギリスのバンド、テンシーシーの「アイム・ノット・イン・ラブ(I'm Not In Love)」――

 その淡く儚げな旋律は、生ぬるい空気をしっとり湿らす梅雨空が生み出す時間の流れと違和感なくシンクロし続けている。

 小雨そぼ降る学校帰り、曲が終わるとボクは左耳に挿してたヘッドフォンを外し、隣を歩くマレンに訊ねた。

「そういえばさぁ、お母さんの検査結果ってどうだった?」

 それは、もしかしたら単に太陽を遮る薄曇りの空のせいだったのかもしれない。――でも、いつもとは少しだけ様子の違う彼女のよそよそしい態度に、なんとなくボクのほうから「そう訊かなきゃいけない」ように思えてきたんだ。

「うーん、まだはっきりとは、いってくれないんだけどね。……」

 マレンはヘッドフォンの一方をボクに手渡しならそういった。水色の傘で顔は隠れていたけれど、きっと彼女は、ずっとうつむきながら話しているんだろうな、と思った。
 やがて少し時間を置いて、

「――でも、やっぱりちょっと入院するみたいなんだよ」

 と、マレンは弱々しい口調でそうつぶやく。

「えっ! そうなんだ、……でもさぁ、ウチの親父も、ついこないだ入院してたしねぇ」

 無理やり明るくそういってはみたけれど、さほど慰めにもならないような、そんな言葉くらいしかボクには思い浮かばなかった。

(こんなこといわなきゃよかったな)

 と、いってしまってから少しだけ後悔する。――

 マレンは、こないだはじめて「結婚」という言葉を口にした。彼女がどの程度ホンキでいっていたのかはわからない。別にそのことを深く考えたりはしないんだけど、なんとなくその言葉の「重み」みたいなものだけが、残響として、いまだにボクの心のどこかでこだまし続けているのは確かだ。

「もし、マレンと一緒に暮らすんであれば、それならそれで構わない」と、思いながらも、永遠に彼女と一緒に暮らすことに対しては、いますぐ即答することができなかった。「即答してもいいかな」と、思える瞬間は何度もあったけど、結局は、その答えを意味なく先延ばしにしようとしている。

 あの日、「結婚」という言葉のなかに含まれたリアルな未来に触れたとき、ある種の拒絶反応が起きたのだ。なんだか自分の未来を一瞬、ものすごく間近に感じてしまったんだ。――

 中学を卒業してからの自分のことなんて、いままでなにも考えたことなどはない。ましてや「将来、なにをするか」なんてことは、もっとずっと先に考えるものだと勝手に思ってた。だから、あのとき感じた感覚は、「未知なる未来からの逃避」、……もっと厳密にいえば「みずからの人生を、みずからで決断することからの逃避」だったんだろうと思う、たぶん、きっと。――

「だからさぁ、このあと、家帰ったらお母さんの入院の準備とかいろいろ手伝わなきゃいけないのよねぇ」

 マレンは、ため息とともに言葉を吐き出す。

「どのくらい入院するとかってわかってんの?」

 と、ボクは傘で隠れた彼女の横顔に訊ねた。

「うーん、そうねぇ、……でも長くても10日間くらいだとは思うんだけど」

 マレンは左の掌を空にかざしながらそう答えると、ちょっとだけ雲を見上げて水色の傘をたたみ、ようやく今日はじめてボクのほうをちゃんと見つめた。そんな彼女の大きな瞳には、不安と哀しみの色が同時に浮かびあがってた。

(きっと大丈夫だよ!)――そういうべきなんだろうと、ボクはそのときとっさに思った。 
 けれどそんな言葉じゃ、いま彼女が抱えている不安をすべて消し去ることなんてできないだろうな、とも思っていた。――やがて、

「あっ、そうだパル! 今年の夏休み、ディズニーランドに連れてってよ」

 と、マレンは急に、少しだけ笑顔を浮かべてそういうと、また、足元の水溜りを見つめた。

「あぁ、別にいいよ」

 ボクは、無理して微笑む彼女の横顔を見つめ続けていた。

「なんか、ここんとこお母さんのことがちょっと心配だったんでさぁ、もしね、お母さんが退院したら、すんごく楽しいことがやりたいんだよねぇ。もうとにかくハジけたいんだよぉ。だから、とりあえずはね、まず『ディズニーランドには絶対行く』ってもう決めたんだ。わかった? パル、絶対行かなきゃダメだよ?」

 ボクは黙って頷いた。――

 ――最近、いや中3になってからだろうか。彼女はボクのことを以前のように「パル」とは呼ばず、名前を「ちゃん」付けで呼ぶようになったんだ。まぁ、彼女以外、誰もボクのことを「パル」などとは呼んでなかったし「なんでパルなの?」と、いろんな人から聞かれるのにもなんだか疲れてたんでちょうどよかった。

 そもそも「渋谷のパルコが好きだから――」なんて冗談に決まっているのに、それをすっかり真に受けた彼女もちょっと問題だとは思うんだけど、……

 このところ、ほとんど間違わなくなっていたけれど、今日にかぎってマレンは中3になってから呼びはじめた「カミュちゃん」じゃなく、ボクのことを、むかしみたいに「パル」って時々呼んでいる。

 ボクのほうから、なにか違う話題を探さなきゃと思ったけれど、マレンが無理して『いつもの通りの彼女』を装っていることが痛いくらいに感じられ、なんだかものすごくせつなくなった。そして、ボクは彼女のことを、とにかく無性に抱きしめたいと思ってたんだ。

 それはクリスマスの夜のときとは明らかに違う感覚なんだろうと思う。哀しみを抱え込んだ、いまの彼女を救えるものは、きっと安易な慰めの言葉なんかじゃない気がしたんだ。

「ポツリ」――やがて、雨粒がひと粒、頬に当たる。
 結局、彼女を抱きめることも慰めることもできぬまま、足元の路面がだんだんと黒い粒状の染みで重たく覆われていくのを、ただボクは眺めていた。濃い灰色の雲を見上げてマレンがつぶやく。

「絶対だよ! ディズニーランドだからね」

「いいよ。わかった。ディズニーランドでもドリームランドでも、どこでも行こうよ」

「んもう! ちゃんとディズニーランド行くんだからね。……ちゃんと絶対一緒にきてね。カミュちゃん、……」

(やっと『カミュちゃん』って、呼んだな)

「わかったよ、――」

 当然、マレンのお母さんの容態とディズニーランドが同じ「重み」なわけなどない。でも、いまの彼女にとって、ディズニーランドに行くことだけが唯一の心の拠りどころなんだろうな。「その年齢はもう大人だ」と、ボクが勝手に思ってるだけで、彼女はまだ、たかだか15歳の少女に過ぎないのだ。

 マレンがいま、もう一度ホンキで「結婚して欲しい」と、この場でいったのならば、きっと「いいよ」って、すんなりいえそうな気もする。だけどボクからは、その言葉を彼女に伝えることがどうしてもできない。

「いつか結婚しようね」って冗談ぽくでも、もしいえば、少しはマレンが救われるんだろうなって、……ずっと思っているくせに、――――




【2012.03.23 記事原文】

せっかくなんで「Artists United Against Apartheid」
の参加にクレジットされている何人かのアーティストの名曲を
ご紹介していきたいと思う。


まずは 10ccの3rdアルバム『The Original Soundtrack』から
コーラスアレンジが斬新な彼らの代表曲となったバラード
「I'm Not In Love」をどうぞ♪






I'm Not In Love - テン・シー・シー
3rdアルバム『The Original Soundtrack』 1975年
アルバムお薦め度「持っていても良いでしょう」

The Things We Do For Love - 10cc 【70年代ポップス】

【70年代洋楽ポップスの名曲】


The Things We Do For Love


大ヒットナンバー「I'm Not In Love」に通じる独特のコーラスワーク
から、複雑に組み合わされたポップスアレンジへのコードチェンジが面白い
10ccの1977年リリースの5thアルバム『 Deceptive Bends』から
「The Things We Do For Love」をチョイス♪


いやいやぁ。さすがのポップセンスですねぇ!





The Things We Do for Love - Deceptive Bends
The Things We Do For Love - テン・シー・シー
5thアルバム『 Deceptive Bends』 1977年



Masterpiece of the Western music of the 70s/70年代洋楽の名曲
If you want to cry/泣きたいとき
If you want to be healed/癒されたいとき
Drinking alcohol/お酒を飲みつつ
While driving/ドライブしながら
If you want to Fever/血が騒ぐ
Masterpiece of the Western music of the 80s/80年代洋楽の名曲
80's Ballard masterpieces/80年代バラードの名曲
80's Rock masterpieces/80年代ロックの名曲
80's Pops & AOR masterpieces/80年代ポップスの名曲
70's Dance masterpieces/70年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Western music of less than 70s/70年代未満洋楽の名曲
Less than the 70's classic Ballad/70年代未満バラードの名曲
Less than the 70's classic Rock/70代未満ロックの名曲
Less than the 70's classic Pops & AOR/70代未満ポップスの名曲
Masterpiece of the Western music of more than 90s/90年代以上洋楽の名曲
Ballade more than of the 90s/90年代以上バラードの名曲
Rock more than of the 90s/90年代以上ロックの名曲
Pops & AOR more than of the 90s/90年代以上ポップスの名曲
90's Dance masterpieces/90年代ダンス系の名曲
Masterpiece of the Japanese music/未来に残したい日本の名曲
Dedicated to sweethearts/恋する二人に捧ぐ
Spend the night with sadness/悲しみと共に過ごす夜
Nostalgic feelings/ノスタルジックな想い
In the room which shines with the morning sun/朝日が差し込む部屋で
While looking at the setting sun in a hotel/夕陽が見えるホテルで
Memories of youth/若かりし日々の思い出
If you want to fuss/タテノリしたい気分なとき
If you want to feel the Rock/かなりRockな気分
Masterpieces of Instrumental/インストルメンタルな名曲
 
Profile

rakiworld21

Author:rakiworld21
Hai ☆I m Raki  (*^・ェ・)ノ ☆


Group / Duet 【 A ・ B ・ C 】
Group / Duet 【 D ・ E ・ F 】
Group / Duet 【 G ・ H ・ I 】
Group / Duet 【 J ・ K ・ L 】
Group / Duet 【 M ・ N ・ O 】
Group / Duet 【 P ・ Q ・ R 】
Group / Duet 【 S ・ T ・ U 】
Group / Duet 【 V ・ W ・ X 】
【 Artist V 】
Van Halen
Vapour Trails
The Velvet Underground
The Ventures
Virus

【 Artist W 】
The Wailers
Wang Chung
Was (Not Was)
Wishbone Ash
The Who

【 Artist X 】

Group / Duet 【 Y ・ Z 】
【 Artist Y 】
Y & T
Yazoo
Yes

【 Artist Z 】
ZZ Top



FC2 Management
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。